東日本大震災復興支援として、尾形光琳の『紅白梅図屏風』がやってきていたので行ってきました!
この屏風が他に貸出されるのは、まずまずない機会なので、何が何でも行かなくては~~~ということで、休日出勤のあと行ってきましたよ。
そんな時間の余裕はないですが、これを見逃したら静岡県まで行かなくていけなくなるので、見逃せないです!
明日が最終日とあって、博物館に入るために車並んでましたよ~。
私は自転車なので、すいすいでしたが、あの人たちはいつ入れたんでしょうね。う~ん。
中も混んでるかな?とびくびくしてましたが、意外や意外、思ったほどではなく、割合すんなり見れました。
お値段も通常の1/3くらいだったし、博物館にあまり来ない人たちも多く来ていたようで、いつもはすかすかな常設展のほうが人がいたり。
常設展もそれなりに面白いので、知ってもらう良いきっかけになったのでは~なんて、思いつつ、屏風へGO!
待ってろ、紅白梅図!!
学生のとき、社会の資料で『燕子花図』を見た時から尾形光琳のセンスが大好きなので、今回は本当に楽しみにしてました♪
実物を見たのは『風神雷神図』のみ。
圧巻!!!!
何時間眺めても飽きませんよ。
すごーい!すごーい!!!
特に中央に配されてる末広がりの水流の美しさと迫力といったら!!
アール・ヌーボー好きな私にはたまりません。ハァハァ。
たしか、アール・ヌーボーや画家のクリムトなどは光琳の影響を受けてると聞いたことがあるんですが…まぁ、ちょっとその辺不確かな記憶なんですが。
うん、やっぱ、私、こういう感じが好きなんだなぁとしみじみ。
扱ってる題材は、地味なくせに装飾的で、華やかで。
紅梅と白梅の対照的な見せ方とかたまらんですよ、ハァハァ。
あとは、実は中央の水流は、もともとは銀箔で、川の黒は銀をあえて酸化させて黒くしたと最近の研究でわかったらしく、CG再現したものも展示されてました。
より一層華やかで、見事でした。
川の黒が銀箔を酸化させて表現したと聞いて、なんで黒があの絵のなかで浮かないのか納得。
すげーセンスだな。
しかし、あの華やかな絵は格式ある広い部屋でないと絵の迫力で圧迫されそう。
梅の1つ1つの可愛らしさといい、本当に素敵でした。
おもわず、売店でクリアファイル買ってしまった(笑)
これが秀逸で!
表裏で紅梅、白梅、それぞれの絵になってるんですが、クリアファイルの真ん中に金の仕切りがあるの!!
絵葉書買うより大きくて、立体的で良いです~。
他にも東北ゆかりの品が9点ほどありました。
ーが、まぁ、感想はいいか。
あ、でもその中に『雪月花図』があってびっくり。
まさか、本物みれるとは。
これもMOA美術館あったんだ。へぇへぇ。
私的には有名な画だと思ってたんですが、これの前に人がほとんどいなかった。おや?
博物館や美術館に行くとやたらうんちく語ってる人がいて、昔はムカついていたのですが、最近、そのうんちくがおもしろいと気づきました。
役に立つ話もあれば、めん玉飛びでそうなくらいトンデモ話もあって、楽しい。
今回はしったかぶりのおじいさんが私の中でヒット!
紅白梅図の水流が銀箔貼られていた再現CGverを見て、おじいさんが一言。
「この色は、そうそう出せねぇ」
おじいさん、めっさしたり顔で語ってて、周辺にいた人もその言葉に感心したり、頷いたり、改めて見直したりしてたんだけど……
みんな解説ちゃんと読んで!
それ再現CGだよ。
さらに背景部分は金箔、水流は銀箔、川は銀箔を酸化させたもの、枝や花の色には特段変わった色は使われてないよ~。
おじいさんが感心してる水流部分は銀箔だから!
しかも再現CGだから実際に銀箔貼った時に出る微妙な濃淡もない、のぺ~とした一色塗な仕上がりだからね。
と内心思ってしまった。
でも、おじいさんのしたり顔が本当素敵だった。
おじいさん的にはすごく納得だったんだろうな。うん。