行ってきました、福島市に。
こんな時期に、ですが。
Q.なぜに、福島市?
A.友達の避難先だからさっ。
はい、ということで、福島県内に在住の親友が今回の原発の関係で避難を余儀なくされました。
職業的にも殺人的な忙しさなのは分かっていたので、すっげーーーー心配でしたが、あんまり連絡もとらないで我慢してました。
避難先の仮住まいも決まって、引っ越しも終わり、そろそろ落ち着いたようだったので、迷惑かなぁと思いつつも、友人に誘われるまま親友に会いに行ってきました!
そして、優しい言葉に甘えて2泊もして来ちゃった。すまん。
結論としては行ってよかったです。
親友も親友の旦那もペットも相変わらずのマイペース。
仕事の都合上、別居生活になってる友達夫婦。
大変だろうけど、相変わらず仲がよくて安心しました。
親友はもちろんですが、親友の旦那も好きなので、というか、彼女にはよくあってる旦那様なので、2人には仲良く幸せであって欲しいわけ。
そして、思った以上に福島楽しめました。
今回は誘われてのお出かけだったので、珍しく私自身で乗り物とか観光地は調べてなかったのですが……直前になって、誘ってくれた友人が全く、何も調べてないことが判明。
紆余曲折あって、出発の日の夜中というか朝にバタバタ調べ、私には珍しく行き当たりばったり!で旅にでました。
現在、親友は福島市在住ですが旦那様は宮城県との県境の町に住んでいたので、親友の旦那様の在住地で待ち合わせ……のはずでしたが、台風到来!
うそ、でしょう。
台風で電車がストップ。
ま~じ~で~。
当日なんとか途中までは電車がうごきましたが、途中まで。そこから待ち合わせの町に行く、電車もバスもない。どうしよう。
焦りに、焦りましたよ。
行くの止めようかと思う私の横で、気にせず、行く準備を進める友人。(私を誘ってくれた友人が我が家に宿泊してた。)
ええっと、彼女は何で行くつもりなんだろう?
いえ、マジに足がないよ、止まってるよといってるのに、普通に準備するんだよね。しかも、他の足を探す様子もない。正直、ちょっと友人が理解できなくなりました。う~ん。
一人ワタワタする私。
結局、親友とその旦那様に電車でいけるところの駅まで車で迎えに来てもらいました。
す、すみません。
ドライブ好きな方々で助かりました。(昔、3人でよく4時間とか5時間ドライブしてたなぁ…)
ということで、予定を大幅に変更してかなり我が家の近所まで迎えに来て持って、福島へGO!
まずは現在、仮設住宅に入居してる親友の旦那様宅へお邪魔。
彼が今住んでいるのは海辺の町。
震災当日のことを車で案内しながら説明してくれした。
彼の職場は海辺の方にあり、実際、津波の被害を受けてました。
職場から出かけるタイミングがあと5分遅かったら、行き先を山ではなく、国道沿いを走っていたら、間違いなく津波にのまれて……
振り返るとどこが分かれ道になるかわからない…としみじみ語っていました。
震災の時、一つでも彼が選択を間違えていれば、ここでこんな風に穏やかに話してることなど出来なかったと思うと、不思議というか、なにかに感謝したいというか……なんとも言えない気持ちになりました。
以前は住宅街だったという地域も津波ですっかり流され、住宅街だった跡形もなく、家もなく、震災から半年以上たったその時は雑草が生えまくりの野原になってました。
電車の駅も流され跡形もなく、教えてもらわなければ駅があったことすら気付かない。電車のレールも取り外され、どこにレールが走っていたのかもわからない。
まだまだ修復されてないところも沢山あり、町全体が落ち着くまで、あと何年かかるのかぁ。せつないなぁ。
仕事で仮設住宅の話しは毎日してたけど、実物を見るのも入るのも初めて。
あんな風になってんだ。
雨強い日は煩そうだなぁ……夏は暑そうだなぁ…うん、本当に(仮)って感じでした。
仮設の脇にペットコーナー的にペットが入ってる囲いがずらーとあって、当たり前なんだけど、そっか、ペットも家族なんだと思って見たり。
中は家電は備え付け、布団も備え付けなので、本当、1~2人ならすぐに生活できるって感じでした。
そこで実際生活してる人がたくさんいるので、あれ、なんですが、結構、色々と衝撃でした。
全然違う話ですが、親友宅にペットは増えてました。
そして以前は格下扱い&いい遊び相手としてか私を扱ってくれなかったボス(親友の猫)がやたらなついてくれて嬉しかったです。
年をとったせいか、猫ですが地震思うところがあったせいか(苦笑)
新しい子も可愛かったです。
素直なついてくれたしね。
たっぷり、猫たちと遊んだところで、今度は親友の住む福島市へ移動。
移動時間は約2時間。
途中で親友が住んでいた村を通りました。
今はほとんどの人が避難し、どこも閉められていて、人のいない街は以前を知ってるだけでに切ない気持ちになりました。
さらには切なかったのは、その留守を狙って空き巣が多発してるらしく、それも地元の人だったりするのが……。
お互いが大変なのに、そんなことしてどうなるんだよ(怒)
警察がぐるぐる回ってました。
某政治家がゴーストタウンと言って問題になりましたが、申し訳ないのですが、誰も住んでない村、締め切った家、下げられたシャッター……そこから受けるイメージはやはり”ゴーストタウン”でした。というか、他に単語が出てこない。一体、ここにどれだけの人が戻って、村として成り立つことができるのか?
明るいイメージを想像するのはちょっと難しい。
じりじりと襲ってくる心配、不安…。
住んでいる人はもっとなんだろうなと。あの気持ちと戦っていくのが、一番大変そうだなぁと。
自分にいったい何ができるんだろうか……とか。移動の車の中でぐるぐるしてました。
続く。