物価目標2%明記
伊藤のぞみ氏 ブログ転載
http://ameblo.jp/itonozomi/entry-11446642858.html
2013-01-11
政府・日銀の共同文書のポイントが固まりました。
物価上昇率の目標は2%と明記されます。
インフレ2%達成の具体的手段は日銀にゆだねられるそうです。
日銀は「資産買入れ基金の枠」を増やしていますが、
実際に資産の買い入れをどれだけ行っているのかを見ると、
ほとんど増えていないことが現状です。
※卑近な例にたとえると、
「パソコンを買うのに、5万円をお財布に入れている」
けれど、
「パソコンは買っていない」状態です。
日銀が円でパソコンを買うと
円が5万円増えますが、
実際には買っていないので円は増えていません。
また、10年物国債の金利が1%を切る状態で
(1月10日時点0.820%)
さらなる金融緩和のためには
政府が国債を発行して
それを日銀が買い入れる必要があります。
※直接引き受けをやってもいいですが、
政府と日銀が約束をして、
政府が市場に供給した国債を
日銀が買い入れるというかたちでも状況は同じです。
※また、「直接引き受けは禁じ手である」といわれていますが、
日銀引き受けは毎年行われています。
参考:http://diamond.jp/articles/-/11784
金融緩和の方策としては他に
日銀が国債以外の資産を
買い入れるとう方法もありますが、
政府が国債を発行して、
お金をつかうことで
一気にデフレギャップを埋めなければ
20年間続いたデフレを止めるのは困難でしょう。
今回、共同文書に
物価上昇目標を盛り込めたことは
かなりの前進です。
ただし、
「どれだけ国債を日銀が買い入れるか」までつめなければ、
資産購入枠だけを広げて、
資産の追加買い入れはそれほど行わず、
「金融緩和してもやはりインフレはおきません」と、
また日銀が言い出す可能性もあります。
日経新聞に、
「追加緩和の手段は、
国債などを市場から買い入れる
資産買入れ基金の購入枠の引き上げが軸となる見通し」
と書いてあるので、
その可能性大です。
もし、そんな子供だましをやるようだったら、
日銀総裁交代か日銀法改正をやるしかないですね
。