「わたしは真悟」電子版より
楳図かずおさん『わたしは真悟』が「遺産賞」受賞 仏アングレーム漫画祭
フランスで開かれた欧州最大規模の漫画の祭典「第45回アングレーム国際漫画祭」で、
漫画家、楳図かずおさん(81)の「わたしは真悟」が「遺産賞」を受賞した。
「わたしは真悟」は、意思を持つようになったロボットが主人公のSF漫画。
昨年、フランス語版が出版された。小学館によると、永久に残すべき作品と
認められた漫画に与えられる賞で、日本人の漫画家による作品では水木しげるさん、上村一夫さんに続き3作目。
楳図さんは「賞をいただくのは小学館漫画賞が最初で、今回が2度目。
とてもうれしいです!」とコメントを発表した。
楳図かずお氏『わたしは真悟』仏・アングレーム漫画祭で「遺産賞」を受賞
https://www.oricon.co.jp/news/2104928/full/ 2018-01-31 01:20
フランス・アングレームで現地時間25日~28日に開催された、「漫画におけるカンヌ」とも言われる
『第45回アングレーム国際漫画フェスティバル』(Festival International de la Bande Dessinee)で、
日本の漫画家・楳図かずお氏の『わたしは真悟』(『Je suis Shingo』)が、
「遺産賞」(PRIX DUPATRIMOINE)を受賞した。
この知らせを受けて楳図氏は次のようにコメントを寄せている。
「賞をいただくのは小学館漫画賞が最初で、今回が2度目の出来事です。
それも、漫画を芸術として愛するフランスからです。『トレ ゾホ!!(TRES HEUREUX)』、
とてもうれしいです!! これです!! これをきっかけとして、このあと楽しい企画がぞくぞく続く予感がして、
とても幸せな気分です。見守ってくださった皆様!! ありがとうございました」
この賞は、アングレーム国際漫画フェスティバルで、遺産として永久に残すべき作品と認められた漫画に
与えられるもの。
日本の作家の作品としては、2009年に水木しげる氏の『総員玉砕せよ!』
(『Onward Towards Our Noble Deaths』)、
2017年に上村一夫氏の『離婚倶楽部』(『Le Club des divorces』)につづき3作目。
『わたしは真悟』は1982年から86 年まで、『週刊ビッグコミックスピリッツ』(小学館)に連載され、
人気を博した。
悟(さとる)と真鈴(まりん)という少年・少女から、パソコンを通じて言葉を教え込まれた
産業ロボットが意識をもちはじめ暴走、世界をつなぐネットワークを通じ、その力を爆発させてゆく…。
2020 年代へと向かう今の世界を予見し、さらにその先の未来を透視する記念碑的作品
で、現在は文庫版と電子版が発売されている。
2017年初頭には、フランスの巨匠舞台演出家フィリップ・ドゥクフレ氏の演出、高畑充希・門脇麦主演により、
ミュージカル舞台化された。さらにフランスにおいて17年より翻訳版が出版開始され、
大きな話題となるとともに高い評価を得て、今回の受賞となった。
■アングレーム国際漫画フェスティバルについて
毎年、フランス南西にあるアングレーム市で開催される、世界有数のコミックイベント。
1972年に創立され、2018年1月に第45回を開催する伝統のイベントで、カンヌが映画祭の町で
知られるように、アングレームはコミックの町として知られている。フェスティバル期間中は、
町全体がコミック一色になり、教会、博物館、市役所など中心部のほぼすべての公共施設が展覧会や
イベントの舞台となる。長い歴史のなかで一大文化イベントとして定着しており、学校遠足で参加する
子どもたちのグループも多数いる。メディアへの影響も大きく、フェスティバルで出展、受賞した
作品や作者には、フランス全土のみならず、世界中のメディアから注目が集まることもある。
『わたしは真悟』(わたしはしんご)は、楳図かずおの長編SF漫画。
『ビッグコミックスピリッツ』(小学館)で1982年8号から1986年27号まで連載された。
恐怖漫画の第一人者である楳図かずおが、恐怖テイストを控えめにして、
神とは何か、意識とは何かといった、形而上学的なテーマに挑んだ意欲作。
https://matome.naver.jp/odai/2148835129012641001
真鈴ちゃんもすごい美少女!!
漫画のテーマは、コンピューターとは何か、進化とは何か、意識とは何か、愛とは何か、
人間とは何か、神とは何か、というところにまで広がっている。
ただ、シンプルにいえば、12歳の少年と少女の愛が引き起こした奇跡の話である。
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