
牧歌的漫画的反体制的かつ個人的「N国党首立花孝志」論
以下の文章は、まったく客観的なものでなく、私個人の直感によるものでございます。あしからず。
まず、N国の躍進を受けて、大川隆法総裁より一般論として、N国の在り方には「ちょっと怖いものがある」と釘をさされた格好になりました。
「実践選挙学入門~日本社会の弱点とあるべき未来~大川隆法×大川裕太」より少し引用します。
N国のワン・イシュー・ポリティクスに関し、P153~ ある程度、総合的に答えを持っていなければ、国政に出る資格はないと思いますね。
P154~一つの団体だけをターゲットにして攻撃し、勝つというやり方は、昔からある、生贄、スケープゴートを出して肥え太るかたちの戦い方に似ています。・・古くはナチスですね。ナチス・ドイツの「ユダヤ人を生贄にして戦い、勢力を増やす」というやり方。敵をつくれば、増える。アメリカもそういうことをすることはありますけどね。あとは、創価学会の戦略もそうでしたね。・・「他教を全部、邪教とし、悪口を言って勢力を広げていく」というやり方もしましたけどね。
ああいうふうな、「何か生贄をつくって勢力を拡張する」という仕方については、「批判のレベルか。それを超えているか」という判断はあると思います。~(以上全て大川隆法総裁の発言)
入口論として、「一つの対象をぶっ壊す!生贄政治」の怖さをナチスなどの前例と比較し認識しておくべき・・と一般論として大川隆法総裁から指摘がございました。
これは、おそらく立花党首にも届いていると思います。
さて、このような一定の「怖さ」を入口論として認識しつつ、私の独断と偏見の立花孝志論というか、彼の印象を書いてみます。
① 規格外の大器?変人?
NHKに高卒で入社し、海老沢会長のカバンもち的立場にまで昇りつめた方、東京の報道局、編成局勤務まで昇りつめた方、面倒でグレーな経理処理は、全部立花にもってけ、彼なら全部処理してくれるという、東大卒等の職員から全知全能と言わしめた仕事人。グレー案件に関し、表の経理処理と、裏の経理処理を一手に引き受け、裏金作りもした方。
また、プロ野球、大相撲等の放送権に関わる仕事もされ、相当大きなお金を動かしていた方のようです。
NHKという巨大な組織の、「人間シュレッダー」みたいな、白も黒もグレーもなんでもかんでも一人で処理していた怪物だった?
ところが、そんな人間シュレッダーのような立花氏をもってしても看過できない紅白担当者とタレントの枕営業の実態等巨大な悪、スキャンダルを知り、一転、内部告発者となった。文春にNHKのスキャンダルを訴えたのである。
平均的なサラリーマンなら、「墓場まで持っていく」ところを、正義感を発揮し、内部告発者となった。
② 一色正春氏との出会い
さて、内部告発者となった立花氏が、注目したのが、前後の関係は忘れたが、尖閣諸島中国漁船衝突映像流出事件において、「sengoku38」名で一色正春氏が映像を、テレビ会社でなくYouTubeへ最初に投稿したこと。
ながらくNHKに勤めた立花氏にとって、一色氏がテレビ会社でなくYouTubeへ動画を投稿したことが衝撃だったという。
立花氏は考えた。
これからの情報プラットホームは、既存テレビ、マスコミでなく、YouTubeであると。
そこから、立花氏は、YouTuberへの道を進む。
その後、一色正春氏をN国へ誘ったがそれは断られたという。
③ 宮仕え根性と無縁な立花党首
NHKという巨大な組織に勤めていた立花氏は、まさしく宮仕えであったろう。しかし、氏と宮仕え根性は無縁だ。それは、立花氏が自らいうには、氏自身、日本一のパチプロで、無職となってからも、パチンコで年収一千数百万円あったというのだ。これには驚いた。世にパチプロなる方々が存在していることは知っていたが、まさか立花氏が。
しかし、このことは、立花氏が、おまんまのために、食っていくために巨大な組織に、忖度する必要から解放されている事を意味する。想像をはるかに絶する「解放された自由人だ。」
私のような宮仕え根性が魂に燻習された「不自由人」からすれば垂涎ものである。
④ 幸福実現党と立花党首
YouTubeをプラットホームとして、YouTuberとして身を立て、志を立て、見事国会議員となった立花氏。N国の躍進にマスコミの報道熱は高まった。
しばしば立花党首は、「幸福実現党さん、幸福実現党さん」と、今回の躍進の裏に、幸福実現党の過去の選挙結果を参考、分析した事を語った。インタビュアーは、この「幸福実現党さん、幸福実現党さん」という言葉に、キョトンとするばかりで全く反応はなかった。
私は、立花党首のこれらの発言に、「幸福実現党のような馬鹿な戦いはしなかった。」というようなニュアンスは全く感じられなかった。逆に、なんというか「敬意」、「同情」すら感じた。
⑤ 国会を内部告発する国会議員 立花党首
晴れて参議院議員になった立花党首は、ほとんどの国会議員が当選後、メディアの中から姿を消す、これは国務大臣以外は取材されないと同時に自らYouTube等で発信しないことも含め、姿を消すなか、華々しく、エキセントリックな振る舞いで目立ちに目立った。当初、ワイドショーで面白おかしく取り上げられたが、テレビ側も自分たちが立花党首の仕掛けた罠にまんまとハマっていることに気付き、報道協定を結んだかのように立花氏の報道は減った。しかし、ご祝儀報道の期間だけでも知名度は、全国に爆発的に広まった。
立花党首は、国会議員になることがゴールでもなんでもない。いつでも立場を捨てる覚悟ができている。いつでも野に下ることができる。日本一のパチプロの強みである(笑)。
立法府の国会の使命が果たせるように、法律を起草できる優秀な人材を国会に送り届けたいと考えている。
立花氏は言う。
国会議員の本来の仕事は、週末ごとに選挙区に戻り、盆踊り、秋祭りに顔を出して、愛想を振りまくことではなかろう、国会にて立法し、あるいは廃法することこそが本業であろうと。
ゆえに、マスコミの監視の目が注がれている国務大臣等役職者ではない、監視の目が届いていない「ひらの国会議員」のていたらく、与党も野党も容赦ない。おのれの食い扶持のためにサボり続けている、ひら国会議員の気楽さを満喫している国会議員を告発しているように見える。同時に、安倍一強の現在の国会において、ひらの国会議員の無力感、悲哀を炙り出している。
自らが、たった一人、ひら国会議員の悲哀を全身に体現しつつ、しかし、YouTubeをプラットホームとしてYouTuber国会議員として暴れている姿は、実は、NHKをぶっ壊すは入口であり、国会という場に寄生し国会を自らの生活の場としている国会議員を与野党問わず根こそぎぶっ壊す!創造的破壊を目指しておられるように見えるのである。だから、ホリエモンもその創造的破壊に参画しようとしているのではないか。
そして、奇妙な事に、立花党首の正義感は、一色正春氏に共感し、幸福実現党においては、サムライ与国秀行氏と気脈を通じることとなる。
国会議員の生活第一となっている現代の国会、官僚の生活第一となっている国のかたちをぶっ壊した果てに、ペンペン草が生えるのか、いや、そうではない。そこに立ち現れるのは、祭政一致の日本の政治の本道である。
まるでトンビが鷹を産むかの如く。
NHKという巨大組織の暗部、闇、そう地下下水道のヘドロ沼を歩いてきた立花党首であるからこそ、清純ではあろうが選挙音痴の幸福実現党の志を憧憬して下さっているように見えるのは私だけだろうか。
ここまで読んで、馬鹿馬鹿しい、読んで損したと思われた方、ごめんなさい。これが牧歌的漫画的反体制的かつ個人的「N国党首立花孝志」論と題した所以です。ご容赦を。