産経 2015.8.29 http://www.sankei.com/west/news/150829/wst1508290014-n1.html
【維新分裂】 橋下氏「年内に新党」 大阪維新を国政政党化へ 維新分裂は必至
地域政党「大阪維新の会」の橋下徹代表(大阪市長)は28日夜、大阪府枚方市内で開かれた全体会議で、「大阪維新の会で国政政党をやる。国政で第三極になるように年内に道筋をつけたい」と述べ、大阪維新の会をベースに新党を設立することに言及した。出席者への取材で分かった。
大阪維新の会には大阪の地方議員約140人と、衆参両院の国会議員計12人が所属。この12人は上部組織の国政政党「維新の党」にも所属しているため、大阪維新の国政政党化には設立要件である5人以上が離党手続きをして、新党に参加する必要がある。
橋下氏と松井一郎幹事長(大阪府知事)は、維新の党の柿沢未途幹事長の山形市長選の対応に端を発した内紛を受ける形で27日に維新の党を離党したばかり。
橋下氏はこれまで「党を割るつもりではない」と説明してきたが、全体会議では「党を割らないが、党を入れ替えようと思う」と発言。「維新の党の枠組みの中で主導権争いをやったって意味がない」として、11月1日に予定される維新の党の代表選に大阪系の候補を出馬させず、新党の設立に舵を切る考えを示した。
さらには「維新の党から比例代表で当選した人はもう当選させない。次の衆院選ではみんな落選してもらう」とも述べた。
新党設立の目的を「大阪を本気で(東京と並ぶ)二極にしていこうと思えば、政治力を持っておかないといけない」と説明。「(大阪維新を)国全体でもブランド化して、大阪の政治を動かしていく」と語った。ただ、任期満了後の自身の政界引退については撤回していない。
11月22日投開票の府知事、市長のダブル選挙については「絶対に勝たなければいけない。これから候補者選定に入る」と語った。
The Liberty Webより
橋下・松井両氏が離党を表明 維新の党は何を残したのか?
2015.08.27http://the-liberty.com/article.php?item_id=10110
維新の党最高顧問である橋下徹・大阪市長が27日に記者会見を開き、「国政政党から離れ、大阪の地方政治に軸足を移す」と離党を宣言。同党顧問の松井一郎・大阪府知事も離党を表明した。
維新と言えば、「浪速のエリカ様」の異名を持つ上西小百合・衆議員が、衆議院の本会議を欠席した理由をめぐって騒動を起こし、4月に除名されたばかり。 さらに、同党に残された松野頼久・代表は民主党の出身。柿沢未途・幹事長も元々みんなの党の出身で、昨年9月、結いの党から維新に合流した人物である。橋下・松井両氏の2枚看板が抜けた維新の党は、事実上の"解党状態"と言える。そもそも、今年5月に行われた大阪都構想が住民投票で否決された時点で、同党の存在意義は失われていたのだろう。
しかし、橋下人気にあやかろうと、自民党は秋波を送っているようだ。6月には東京で、安倍晋三首相や菅義偉官房長官らと会談。その際に、来年の参院選を視野に「国政への期待感」を示されたといい、憲法改正について熱心に語り合い意気投合したという。
「中略」
テレビ番組で人気を集め、大阪府知事から大阪市長に転身するなど、話題に事欠かない橋下氏だが、政治の世界で残した実績は少ない。有権者から「No」を突き付けられた大阪都構想も、その先には、道州制があった。だが、沖縄県知事が米軍の基地移設問題で政府を振り回しているように、地方の権限を強めることは、国の主権を弱めかねない。「二重政府」にもなりかねず、国防上も行政効率の観点からも問題がある、本欄ではそう指摘してきた。マスコミは、そうした橋下氏を、さまざまな形で取り上げ、有権者に「期待感」を持たせてきたが、維新の党は、この国の政治に、一体何を残してきたのか。また、地方の首長の人気に国会議員があやかり、振り回される様はあまりにも情けない。
中国や北朝鮮が日本にミサイルを向けている危機の時代に、マスコミや有権者は、本当のこの国を守るために汗をかく、本物の政治家を選ぶ目を持たなければいけない。(居)
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