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TBS「サンデーモーニング」を観る 自衛隊の暴走は心配、でも中国の軍拡は素通り

2015年03月29日 12時38分24秒 | 政治・拡散記事・報道・海外
                                       
転載、させていただいた記事です
2015/03/27    13:00
TBS「サンデーモーニング」を観る 自衛隊の暴走は心配、でも中国の軍拡は素通り

安保法制についての議論が続いている。政府は与党内での合意をもとに5月にも法案を閣議決定し、今国会中の成立を目指している。安保法制には、集団的自衛権の行使を容認する昨年の閣議決定に基づき、法律を整理する目的がある。
 
この安保法制や安倍政権の進める国防強化の動きについて、テレビはどう報じているのか。かねてから偏向報道の問題がネット上で議論されている、TBS「サンデーモーニング」の3月8日付のオンエアを題材に考えてみたい。
 
サンデーモーニングでは番組のオープニングとともに、司会の関口ひろし氏がゲストのコメンテーターとともに、1週間の出来事をおさらいするコーナーが始まる。3月5日(金)の振り返りでは、安倍政権が自衛隊の「文官統制」を廃止する法案を閣議決定した話題と、安保法制の与党協議が始まったニュースを取り上げた。
 

首相よりも官僚に自衛隊を委ねろというのか

「文官統制」の話題では、歴代内閣が「文官統制」をシビリアン・コントロールの一環として見なしてきたが、安倍政権がこれを変えようとしているというVTRが流れた後、スタジオでは次のようなやり取りが交わされた。「文官統制」とは、防衛省の内局(背広組)が自衛官(制服組)を統制するという枠組みのことで、今回の閣議決定では背広組も制服組も対等に首相を補佐するよう位置付けを変更する法案が決められた。

(ナレーション)
 (前略)政府は政治が軍事をコントロールする文民統制には変わりがないと強調していますが、自衛隊の役割拡大の必要性を強調する安倍政権の姿勢と相まって、今後、自衛官の発言力が強まる可能性があります。
 
(関口)
 なんだろう、その、色んな暴走を食い止めるために色々ね、先人たちが付けてきた知恵が、1個1個取り外されちゃって、簡単に動かせるようになってますかね。
 
(涌井雅之/造園家・東京都市大学教授)
 そうなんですね。憲法66条で、内閣総理大臣ならびにその他の国務大臣は文民を原則とすると、こう書いてあるわけですね。それは一体何かといったら、やっぱり先の大戦の時の反省に基づいているわけですね。だから、何重にもロックをかけて、いわゆる軍事力というものを持った、いわゆる自衛隊、軍に歯止めをかけるということだったんだけど、このブレーキをどんどんどんどん、いま外しているというのが、いま非常に大きな問題ですね。クラウゼヴィッツというですね、戦争論というものを書いたプロイセンの軍人ですけど、彼は政治は目的であって、要するに戦争は手段でしかないんだと、こう言っているわけですよ。これが、このシビリアンコントロールの一番の根幹なんですね。政治が目的でなければならないというところに、しかも日本の大戦の反省をもって、何重ものロックをかけた。これをね、どんどん外していくっていうのはですね、やっぱりね、歴史に目をつぶる者は未来に対して盲目になるっていうことを考えてみると、ここに一番大きな問題があると思いますね。
 
(関口)
なんなんだろうなあ。それほどまでに、自衛隊を動きやすくしないと世界に乗り遅れるとか。
 
(岸井成格/毎日新聞特別編集委員)
 もう一つ重要な点は、総理大臣は最高指揮官なんですよね。そうするとね、軍人っていうのは、命令に従う組織なんですよ。総理から言われたら、それに異を唱えるとか反対はできないっていう、そういう組織なんですよ。それをチェックして、ちょっと待ってくださいって言うのは文官しかないんですよ。それを忘れていますよね。
 
(関口)
 だから、そうまでして何をしたいのかというのがね、分かってないっちゅうこと。
 
(岸井)
 それを言っていないんですよ。説明していないんですよ


司会の関口氏とゲストの2人はいずれも、「自衛隊の歯止めがきかなくなって暴走するかもしれない」という趣旨の発言をしていることが分かる。関口氏の「自衛隊を動きやすくしないと世界に乗り遅れるとか」というコメントは、安倍政権が安全保障上の脅威ではなく「世界から遅れるな」という見栄のために、国防強化を進めているかのような言い回しだ。

興味深いのは、「自衛隊をチェックするのは文官しかいない」という岸井氏のコメント。首相は選挙での民意を受けて就任し、自衛隊の最高指揮官も務めることになる。しかし、岸井氏のコメントは、「首相の暴走を監視するために官僚のチェックが要る」とでも言いたげだ。つまり、国民の命を預かる自衛隊の統制を、民意を受けて選ばれた首相ではなく、選挙も経ていない官僚に委ねるべきだと言っているようにも聞こえる。これは、国民の良識を疑っているとも解釈できよう。
 

「何のための自衛隊強化か」と不安を煽る出演者たち

この話題に引き続き、安保法制をめぐる与党協議が始まったというニュースに対しても、VTRに続き、スタジオで次のような活発なやり取りがあった。 

(関口)
 こういうことも拡大解釈、拡大解釈と僕には見えるんですが。
 
(岸井)
 さっきの文官統制と非常に地脈が通じるんですけどね。要するに安保法制、集団的自衛権の行使を容認するというのはどういうことかというと、いつでもどこでも自衛隊を派遣して、場合によっては武力行使をするっていう、そこに道を開くっていうことなんですよ。だからそれに歯止めをどうつけようと、道は同じなんですよね。それをどう国民に理解してもらうかっていうことが、本当なら一番大事なんですけど、言葉でちょっとごまかしちゃうんですよね。前に、以前、私はこの事態っていう言葉自体、ですね(笑)。自体って変な話ですけども。事態っていうのの説明がなくて、国民の目をごまかすための言葉の遊びじゃないかって、批判論文を書いたことがあるんですよ、かつて。それは私だけじゃなくて、歴代の防衛大臣がこんなわけのわからない物の説明の仕方で、国民の理解が得られるわけがないじゃないかと。今回も事態っていう言葉だけでね、5つくらいあるんですよ。(関口の横のフリップを指しながら)そこにあるようなことがね。新事態とか、これもね、存立事態とかね、武力行使事態とかね。色んな事態、事態ってあるんですね。
 だから、これがひょっとするとね、私の勝手な解釈ですけど、どういったことかというとね、これが武器輸出も武器輸出って言わなくて、防衛装備移転っていう言葉に切り替えているんですよ。言葉を変えているんですね。だからこの事態というのが何かというとね、戦争っていうことなんですよ。戦時体制っていうことなんですよ。だから武器とか戦時体制っていう言葉を国民に伝えたくないんですよね。だから言葉を変えようとするんですよ。それはいつまでいってもごまかしですから、そこは本当の国民の理解を得られないということになると思いますね。
 
(関口)
 こういうことを経て、さっきも言いました、何をしたいんですかっていうね。そんなに自衛隊を、どうしたいんですかって。
 
(岸井)
 使いたいんですよ。世界で使いたいんです。


ここでも、「歯止め」が効かなくなることで自衛隊が暴走するかもしれないという懸念が語られる。前述の関口氏のコメントと同様に、岸井氏も最後に「使いたいんですよ。世界で使いたいんです」と述べた。これではまるで安倍晋三首相が自衛隊を使って戦争ごっこをしているかのような印象を与えることになろう。
 

中国の軍拡に目をつぶる番組構成

このように、政府が自衛隊の役割を拡大しようとしていることに対して、「サンデーモーニング」は先の大戦の時のように軍部の暴走が起こるかもしれないという懸念を伝えている。しかし、国防体制を強化するのであれば、それだけの安全保障上の脅威が迫っていなければつじつまが合わない。それについて、「サンデーモーニング」は口を閉ざしてしまっているかのようだ。
 
この3月8日付オンエアの最大の問題は、自衛隊の役割を拡大する政府の動きのニュースに対しては「暴走するかも」というイメージを必死で植え付ける一方で、 中国の軍拡の問題はほとんど素通りしてしまっていることである。

同番組は5日の中国全人代の動きを伝えた中で、中国がGDP成長率の目標を引き下げる一方、軍事費については2ケタの伸びを維持する方針であることを伝えている。しかし、安倍政権の安保政策については複数のゲストがしきりに懸念を述べたが、このニュースについてゲストのコメントはなかった。

(ナレーション=関口)
 同じく3月5日の木曜日。日本の国会にあたる中国の全人代、全国人民代表大会が、この日、開幕しました。この中で中国政府、今年のGDP国内総生産の成長率目標を去年より0.5%、いやいや0.5ポイント低い7%前後に設定。景気の減速を容認する姿勢を打ち出しています。
  一方、国防費は去年より10%以上増加、5年連続2ケタ以上の伸びで、中国の軍拡路線が改めて明らかになりました。

 同じく3月5日の木曜日です。岐阜県美濃加茂市の浄水装置をめぐる汚職事件(後略)

このように、中国の軍事費についての話題はワンセンテンスで紹介しただけ。スタジオでは誰も議論することなく素通りしてしまった。司会の関口氏やゲストの岸井氏は、安倍政権の自衛隊の役割拡大に対して「何のために」としきりに問うたが、際限なく拡大する中国の軍事費に対して「何のために」と問うことはしないのである。まるでタブーにでも触れたかのように、関口氏のナレーションの後のスタジオには沈黙が漂った。

この回の「サンデーモーニング」では、自衛隊の暴走を懸念する一方で中国の軍拡には目をつむるという構成の仕方になってしまった。政府の安保政策について議論するのであれば、日本にとっての脅威となっている中国の問題についても議論を加えてこそ、バランスの取れた番組構成となるはずである。


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2 コメント

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左翼思想は死相そのもの (Unknown)
2015-03-30 01:25:15
中国とマスコミ切ることが先決でしょう。
(簡単に言いますが・・・・・)

NHKは公共放送(荒狂放送?)で視聴者の意向は無視されますが、民放はスポンサーの意向が多少は反映されます。
ちゃんとした保守政治番組を民放でやれるようにもっていけないですかね。
アラブのお金持ちや、日本贔屓の株長者様にでも日本を褒め称える番組のスポンサーなって頂けないかなあ。
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岸井、古館、関口各氏 (kochan)
2015-03-31 10:54:43
岸井氏も含めこの三人はリアリティの認識がない。シナの軍備増強と戦争行動と侵略行動があって、アジア各国の防衛力増強の直接的要因なのにそれを指摘しない。アホとしか言いようがない。あるいは左翼系会社のガイドが強制があるのか。いずれにしろはやく止めてもらい、日本を守らないといけない。
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