http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150811-00000141-jij-asia
豪州初の慰安婦像認めず=シドニー近郊の市が議決
8月11日(火)【ストラスフィールド(オーストラリア東部)時事】豪州最大都市シドニーの近郊にあるストラスフィールド市の議会は11日、旧日本軍の従軍慰安婦問題を象徴する少女像について、設置を認めないことを議決した。
ストラスフィールド市は人口4万人弱のうち中国系が2割、韓国系が1割を占め、影響力が強い。中韓の市民団体は連携し、豪州初となる慰安婦像を同市内の広場に建立後、シドニーなどにも設置する計画だった。今回拒否されたことで、国内での像設置は難しくなった。
市議らは像が「地域社会の分断を招き不適切」「市の指針に合致しない」と判断。6人全員が同意した。住民の関心は高く、約300人が傍聴に詰めかけた。
慰安婦像設置の可否を決定へ
日本人や日系人が猛反発 豪ストラスフィールド市
2015.08.11
http://www.zakzak.co.jp/society/foreign/news/20150811/frn1508111528005-n1.htm
オーストラリア最大の都市シドニー近郊のストラスフィールド市で11日夜、特別市議会が開かれ、慰安婦像設置の可否が決定される。中国・韓国系勢力の設置要求に対し、日本人や日系人、一部のオーストラリア人が「コミュニティーを分断する」などと猛反発してきた。現地で、反対派を結束させる講演を行ってきた国際政治学者、藤井厳喜氏がリポートした。
慰安婦像設置計画が表面化した昨年2月以降、ストラスフィールド市議会はこの問題を継続審議としてきた。在豪の日本人や日系人が「オーストラリア・ジャパン・コミュニティー・ネットワーク」(AJCN、山岡鉄舟代表)という組織をつくり、反対運動を展開したためである。
私(藤井)は、先月14日から22日、AJCNの招待を受け、ブリスベーン、メルボルン、シドニーの3都市で連続講演を行った。朝日新聞が大誤報を認めた慰安婦問題の真実を伝えるとともに、日豪関係の重要性を訴え、慰安婦像設置を阻止するためだ。
参加者は計200人を超え、特にシドニーでは盛況だった。日本人や日系人、親日的なオーストラリア人らは像設置に明確に反対しており、「日豪関係に亀裂をもたらす」「日本人や日系人差別を助長する」「多様な民族が調和してきた努力が台無しになる」などと深く憂慮していた。
講演会では、中国の軍事的拡張を受けた「米中新冷戦時代」という新しい文脈における、米日豪3カ国の連携の重要性についても解説した。中国・韓国系でも、特に若い人々は設置に否定的であるとの印象を受けた。ただ、ストラスフィールド市は、韓国系が9・3%、中国系が18・9%を占め、合計で28・2%となる。これほど中韓系人口の比率の高い自治体は同国でも珍しい。中韓勢力が同市を「慰安婦像設置の重要拠点」としたのもこのためで、韓国系よりも中国系が前面に出ていた。
中国がアジアでの覇権樹立の邪魔になる、日豪の友好関係にクサビを打ち込むべく、この問題を利用している図式も読み取れた。
もし、ここで設置に成功すれば、オーストラリア中に慰安婦像が設置されかねない。
逆に設置不可能となれば、他地域での設置は絶望的になる。
中韓系勢力がロビイスト団体を駆使して、市議会議員らに強力な圧力をかけるなか、日本人・日系人らの名誉を守る戦いは佳境を迎える。
■藤井厳喜(ふじい・げんき) 国際政治学者。1952年、東京都生まれ。早大政経学部卒業後、米ハーバード大学大学院で政治学博士課程を修了。ハーバード大学国際問題研究所・日米関係プログラム研究員などを経て帰国。テレビやラジオで活躍する一方、銀行や証券会社の顧問、明治大学などで教鞭をとる。現在、拓殖大学客員教授。近著に『世界経済の支配構造が崩壊する』(ビジネス社)、共著に『連合国戦勝史観の徹底批判!』(自由社)など。
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