
(山口豊アナウンサー)
「今ですね、福徳岡ノ場の上空に差しかかりました、ご覧ください。福徳岡ノ場の上空です。
小さな島が確認できます、島があります。8月の噴火でできた島が今も残っています。
ご覧のように、かなり端の部分が削り取られていますね。波で削り取られたものと思われます。
湯気ですか。湯気が上がっていますね」
(防災科研 火山研究推進センター 中田節也センター長)
「堆積物がまだ熱いので、崩れたら湯気が上がる」
Q.この後この島が残るのかどうか?
(防災科研 火山研究推進センター 中田節也センター長)
「おそらく残らないと思う。ただ下の堆積物状に見えるところが、少し延命措置をしている状況
だと思う。ゆっくりでもいいので溶岩が出続けてくれると、ちゃんとした島として残る
可能性は高いんですけどね」
「福徳岡ノ場」の翌日に噴火した「西之島」では・・・
(山口豊アナウンサー)
「火口部分白っぽく見えます。火口部分から少し、噴気が上がっているようですね。
少し噴気が確認できます。火口部分からうっすらとですが、白っぽい噴気が確認することができます」
「溶岩と海の境のあたりなんですが、かなりこの溶岩が色が濃いのと、それから海がですね、
茶色く変色していることがはっきりとわかります。この火山活動の影響が、海にも広がっています」
(防災科学技術研究所 中田節也火山研究推進センター長)
「変色海域がかなり周辺に広がっていますので、それが火山活動まだ衰えて
いないということを示しているんだと思います。」
▽沈没船がむき出しに・・・「硫黄島」が隆起
いま島全体が“隆起”しているという「硫黄島」。
(山口豊アナウンサー)
「いま飛行機はちょうど硫黄島に近づいてきました。ご覧のように非常に平らな土地が
広がっているのが硫黄島です。かつて太平洋戦争で激戦が繰り広げられました。
今海岸沿いに構造物のようなものが見えます。あれが沈められた船ですね。
船が沈められた跡が確認できます、アメリカ軍が港を作ろうとして船を沈めた跡ということです。」
港を作るため海に沈めたという船が島の隆起によって、むき出しの状態に・・・。
(防災科学技術研究所 中田節也火山研究推進センター長)
「硫黄島は日本の中で110ある活火山のうちで一番変化が激しい火山なんですね。
一気に1カ月あたりに10cmくらい隆起することもある。特に今の時期は西之島、
福徳岡ノ場、硫黄島、同時に活発化してる時期だと思うんです。
地殻変動で沈没船が陸上に・・・小笠原諸島で噴火相次ぐ(2021年10月17日)
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