http://blog.goo.ne.jp/kohanislakeman2016/e/9e848d8e8b627676d993070ae1002a3c
第71話. 素材を最大限に活かす(国編①) 2018-01-08 03:03:50 | 日本人論
湖畔人さんより転載、させていただいた記事です
湖畔人です。
前話でも、前々話でも、人としての自然な欲求に基づいて、まず自分を愛し、自分の家族を愛し、自分が属する会社や自治体や国を愛し、等々と、愛する対象を自分から段々周辺に広げてゆく自然な関心対象の拡大について触れましたが、今回は、国、日本人と日本国についてです。
国も個人と同じく、与えられた素材を最大限に発揮したいと思うのです。せっかく頂いた大切な素材です。人材も国土も全て活かし切り、使い切り、潜在能力をしっかり開花させたい所ですよね。国として国民としてベストを尽くし、能力を最大限化すべきかと思います。
これも二種類の掘り下げ方があって、人間と国に分けて考えるべきかと思います。
人間、日本人に関しては、神話、歴史、教育等、資質をどう捉え、どうプラスにし、国際社会の中でどう改善、開花していくかが大事です。まず何より現代社会において日本人がどうあるべきか、そのビジョンが重要ですね。
国に関しては、政治と憲法、国際関係、産業、国土、資源活用などへの考察が必要ですね。持っているものを最大限生かし切るべきです。こうした話をしてみたいのですが、これら二つを細かく書くと20話分位になりそうですので、今日はその触りです。
日本国を見ると、日本は殆どが山ですよね。日本は龍のような姿をしていて、背びれの様に山脈が続きます。海辺に少し平地があるだけで、殆ど山です。以前、お世話になっているブロガーの記事で、元JICAの職員で94歳の近藤亨さんと言う方が高地でも採れる米やリンゴや魚の養殖をネパールで成功させている話を紹介されていましたが、ネパールどころか、日本も本来そうすべきなのです。日本の食料自給率はまだまだ低いですしカロリーベースで4割程度です。衣食住、特にエネルギーと食料は生命線です。自分で確保すべきですよね。
シーレーンを抑えられたら日本は御仕舞です。そうした状況からは脱却すべきですよね。
日本の真ん中は殆どが山脈で、高地や盆地には数多くの過疎の山村が点在しています。理由は簡単でアクセスが悪く、産業が無く未来への展望が無いからです。よって、まず道路の整備がもっと必要ですね。大分整理されたかもしれませんが、もっともっと必要です。基幹道路が少ないので、事故などがあると直ぐに交通の動脈が麻痺します。インフラとしての欠陥ですよね。やはり、逃げ道、迂回ルートが必要です。コストを度外視すれば理想は北海道、東北、関東、中部、近畿、四国、中国、九州それぞれの地域にユニオンジャックの様に+とXを重ねた道路を設け、その外周にあたる四角と、その内側に少し小さな四角を重ねたような形を作る、二重の四角がXと+に重なる形を作るのが望ましいと思います。(あくまで個人の意見ですが)そうすると県をまたいだ人の往来が増えるはずです。大都市からの過疎地へのアクセスも容易になるはずです。山間部の豪雪地帯には雪が積もらぬよう凍結防止も兼ねてロードヒーティングの設置も必要ですね。
また、山々に人々が行く理由としての産業の活性化が必要ですが、まず土砂崩れ防止も兼ねて材木を間引き伐採をし、林業の復興をする事も可能かと思います。伐採もロボット化で遠隔無人操作で行い、加工も生産技術力とIOT化で容易にし、道路インフラの拡充で、運搬が容易に出来る様にし産業を活性化させます。こうすれば、衣食住の“住”への貢献が可能です。山間部に魚の養殖業を数多く作り、水温管理、エサの管理、清掃など、生産技術力とIOT化を応用して遠隔管理し、資本は大企業がスポンサーとなり、規模を大きくし、国内需要の8割を養殖で賄えるまで山の漁業を流行らせると宜しいかと思います。次に山間部の農地を増やし、また平地の休耕地を含め農地の多くを大手企業に購入頂き、管理下に置いて頂き、全てハウス化、大規模農業化させて、IOTを組み合わせ温度や湿度の管理を徹底し、モニタリングも収穫も遠隔化、自動化をして収穫量と時期を確実化し、食糧の自給自足率を9割まで引き上げさせます。特に米、小麦、大豆、トウモロコシは全て国内で賄えるまでにします。その頃には輸出も増えている事でしょう。衣食住の“衣”も国内でコットンを作っても良いかもしれません。山地を開拓しコットン畑もありかもしれません。採集はロボットを活用し、遠隔制御すべきです。また縫製も、これまでは中国の人件費が安く縫製は殆ど中国が相場でしたが、それを日本の強い生産技術力で縫製機械を多数開発し作業員を要らなくしコスト問題を解決させます。要るのは生産機械の開発、製造、修理要員とプログラマーで、技術者達のみです。縫製も農業の収穫も嘗てテレビや車や半導体の工場で働いていた生産技術者に面倒を見ていただければ宜しいかと思います。テレビなど家電の製造も中国から戻し製造工程を全自動化、IOT化、簡素化しコスト面でも競争力を回復させます。ここでも必要なのは生産機械の開発、製造、修理要員、そしてプログラマーで、技術者達のみです。エネルギーも、南海では海洋温度差発電をしたり、日本の近海の海底に多数散在するメタンハイドレードの回収技術をこれまた生産技術力の進化とIOT化をフル活用して達成し、日本の近海のメタンハイドレードや石油やガスを遠隔操作で回収し尽します。数百年分のエネルギーは得られるでしょう。
高齢化や介護の労働負担も、これまたロボットの導入、IOT化、生産技術力のフル活用で軽減させます。政府はそのインフラ導入費にこそ補助すべきです。ここでも必要なのは、介護ロボの開発と製造と修理能力とプログラマーです。
こうして、インフラ、道路の整備と、衣食住を賄うIOT化と生産技術力を使った高地での林農魚の生産と、家電の復興、エネルギー採取、介護も皆、生産技術力の復興とIOT化で達成できます。
嘗ては半導体や液晶の製造装置メーカーや検査装置メーカーが栄え、彼らの装置があれば、半導体も液晶も容易に作れますので、より人件費が安い韓国勢に国内の半導体やパネルメーカーがどんどん破れて行きましたが、そうした装置メーカーを肥えさせると、またコスト競争力で海外に負け、産業の衰退に繋がりますので、今後は、生産技術は自前の技術としてノウハウを蓄積させ、門外不出とする事が大事かと考えます。コカ・コーラのレシピと一緒です。
よって、今後は、農業や林業、漁業等第一次産業も大手企業が担当し、大規模に管理し、IOT化と自前の生産技術力で自給率を高め、日本の生命線である食を賄う事が可能とします。合わせて、第二次産業であるエネルギー採集も衣類の製造も、第三次産業に属する介護も、生産技術の進化とIOTの力で低コスト化、自動化を実現し、社会の課題を解決に導き、同時に日本に競争力の回復にも寄与させます。従って、生産技術力の復興と高度化こそが、今後のカギになるかと想像しますし、その方向での人材育成が重要になって来るかと存じます。日本人の人材開発については、また別の機会でトライしてみたいと思います。では。
湖畔人
・