中国共産党大会、壇上に並んだ党代表たちの中には中座する姿も。
習氏の長~い演説、3時間半 出席者はあくびにトイレ
18日に北京の人民大会堂で開幕した中国共産党第19回党大会で、習近平(シーチンピン)総書記(国家主席)が行った政治報告は3時間半近くに及んだ。かつての共産圏の指導者をほうふつとさせる長時間の演説は、「反腐敗闘争」を通じて党内の権力基盤を固めてきた習氏の自信の表れと言えそうだ。
「同志のみなさん」。この日、人民大会堂の演壇に立った習氏がそう呼びかけたのは午前9時すぎ。習氏は時折せき込んだり水を飲んだりしたことはあったが、休憩を挟むことなく午後0時半まで話し続けた。
長時間にわたる報告に、壇上に並んだ党代表たちの中には急ぎの報告を受けたりトイレに行ったりするためか、たまらず中座する姿も。習氏の隣の席に座った江沢民元総書記(91)は報告中に大きなあくびをしたり、何度も腕時計に目を落としたりしていた。
習氏の右隣に座った胡錦濤(フーチンタオ)前総書記(74)が2012年の前回大会で報告にかけた時間は、習氏の半分以下の1時間30分余り。胡氏は報告を終えて自席に戻った習氏に自身の腕時計を示して、「長かったよ!」と言わんばかりにアピール。習氏は苦笑いを浮かべていた。(北京=平賀拓哉、冨名腰隆)
(朝日新聞デジタル 2017年10月18日 17時43分)
習近平の3時間半ノンストップ演説がどれだけ長かったのかがわかる写真9枚
習近平は休憩なしで3時間23分も語り続けた。https://newspass.jp/a/bonoo
10月18日、中国・北京の人民大会堂で最高指導機関の中国共産党第19回党大会が開幕した。
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5年に1度開催される党大会での開幕に当たって、習近平国家主席はこれまで5年間の総括と今後の基本方針について報告した。「新しい時代」に向けた「現代の社会主義国」の構築などを表明した。
「同志のみなさん」。習近平が演壇に立ち、政治報告を始めたのは午前9時過ぎ。
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そこから、習近平は休憩なしで3時間23分も語った。
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頻繁に死亡説が流れる江沢民元総書記(91)。5月にも上海で死亡したとネットで話題になっていた。
そんな彼の動作が、習近平の報告の長さを物語っていた。
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拡大鏡で書類を読み始める、江沢民。
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ハンカチで鼻を拭く、江沢民。
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腕時計に目を落とす、江沢民。
まだかな…
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頭をかかえる江沢民。
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あくびをする江沢民。
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目をつむる、江沢民。
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報告が終わったのは、午後12時半ごろ。席に戻ってきた習近平に胡錦濤前国家主席は「長すぎだよ!」と腕時計を見せた。
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党大会の閉幕は24日。最高指導部メンバーは、閉幕後に決定される。
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