空の交通革命――国内開発力の向上へ
[HRPニュースファイル895]より
文/HS政経塾3期生 瀬戸優一氏
◆躍進する日本企業
先日の日経新聞に、東レが炭素繊維複合材の生産設備を増設し、主に
ボーイング向けの炭素複合材の供給能力を上げる旨の記事が掲載されて
いました。(1/26日経「東レ、米生産3割増強」)
この背景には、米ボーイング社が開発し、最新技術が盛り込まれている
機体として注目されているボーイング787型機の生産拡大があります。
現在の月産10機から、2016年には月産12機、さらに14~16機と、増産して
いくことから、供給体制の拡大が必要と判断されたためであると言えます。
このボーイング787型機には、従来の航空機に使用されていた金属よりも軽く、
強度も強い炭素複合材が、構造体の全重量中50%採用されています。
そして、その炭素複合材を供給しているのが、日本企業である東レであるのです。
このボーイング787型機には、他にも幾つものパーツで日本企業が生産を
担当しており、その比率は過去最大と言われる約35%です。
日本にはこうした面からも、航空機を製造するための技術力が着実に
上がってきており、信頼を得ているとも言えるのではないでしょうか。
◆日本の未来を拓く技術力
我が党では、交通革命、未来産業投資、交通インフラ投資という政策に
共通して、航空分野を今後さらに発展させていくことを掲げています。
今後、その発展を実現させていくには、航空機の開発・製造を国内で
行っていく必要があると言えるのです。
現在日本において国産で開発が進んでいる機体は幾つか存在します。
例えば民間機の分野では三菱航空機のMRJ、自衛隊機の分野では
次期哨戒機P1などです。このうちP1については、エンジンも機体も
全て国内開発されています。
このように、日本には産業としての伸びが期待でき、より日本及び世界を
身近にしていくためのインフラを構築するための技術があると言えます。
◆国内開発の課題
しかし、開発にあたり幾つかの課題も存在します。1つは、機体及び
エンジンの開発には莫大な費用、そして時間がかかる点です。数千億円から
1兆円を超える開発費がかかるだけでなく、開発期間も平均5年程度かかる
ことから、民間の企業だけで簡単に開発に踏み切ることができないのが実情
でもあります。
2つめに、確実な投資の回収が見込めるわけではないという点です。
今後世界的な航空機の需要が見込まれていますが、その需要を確実に取り込
める保証がないことから、莫大な費用をかけて開発を行うリスクが高いと
いうのも難点です。
さらに3つめは、開発後には安全性を確かめるための様々な試験設備が必要
となり、この設備投資が巨額になってしまうという点です。
幾つもの機体を開発し続ければ、その設備も稼働しますが、ほとんど稼働
させることがない状況での設備投資は大きな負担にもなります。
その他の点については、紙幅の都合上割愛させていただきます。
◆幸福実現党の未来ビジョン
こうした問題点に対し、多くの皆様の幸福を実現していくためにも、
交通インフラ投資、未来産業投資を積極的に行っていくことで、民間企業
だけに負担をさせず、国家として空の利便性の向上を図ることが必要で
あると言えます。
現在、日本では超音速機や乱気流を検知する装置の研究なども進んでおり、
国家として投資するに値する領域であり、民間機だけではなく、防衛力を
高めるためにも、航空機の技術力向上、及び国内での開発・製造は必要です。
他国に依存するだけではなく、自国での航空機開発を推進することで防衛力
も高まり、また日本の先進的な技術を駆使することで、より空の交通が便利
になります。
世界的な航空機の需要増の予測からも、自国での開発は今後のさらなる経済
成長の可能性を大いに秘めていると言えるでしょう。
幸福実現党は、日本を経済的にも技術的にも世界ナンバーワン国家へと
導いてまいります。
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そういった国々の、新規需要も見込まれるのかな。
う~ん、そういう国にはレンタルで、違う国には高付加価値
の航空機で何とかできないかな。
世界経済が良くないと、シェアの奪い合いになるんだよな。
日本は人件費が高いので、そこの部分と絡めてどうするかかな?