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“親中派”フィリピン新大統領、30日就任 南シナ海で中国寄り前面へ アジア安保環境への影響必至
【マニラ=吉村英輝】5月のフィリピン大統領選で勝利したロドリゴ・ドゥテルテ氏(71)の就任式が30日、首都マニラで行われる。過激な発言から、米大統領選で共和党の候補指名が確定したドナルド・トランプ氏になぞらえ「フィリピンのトランプ」とも称され、南シナ海問題で中国との対話に意欲を見せる政治姿勢は、日本を含むアジア太平洋の安全保障環境に影響を与える可能性がある。
ドゥテルテ氏は21日、ダバオで財界人と対話集会を開き、南シナ海に中国が造成した人工島周辺で同盟国の米国が行っている「航行の自由」作戦には「参加しない」と断言した。フィリピンの排他的経済水域内にあるスカボロー礁を中国が実効支配し、拠点化に向けた埋め立てを狙っているとされる問題でも、「中国とは争わない」との姿勢だ。
駐フィリピン米国大使にも13日、初面会の場でこうした意向を伝えた上で、「(米国は)味方なのか」と迫ったとされ、自称「社会主義者」のドゥテルテ氏は「米国嫌い」との見方が広がっている。
「犯罪の巣窟」と呼ばれた南部ダバオの市長を約20年にわたり務めるドゥテルテ氏は、自ら短銃を忍ばせて薬物を取り締まり、米映画の刑事ばりに「ダーティハリー」の異名をとった。だが、人権団体は、「自警団」による超法規的な犯罪者殺害も黙認してきたと批判する。
また、ダバオで地元記者が先月、何者かに殺害された事件で、汚職に関与した記者の暗殺は容認されると発言。後に、釈明したものの、「大統領の任期終了まで取材は受けない」と居直るなど、メディアとの対立は早くも深刻化している。
一方、米軍再駐留に道を開くなど米国との関係強化を進めたアキノ政権からの路線転換に、中国は期待を寄せる。ドゥテルテ氏は21日、選挙前から駐比中国大使と接触するなどして「鉄道整備などで支援の約束を得た」と明らかにした。
30日の就任式はマラカニアン宮殿で行われるが、取材は国営テレビなど2社に制限される予定。ロブレド次期副大統領は別会場で宣誓式を行う。1987年の現行憲法施行以来、初めての事態だ。フィリピンの正副大統領はそれぞれ直接選挙で選ばれるが、ロブレド氏はアキノ大統領が推していた人物で、今後、ドゥテルテ氏から冷遇されるのは確実とみられる。
施政方針演説は7月25日に行う。任期は6年。
2016年05月10日10:49
フィリピン新大統領は中国のスパイ ロドリゴ・ドゥテルテ市長
口癖は、「お前なんかレイテ湾に沈めるぞ」で、武装した私兵を持っているとされる。
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