中国のスカボロー礁埋め立て「非常に深刻」
米国防長官「軍事衝突起こし得る」
産経新聞 4月30日(土)7時55分配信 http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160430-00000048-san-n_ame
【ワシントン=青木伸行】カーター米国防長官は28日、上院軍事委員会の公聴会で、中国が南シナ海のスカボロー礁(中国名・黄岩島)の埋め立てに着手するとみられていることについて、強い懸念を示した。
スカボロー礁は、フィリピン北部ルソン島の約200キロ西にあり、中国が実効支配している岩礁や人工島の中で、米軍がすでに利用している旧米海軍基地のスービック湾や、クラーク旧米空軍基地などに最も近い。
公聴会でトム・コットン議員(共和党)は「中国が、スカボロー礁を埋め立てて軍事拠点化すれば、スービック湾などがレーダーで監視され、ミサイル(攻撃)の危険性もあるのか」と質問した。
これに対し、カーター氏は「その通りだ。非常に深刻に受け止めている。(埋め立てと軍事拠点化は)軍事衝突を引き起こし得る」と強調した。また、「そうした懸念があるため、われわれはフィリピンと軍事施設を構築し態勢を強化するようにしている」と述べた。
中国国防省「必要な措置取る」、米軍機のスカボロー礁接近に反発―中国メディア
配信日時:2016年4月26日(火) 13時40分http://www.recordchina.co.jp/a135831.html
2016年4月25日、中国が実効支配しフィリピンなどが領有権を主張する南シナ海のスカボロー礁(中国名:黄岩島)付近の国際空域で19日、米空軍の戦闘機6機が任務飛行を行ったことについて、中国国防部は「必要な措置を取る」と述べた。中国新聞網が伝えた。
中国国防部は、米国が「航行と飛行の自由」を名目に南シナ海で軍事化を進め、関係国の主権と安全を脅かしていることに「関心と反対」を表明するとした上で、「黄岩島は中国固有の領土だ。中国軍はあらゆる必要な措置を取り、国家の主権と安全を守る」と述べた。(翻訳・編集/柳川)
【南シナ海】中国、(フィリピンに近いルソン島西の)スカボロー礁でも埋め立てへ…
米海軍指摘(南シナ海全域で中国戦闘機による作戦が可能になる)