北の医療体制は「崩壊状態」=薬不足深刻、麻酔なしで切断も―アムネステ
2010年7月15日(木)12:03
【ロンドン時事】国際人権団体アムネスティ・インターナショナル(本部ロンドン)は15日、北朝鮮の保健制度に関する報告書を公表し、食料不足などで人々の健康状態が悪化する一方、病院は機能しておらず、医療体制は「崩壊状態」にあると警告した。
アムネスティは、2004~09年に北朝鮮を脱出し現在は外国に居住する40人以上の住民や医療従事者に聞き取り調査を実施した。それによると「全国民に無料で医療を施している」との当局の主張に反し、人々は診察や検査を受ける際、医師に物品や現金を渡すことを実質的に強要されているという。
また、保健予算は国民1人当たり年間1ドル未満と極端に少なく、病院は慢性的な薬や物資不足に直面。注射針は消毒されず、シーツも定期的に洗濯されない状態で、切断手術に麻酔が使われるのはまれだとしている。
[時事通信社]
http://news.goo.ne.jp/article/jiji/world/jiji-100715X290.html
さらに、国民の5%は結核に感染している。
鎮痛剤は万能薬となり、広く出回り依存性を高めているという。その場を、ごまかしているだけで感染症などに対処できないだろう。
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