対北「戦争計画ある」 マティス米国防長官がカナダ外相会合夕食会で言明
ジェームズ・マティス米国防長官が、カナダ・バンクーバーで開かれた北朝鮮問題に関する
20カ国外相会合に先立つ15日の夕食会で、「核・ミサイル開発」を進める北朝鮮への対応に関し、
「(米国は)準備はしている。戦争計画もある」と発言していたことが分かった。
同時に、外交努力による平和的な解決を優先するとの従来の立場も示した。
日米外交筋が17日、明らかにした。
米国主導による「対北朝鮮軍事行動」の可能性を示唆した注目発言。マティス氏は16日の
外相会合を前に、北朝鮮に対する圧力強化の流れを緩めることがないよう引き締めを図ったとみられる。
夕食会には、河野太郎外相や、レックス・ティラーソン米国務長官ら外相会合出席者に加え、
マティス氏とカナダのハルジット・シン・サージャン国防相も参加した。北朝鮮への圧力強化を
進めるうえで、関係国が軍事面で連携することが重要だと確認した。
マティス氏は「外相会合でうまくいかなければ、次は国防相会合だ」と述べたという。
夕食会で河野氏は、北朝鮮の核問題解決に向けて「対話のための対話は意味がない」と表明した。
軍事力行使を含む「全ての選択肢がテーブルの上にある」との米国の立場を支持する考えを強調した。(共同)