http://markethack.net/archives/51947633.html より
今日上海総合指数が5%を超える急落を演じました。この急落は大引け前10分で起きたことであり、
これで売り物が完全に消化されたかどうかはわかりません。
市場が大慌てした理由は中国の当局が市場関係者のレポ取引の担保に使われる社債の
基準を厳格化したからです。
レポとは金融機関間での短期(=最長でも6か月)のお金の貸借を指し、普通、お金を借りる際の
担保として社債などを差し入れます。
今回発表された新ルールでは「格付けの低い社債は担保として差し入れることが出来ない」ことが
示されました。これにより24.25兆円に相当する社債が担保として使えなくなるわけです。
これは中国の2市場に上場されている社債の60%に相当します。
もうひとつ気になる点として新ルールはLGFV(Local Government Financial Vehicles=
中国で不動産開発をする際に組成される特別目的会社)にも適用されるらしいということです。
LGFVは中国の地方政府が設立するペーパー会社であり、地方政府そのものではなく、ペーパー
会社が名目上の融資先となるので中国の銀行が「直接、地方政府に融資してはならない」という
中央からの通達を迂回できるわけです。
それらのLGFVは保険会社などを通じて「確定利回り商品」の感覚で一般投資家に販売されてきました。
つまり「財テク商品」(=中国では財テクをWealth Management Productsと言います)なのです。
中国銀行業監督管理委員会(銀監会)はかねてからLGFVへの融資をちゃんと銀行本体のバランス
シートに戻すよう指導してきました。
大部分のLGFVは所期のキャッシュフローを生んでいないと言われています。また現在347兆円あると
いわれているLGFVのうち40%は今年中に償還期限が来ると言われています。
米株式:「世界同時株安の可能性に要警戒」
2014年12月9日 20:25
9日のニューヨーク株式市場は、アジア株式市場、欧州株式市場の下落を受けて、続落する可能性に
警戒する展開が予想される。
グローベックスの米株先物はNYダウで60ドル安程度を織り込んでおり、利食い優勢の展開になりそう
である。また、中国上海市場が5%超の急落をみせており、市場心理が悪化しており、欧州市場も
軒並み売りが先行している状況であり、売りが出やすいだろう。短期的な需給要因とみられるが、足元
で過熱感が台頭していたこともあり、連鎖安が警戒されよう。
なお、経済指標では卸売在庫(10月)、求人労働異動調査(JOLT)が予定されている。《MY》
http://www.zaikei.co.jp/article/20141209/225799.html
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月レベルで確定し、トレンドをつくるともっとヤバイということでしょうか。
中国は、基本的にはバブル経済崩壊が存在しませんので、暴れる人が増えるだけですね。