ヒューストンの中国総領事館が閉鎖・撤収、米国務省職員が現地に 2020年07月25日 19時54分https://www.epochtimes.jp/p/2020/07/60025.html
[ヒューストン 24日 ロイター] - 米政府が閉鎖を命じたテキサス州ヒューストンの
中国総領事館では24日、職員が撤収し、その後米当局者とみられる複数の人物が裏口から中に入る様子が見られた。
このグループは、閉鎖期限の現地時間午後4時過ぎ、裏口のドアをこじ開けて建物の中に入った。
所属を尋ねる報道関係者の質問には答えなかった。
その後、米国務省外交保安局の職員2人が現場に到着し、入り口の警備に当たった。記者団の質問には応じなかった。
現場にいた人によると、中国領事館職員は午後4時過ぎ、裏口がこじ開けられる前に建物を出て、
車でその場を後にしたという。
こうした動きについて、中国大使館や米国務省はコメントの要請に応じていない。
領事館の外では、トラックに荷物を積み込む職員に対し、中国共産党に批判的な約100人の
中国人活動家らがやじを飛ばす場面も見られた。
米政府高官は同日、中国が米国内の在外公館を通じてスパイ活動など悪意ある行動に従事
しているとした上で、ヒューストンの中国総領事館が関与していた活動は
「容認できる線を超えていた」との認識を示した。[nL3N2EV3CQ]
ヒューストン総領事館閉鎖 米エネルギー企業への妨害が一因=報道官
21日、ヒューストンの中国領事館は閉鎖を通告され、すぐに機密文書を処分する作業に取り掛かった。
領事館敷地内で書類を燃やす映像がメディアによって報じられた。
トランプ大統領は22日の記者会見で、ほかの中国領事館公館についても閉鎖を求める可能性に言及した。
米中関係「急速なエスカレート」
「米中の緊張が急速に高まっている」と、有力シンクタンクの外交問題評議会(CFR)のアジア研究上級研究員ミラ・ラップフーパー氏は23日、ブルームバーグに語った。「72時間以内の領事館閉鎖命令は、中国が重大な法律違反を犯したことを意味する。非常に強い外交的対立を暗示している」 と付け加えた。
ホワイトハウスのケリーアン・コンウェイ大統領顧問は、トランプ大統領は、14万人以上の米国人が死亡した中共ウイルス(新型コロナウイルス)の情報を隠ぺいした中国共産党に、強い不満を持っていると記者会見で述べている。「大統領は、中国との間で完全に強制力のある貿易協定の締結に取り組むが、他方では(安全保障問題で)厳しい対応を取ることも明確にしている」とした。
ティム・スコット上院議員は、領事館閉鎖は安全保障のために「正しいこと」だと述べた。「中国共産党は私たちの技術、知的財産、個人情報を盗んでいる。今ではコロナウイルスワクチンの研究を盗み、混乱させようとしている。私たちは行動を起こさなければならない」と語った。
(翻訳編集・佐渡道世)
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