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東芝の苦難――日本から原子力技術者を絶やしてはならない

2017年03月20日 12時00分59秒 | リバティ 学園 幸福実現党 関連  

東芝の苦難――日本から原子力技術者を絶やしてはならない[HRPニュースファイル1793]
http://hrp-newsfile.jp/2017/3115/
幸福実現党岐阜県本部代表 加納有輝彦

 ◆東芝の希望「米ウェスチングハウス」の破産???
東芝は3月14日に一ヶ月遅れで決算を発表し、東芝の中核子会社で原子力発電所の建設や保守を手がける米ウェスチングハウス(以下WHという)が、7000億円規模の損失を計上する見通しであることを明らかにしました。

また、WHが手掛ける原子力発電所の建設工事がこのまま難航すると、さらに数千億円規模の損失が発生するリスクがあり、また損失がどこまで膨らむか見通せないため、東芝は原発事業の損失額を確定するため、米連邦破産法11条を申請しWHに破産法を適用させる方向で検討していると報道されました。
東芝内部からは、東芝存続には、WHの「破産」以外に道はないとの悲痛な声も漏れ聞こえてきます。

東芝は2006年、WHの一般的企業価値が2000億円といわれていた中、約6000億円という巨費を投じてWHを買収しました。
2006年当時の時代環境は、原子力ルネサンス。世界の原発関係者は期待に満ちていました。当時、原油価格の高騰は深刻で地球温暖化対策も世界的に喫緊の課題でした。これら二つの問題を一気に解決できる切り札としてクリーンエネルギー・原発へのニーズが世界的に高まっていました。

原発の世界市場を主導していた加圧水型軽水炉(PWR)に強いWHの買収は、東芝の原子力部門の悲願でもあったのです。
西田社長(当時)は、買収時、2015年度までに原子力事業の売上高を3倍から3.5倍にする。2015年までに原発新設で33基の受注を見込むと積極的発言を繰り返していました。

 ◆リーマンショックそして東日本大震災
しかし、その後に起こったリーマンショックと、東日本大震災によって原発の未来図が変わってしまいました。

リーマンショックで巨額の赤字を計上した責任をとって辞任した西田氏の後任、佐々木社長は原発ビジネスへの傾斜を一層強めました。さらに東日本大震災後も、強気の姿勢は崩さず、2015年までに世界で原発39基の受注を目指すと表明していました。
2015.4月、東芝のほぼ全ての事業領域において不正会計が行われていたことが明らかになった後も、東芝はWHの売上高や利益は一切開示せず、一貫してWHの事業は好調とのスタンスを崩しませんでした。
しかし、東日本大震災後、国内外の原発新規プロジェクトは宙に浮いてしまい、東芝がWHを買収してから2015年までに受注して建設しているのは中国で4基、米国で4基、計8基に留まっています。

そんな中2015年11月、対外的な説明と内情が全く違っていたことが、一本のスクープで明らかになりました。
WHが計1600億円の減損処理を行っていた事実が報道されました。2012年、2013年度両年、WHは単体で赤字に転落していたのです。
東芝の不正経理の実態は、800人にも及ぶ関係者の情報により世に明らかになりました。
今回の原発事業の損失の真の原因に関しても、数十人の内部告発で明らかになりつつあります。

 ◆東芝の原子力事業がなぜこれほどの苦境に陥ったのか ~内部告発者の声~
東芝の子会社WHは、2008年、米国で4基の原発建設を受注しました。しかし現場での施工段階で設計図通りに出来上がらない、ずるずると工期が伸び、想定以上にコストが膨れ上がりました。工事は無限に続き、いつまでも完成しないのではないかという声も現場から聞かれるようになりました。
原因の一つが、各メーカーが作った部品や機器を原発の建設現場に持ち込み、実際に組み立てたり現場において設計図を解釈して最適な工法を選べる熟練作業員や現場監督が不足していたことです。

「米国では、1979年のスリーマイル島事故以来、30年以上にわたって原発の新設が凍結された事で、優秀な人材が流出し、建設現場で求められるノウハウの伝承が途絶えていた」ことが原因でした。(小笠原啓 日経ビジネスオンライン2017.3.13)

一方で、中国では、原発建設のノウハウを蓄積しています。

 ◆日本から原子力技術者を絶やしてはいけない
東日本大震災後、再稼働しているのは伊方原発(四国)と川内原発(九州)のみです。原発は引き続きわが国のベースロード電源として使命を果たしていかなければなりません。現在、原発の今後について最終責任者たる気概を持った「主体」が、政治家にも官僚にも不在と言われています。
このまま無責任体制が続けば、日本国自体が東芝と同じ苦境に立たされるでしょう。

幸福実現党は、原発について最終責任者たる気概をもって政策提言を続けてまいります。

参考:日経ビジネスオンライン
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◎幸福実現党公式サイト http://hr-party.jp/
◎HRPニュースファイルサイト(バックナンバーがご覧いただけます)
http://hrp-newsfile.jp/

 


東芝を地獄に叩き落としたWHという会社

http://president.jp/articles/-/21575 抜粋

東芝を苦境に陥れたWHとはどのような会社なのか。

WHはもともと1886年から1999年まで存在した米国の総合電機メーカー「ウエスチングハウス・エレクトリック」の原子力事業部門で、1950年代以降「加圧水型原子炉(PWR)」の開発製造で独占的な地位を占めていた。

その後1999年に英国の「英国核燃料会社(BNFL)」社に売却された原子力事業が今のWHである。当時の売却価格は11億ドルといわれている。BNFLはMOX燃料など核燃料の開発や搬送、原子炉の運営などを行う英国政府が所有する持ち株会社。ところが財政が悪化し、2005年にはWHの売却を決断。当時は18億ドルの価値があるといわれたWHを東芝、ゼネラル・エレクトリック、三菱重工などが入札した。

このとき同じPWRを手掛ける三菱重工が有力視されたが、蓋を開けると、「沸騰水型(BWR)」を手掛けていた東芝が54億ドルで落札、当時は「2000億円の会社に6000億円を出すのはばかげている」(業界関係者)といわれたが、東芝の経営陣は勝利の美酒に酔いしれた。

 

 


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2 コメント

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Unknown (泣き虫ウンモ)
2017-03-20 21:18:52
あぁ、米国会計基準でしょうかね。

「時価会計」という○○ヤ会計と、「減損処理」という株主中心主義の会計でしょうか。

まぁ、直接金融(株式市場)で評価されれば、間接金融(銀行)も問題ないと思うかも知れませんが、短期的な評価なのでねぇ。

間接金融のほうにも、問題が出てくるかもしれません。

会社というのは、株主だけのものなのか?という本質的な議論になるかもしれませんが、話が長くなるので止めておきます^^;
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日本人の原発アレルギー払拭へ (Unknown)
2017-03-21 00:19:17
日本式経営は海外で通用しないということです。
東芝に対して個人的な思い入れは何もありませんが、ジリ貧になって海外資本に買収される事態は避けなければいけません。
特にシャープのように中国に買われることだけは避ける必要があります。
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