TPP参加に対する中国の報復措置を恐れるな!
黒川白雲氏、ブログから転載
2011年11月28日 昨日28日、
「HRPニュースファイル」に「TPPを巡り、
せめぎ合う米中――国際戦略としてのTPP」http://blog.goo.ne.jp/sakurasakuya7/e/2fe871d20ea6e0ee51228eb56ef3b549
という記事を書かせて頂きました。
合わせて、11/27のThe Liberty webの
デイリーニュースクリップに
「TPPの日本参加を中国はあらゆる手を打って阻止してくる」
http://www.the-liberty.com/article.php?pageId=1&item_id=3351
という記事が掲載されていますので、転載させて頂きます。
「TPPの日本参加を中国はあらゆる手を打って阻止してくる」
2011.11.27
27日付読売新聞一面で、葛西敬之氏(JR東海会長)が
「TPPは日米同盟と表裏一体」と、日本の交渉参加を
評価して論じている。
同氏の主張の主旨は次の通り。
・オバマ大統領が世界へ向け初めてTPPを提唱
したのは一昨年の11月、東京においてだった。
ところが時の首相(鳩山)はまさにその翌日に
シンガポールへ行き、米国抜きの東アジア共同体を
自ら提案するという錯乱ぶりを露呈した。
・安全保障と経済連携は表裏一体。
安全保障は日米同盟、経済の繁栄は東アジア共同体で
などという不整合は成立しない。
日本が独立を守り自由を守り、民主主義を望む限り、
TPPに裏打ちされた日米同盟以外に選択肢はない。
・TPPはこうした大局的、戦略的枠組みの中で
論じられるべきものなのだ。
・中国は、あらゆる人的影響力を駆使して日本の
世論を分断し、日本からのコメの輸入拡大、
日本へのレアアースの輸出緩和など経済的利益で
誘って日本のTPP参加を阻止し、中国主導の東アジア
共同体に取り込もうとし続けるだろう。
・一方では与野党それぞれを内部分裂させ、
アメとムチで企業を利益誘導し、基地反対運動を
煽るなど、TPP阻止の動きが強まるだろう。
・政府は大局を見失うことなく、不退転の決意
で交渉を成功させてほしい。不動の日米同盟が
安全保障を担保し、TPPがその経済的裏付けと
なった時に初めて、中国は紳士的な隣人となるだろう。
葛西氏の主張は傾聴に値する。
中国が日本の国論を分裂させ、
揺さぶりをかけてくる中、鳩山氏のような首相で
あれば、「中国占領下」に自ら入るようなものだ。
TPP参加を大局的に捉えた上で、日本政府は中国という
獰猛な「隣人」を横目に上手に立ち回らねばならない。(仁)
TPPとはアジア・環太平洋経済圏による「中国包囲網」
であり、「TPPを巡り、せめぎ合う米中――国際戦略
としてのTPP」で述べました通り、中国による
米国抜き・中国主導の「東アジア共同体」構想を
牽制すうる経済戦略でもあります。
当然ながら、中国は日本のTPP参加に対して報復措置
を行なってくるでしょう。
秋以降、頻発する尖閣諸島近海への中国の漁業監視船や
海洋調査船の出没、中国からのものと思われる
サイバー攻撃などはまだ警告に過ぎないでしょう。
尖閣諸島中国漁船衝突事件の際、日本は中国による
報復措置に対して、何の対抗措置を打ち出すことが
できませんでしたが、これはオプション
(対抗措置のメニュー)を用意していなかったことが
原因です。
日本としても、中国が報復措置をかけて来たときに、
対抗措置のオプション(例えば、武器輸出三原則の見直し、
非核三原則の見直し等)を考えておくべきです。
http://kurokawa-hakuun.hr-party.jp/etc/1978/
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