長谷川豊公式HP 2016年01月30日
http://blog.livedoor.jp/hasegawa_yutaka/archives/46695177.html より
1月に起きた3大騒動からリスク時の対応とネットリテラシーを紐解く ~甘利さんはなぜ擁護されるのか~
さて、SMAP騒動もベッキー騒動も一段落。
SMAP騒動の方は、まだ余波が続いていますが、まぁこれは…しばらくしたら収まります。ほっときゃいいです。
対して、先日の甘利さんの会見。
すでに、ネット上では、応援の声が上がり始め、早期の復帰を渇望する声が多く聞かれ始めています。
■小泉進次郎氏、甘利大臣辞任に「大変残念」(日刊スポーツ)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160129-00000086-nksports-pol
■甘利明氏の突然の辞任 きっぱりと潔い姿に「現代の武士」と称賛の声も(J-CASTニュース)
http://news.livedoor.com/article/detail/11122183/
こうなるんだよなぁ…という感じ。まさに、明暗を分けた感じのこの3者。
【まず『リスク時の対応』という観点から整理しましょう】
この1月に起きた3大事件は、芸能と政治、という一見すると関係なさそうな世界のものに見えて
現代のリスク時の対応における基本中の基本とは3点で、先週の私がキャスターを努める『ニュースリアル』でも
1、丁寧な事情説明をすること
2、その内容を踏まえ「問題点」を明確にすること
3、その問題点を踏まえて「解決策」(対応策)を明示すること
となります。
例えば、私自身が以前勤めていた職場とトラブルになった時は、私は3週間以上かけて自分に何が起きたかを説明し、
そして、迷惑をかけた古巣を退社し、その会社に留まれば得られたであろう、
あれから間もなく3年。
私は現在、本当に多くのお仕事を頂き、去年2015年の1年では、日本の「男性フリーアナウンサー」として
退社直後は3か月でお給料が10万円の時もありましたので、精神的にもきつい時期は確かにありましたが、
全く同じなのが甘利さんでした。
会見を皆さんもご覧になったことでしょう。
まず、非常に丁寧な説明から入りました。甘ったるいナァナァな質問をしている記者も多数いましたが、
甘利さん、そういうところがあるんですよね。
私が以前2回ほど直接インタビューさせていただいた時も、けっこう厳しい質問をぶつけましたが、
【ジャニーズとサンミュージックはリスク時の対応を完全に見誤った】
逆にジャニーズ事務所のSMAP騒動の対応と、ベッキーさんの件を思い出してみましょう。
1、「正確で丁寧な説明」は一切なく…(質問すら受け付けなかった)
2、説明がないので何が問題なのかも全く理解できず…
3、SMAPの皆さんは公開処刑状態となりましたが、ベッキーさんに至っては
こんなので許される時代では、もうないのです。
ネットを通じて、情報の共有が簡単にできる時代です。反感を持っている人たちが結託して、
■SMAP・木村拓哉の「日本和装」CMに「放映を止めろ」の声!(サイゾーウーマン)
http://news.livedoor.com/article/detail/11123624/
中には
「放映を止めろ!」
「教室に行こうと思っていたがもう行かない」
という声もあるとか。こうなると「イメージ」を何よりも大切にしなければいけないスポンサーサイドとしても
CMってめちゃめちゃ、お金、高いんです!
なので、契約もとても細部に至るまで決まっているものなのですが、ベッキーさんの場合だと、
ベッキーさんのCMの契約料は恐らく2000万円だと推定されます。なので、通常の違約金だと4000万円。
以前のブログでも指摘しましたが、現代社会はネットの普及によって
『今までごまかせていたものがごまかせなくなる』
社会となっています。
では、この「ごまかせていたものがごまかせなくなる」仕組みとシステムとはどのようなものなのでしょうか?
2016年02月01日http://blog.livedoor.jp/hasegawa_yutaka/archives/46711856.html
1月に起きた3大ニュース ~ベッキーさん騒動を整理しておく~
続きです。
1月に起きた大きなニュース(SMAP騒動・ベッキー騒動・甘利大臣辞任)を「ネットリテラシー」の視点から紐解きたいと思います。
「ネットリテラシー」って、私は今の日本人にとても大切な視点だと思っています。
もちろん、私が多くの講演活動などで訴えている「メディアリテラシー」も同じなのですが
「そこにあるものを一度だけ疑ってかかってみる」こと。
「何らかの違和感を感じたらそのままで放置しないこと」。
ただ、今回のコラムでは、その前の段階。ネットリテラシーに入る前に、一つだけ整理しておきたい話があります。
今回の3つの大きな話題は、実は裏では共通点もある、という話を前回しましたが、今回は特に特徴的である
「ベッキー騒動」を少し注目して紐解いてみましょう。
そもそも一番悪いのは…ダントツで川谷君の奥さんですからね?
ベッキー騒動には、3人の登場人物が出てくると言えます。
・ベッキーさん。
・ゲスの極みの川谷君。
・そして、その川谷君の奥さん。
この3人をよく見てみると、世間的に圧倒的なバッシングを受け、もはや回復不可能なところまで
叩きのめされたのがベッキーさんです。多くの芸能人も…後述しますが、完全に間違った方向にコメントをし始めてします。
はっきり申し上げて「国民、総リンチ状態」が出来上がっています。
日本人ってこういうの、大好きですよね。池に落ちた子犬を叩きのめして沈める感じ。
私、こういう雰囲気、大嫌いです。
さて、世間の完全に勘違いしたアホな流れは全部無視して、せめて
私のブログの読者の皆さんだけでも「正常な価値観」を持ってこの騒動を見ておいてください。
当コラムでは、日本は当然【法治国家】と認識しています。
なので、あくまで法律的な見地から話を進めます。個人的な価値観や感情論を言い始めると、話が終わらなくなるからです。
まず、ベッキーさんです。
これは、細かく言うと「事務所の対応」が稚拙だっただけです。要は問題はサンミュージック側にあると言えます。
ベッキーさんって
「騙されて好きになった男が既婚者だった」
ってだけの存在だったりします。
なので、問題は
「既婚と知ってから、ゲス君を即時切り捨てられなかった」
事となるでしょう。
もちろん、ダメはダメなんですけれど、そもそも論として、結婚した直後にもかかわらず、ベッキーさんに近づき
、手を出してる男が悪いんです。
もちろん、ベッキーさんはスポンサーサイドや番組に迷惑をかけています。これは、視聴者や一般の皆さんには
全然関係のない話ですが、道義的な責任はありますよね。
なので、スポンサーなどには謝罪すべきでしょう。繰り返しますが、視聴者には悪いことは何もしていません。
不倫がいいなんて言ってんじゃないですよ?念のため。
続いて、ゲスの川谷君です。
結婚した直後に、ベッキーさんに手を出し、また結婚している事実を隠していたと報じられています。
これももちろんアウトですが、これは細かく言いますと…民法で規定されている「不法行為」に該当すると捉えられます
ええとね…「不倫」ってね…犯罪でもなんでもないですからね?
も一つ言っとくと、不倫って、他人がとやかく言ったり文句言っていい話じゃないですからね?
ここは皆さんも押さえておきましょうね。
不倫って、そもそも「不倫はダメよ」なんて法律(民法)には書いてないんです。
不倫(=既婚者が不貞行為を働くこと)は…「裁判になった時に離婚していい理由になりますよ」って書いてあるだけなんです。
で、今はそこから「推察」して「離婚の理由になるってことは、法律上、ダメってことっすよね」というとらえ方をされているわけです。
あくまでこれだけ。
そして、民法上の規定ってのは、そもそも「他者がどうこう言っていい問題ではない」んです。
あくまで「当事者間」の問題であって、テレビとかでギャースカ言ってる人たちって、その程度も勉強していない
「不勉強なコメンテーターたち」と認識しておいてください。
ちょっときついこと言ってますけど、法律の専門家が近くにいたら聞いてみてください? 私とおんなじことしか言わないから。
ただ、民法上はあくまで離婚要因にも直結すると規定されている「不法行為」。
なのでゲス谷君はアウトです。
これは悪いですね。
そして、最後にゲス谷君の奥さんです。
もうね、好感度上げようと必死な寒いテレビコメンテーターたちが必死になって擁護しているのがこのゲス谷君の奥さん。
みんな、無視してください。こういう人達がテレビでコメンテーターやってるから日本はアホが増殖されるんです。
ゲス谷君の奥さんは、売れない時代から、ゲス谷君を支え続けてきたそうです。
なのに、元カノと続いてるわ、結婚直後にベッキーさんに手を出してるわ、で…はっきり言って
「お前の男を見る目がないだけだろ」
という突っこみは置いといて、けっこうかわいそうな状況であるとは言えます。
しかし、です。
問題はここから。
彼女は、そのままですと明確な「被害者」で終わってるんですが、この奥さん、ここからの行動があまりにもひど過ぎる。
彼女はもう多く言われているように、クローンiPhoneを制作してラインの画面を抽出しているのです。
あ、諸説ある、とか面倒くさいこと、もう言う気はありません。
私自身、様々な取材をしている身なのでハッキリ言いますけど、
あのラインの画面の流出元が彼女以外いないことくらい、みなさんだって分かってるはずなので、言いきっちゃいます。
あのラインの画面を文春さんに持ち込んだのは当然、奥さんです。
これに関しては、実は川谷君の携帯からどうして情報が流れたのか、すでにサイバー警察が動いています。
この話は皆さん、あまり知らないことでしょうが、まぁ、もしかしたら早晩、流出経路が明らかになる可能性はあるかもしれないですね。
で、この行為なんですが…皆さんも分かってますよね?
犯罪ですからね?
しかも刑事事件です。テレビのコメンテーターたちに本気で言いたい。
分かってる?日本では…
「何人も、不正アクセス行為をしてはならない」(不正アクセス禁止法3条)って決まってるんです。
これに違反した者は、
「一年以下の懲役又は五十万円以下の罰金に処せられます(同12条)。
ゴリッゴリの犯罪行為です。
刑事事件なんです。
そこをすっ飛ばすの、本当にやめた方がいい。
しかも、そこで入手したラインの画面を週刊誌に売り、
誰がどう見てもプライバシー権を侵害していると推定されます(こっちは民法の方だけれど)。
この奥さんね、最初は確かに被害者です。
それは確かです。
でも、その後の文春さんに持ち込んで「復讐行為」を繰り返しているに至っては…
刑法と民法、両方で…99.99%「アウト」な行為に手を染めています。
私、3人とも知り合いじゃないのでハッキリ言いますが、
この3人の中で、完全にダントツで一番ダメな行為をしているのはゲス谷君の奥さんであることは法治国家日本において明白です。
ここは日本です。
日本では「法律を守って」みんなが生活しています。
違法行為は「悪」です。感情的な部分なんて、みんな違うんです。
なので、法治国家に住む人間の一人として、断言します。この3者であれば
ダントツ悪いのが奥さん(犯罪行為+民法上のプライバシー侵害)
次にゲス谷君(民法の不貞行為)
そして、かなり下がってベッキーさんです。(だまされたとはいえ、気づいた段階で引き返していない)
もう一度言っておきますが、最低レベルの法律知識もないままに平気で低レベルなコメントを繰り返している
日本のダメコメンテーターの発言は全部無視してください。
「え?これって、ベッキー、そこまで悪くね?」
って感じていたそこのあなた。
はい、正解です。皆さんの感覚で合っています。
でも、世間ではそうなっていませんよね?
奥さんはテレビなどで擁護されまくり。
ゲス谷君は見事「両成敗」という全力で売名行為な新曲が当然オリコン1位。
印税、もらいまくり。
そして、ベッキーさんは…CM10社を下され、違約金は5~6億円。
テレビのレギュラー番組、11本が全滅となりました。
これって損害額、いったいいくらになったと思う?
そして、ネット上では、頭スッカラカンのアホ軍団から総リンチを食らっています。
「不倫なんて許せな~い」みたいな。
さあ、ここで、です。
ここで、一度、立ち止まって考えてみるんです。
あれ?何かおかしいぞって。
ベッキー、なんでここまで叩かれるんだ?って。
この3者。
も度を越して「受けたダメージが違い過ぎる」んです。
こういうときって、裏に何かあるんです。絶対。
次回のコラムでは、私の独自取材から見えてきた「ネットの裏側」・「ネットリテラシー」の視点から、
この1月に起きた3大騒動の「リアルな裏側」を解説します。
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