江夏正敏の「闘魂一喝!」幸福実現党の農業政策 基本編
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2014年03月18日発行
転載、させていただいた記事です
江夏正敏 幸福実現党
政務調査会長のオフィシャルブログ
http://enatsu-masatoshi.com/
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1、江夏正敏の「闘魂一喝!」
「幸福実現党の農業政策(基本編)」
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今回は、幸福実現党の農業政策の基礎の大枠を述べたいと思います。
●何かがおかしい日本の農業
日本の農業は根本的に改善しなければいけない時期が来ています。
農業は補助金に頼って生き延びておりますが、国際競争力がなく、国の足を引っ張っ
ています。一方で、日本の農業は世界一の技術があります。
「世界一進んでいる農業が、高付加価値産業になっていない」ということは、政策に
間違いがあると言ってよいでしょう。
例えば、日本の農業の生産額は10兆円もなく、所得も3兆円前後なのに、補助金を
5兆円以上も使っています。
さらに耕作放棄地は約39万ヘクタール(埼玉県の広さ)もあります。
「日本は狭いから農地が少ない」と先入観を持っている人が多いと思いますが、
実は埼玉県ぐらいの広さの農地が耕されることなく放置されているのです。
にもかかわらず「食料自給率が低い」のですから何かがおかしいと言わざるを
得ません。
また、農業人口のなかで、65歳以上の人が60パーセントぐらい占めています。
ということは、10年後には、それが75歳以上になり、このままでは、農業は
自然消滅していく危険性があります。
●食料自給率の問題
日本の食料自給率はカロリーベースで40パーセントぐらいしかありません。
また、穀物類で言えば、28パーセントです。軍隊で侵略を受けなくても、
日本は簡単に滅びてしまう状態です。
幸福実現党は、食料安全保障の観点から、60~70パーセントぐらいの自給率は
確保しておいたほうがよいと考えています。
(発展途上国から農産物などを買ってあげなければいけないので、100パーセン
トの自給まで持って行く必要はありません)。
●世界の食糧不足
世界に目を転ずると人口が100億人に向かって増えています。とういことは、
食料難は、これから世界的大問題となってきます。
現在でも10億人近い人たちが飢餓・栄養失調で苦しんでいます。
そこで日本は世界一の農業技術があるのですから、
「安くて安全で、健康に良い食料生産技術」「途上国のための農業方法の開発」
などに積極的に取組む責任があります。
●食料問題を戦略的に
ですから、この世界一進んでいる日本の農業に対して「補助金を出して保護すれば
いい」というような考え方ではなく、
創意工夫をして高付加価値のものを売り出せるようにしなければなりません。
その技術力を経営的な力によって、収入に変える必要があります。
さらに、外交と安全保障を機能させ、日本の食料供給源となるルートを確保して
いかなければなりません。
そのためには、食料は戦略物質と言われているように「戦略性」が必要です。
日本の農業政策を積極果敢な「戦略性」を持たせることで「農業でも雇用を創出し、
食料増産の未来を開いていく」ということが可能となります。
現在、職のない若者が数多くいる一方、農業は後継者難で苦しんでいるので、
農業政策がうまくいけば、一石二鳥の効果があります。
●誰でも参入できるように
ところが、現在、農業に新規参入することが困難なのです。
例えば、都会のサラリーマンは農地を持っていないので、彼らが農業をやりたくても
できないのです。
個人の場合、農家に生まれなければ農地が手に入らないようになっています。
さらに株式会社が農業に参入するにしても、賃貸で土地を借りるしかないのです。
ある意味、「職業選択の自由」に反するので、憲法違反とも言えます。
実は、専業農家の人口はごくわずかで、ほとんどは兼業農家です。
その兼業農家が農業を辞めない理由は相続税対策にあります。
「農地を持っていれば、相続が圧倒的に有利」という理由で、田畑を手放さ
ないのです。
これが障害となって、農地の流動化を妨げ、効率の良い大規模集約農業が
できないでいるのです。
やはり、やる気のある個人や法人が農業に参入しやすくなる農政を行わ
なければなりません。
●企業家精神の発揮
そこで、幸福実現党は政策の一つとして「株式会社等が自由に参入できるよう
にして、農業に魅力を出す」ということを考えています。
ただ「株式会社が農業に参入すればよい」といっても、それほど簡単ではありません。
農業には専門性も必要なので、できれば農業を熟知している農村部の青年たちに
起業家になってもらって、その会社の中軸を担っていただきたいと考えています。
その結果、日本の農業を再生させ、農産物を大規模に輸出できるようにすべき
と考えています。
外国にPRし、輸出するということであれば、個人の力では少し無理ですので
、企業形態が是非とも必要となってきます。
●「高付加価値路線」と「ディスカウント路線」
そこで日本の取るべき道は二つあります。一つは高付加価値路線です。
日本は世界第五位の農業大国であり、先進国ではアメリカに次いで第二位なのです。
つまり「農業技術と生産性が非常に高い」と言えます。
食料自給の割合を高めつつ、他国でつくれないような品質の高い農作物をつくる
ことです。品質が良ければ、世界で高く売れます。
「世界一の技術を持っている日本が、その技術を使って、高度な付加価値を持った
農業生産品を世界に輸出できるようなレベルにまで高め、
そして、収入もあげていく」という道が一つです。
もう一つは、「安い農産物を大量に海外に輸出できる農業をつくっていく」
というディスカウント路線です。
「よりいっそうコストダウンをしながら、大量生産ができるような、集約型の
農業をつくる」ということにも取組まねばなりません。
このように、高付加価値の農産物をつくって先進国などに対して高く売り、
安くて安全な農産物を大量につくって食糧不足の途上国に輸出する、
という二つの道に日本は可能性を見出していくべきです。
●未来産業としての農業を国家戦略に
農業は人間が存在する限りなくなりません。むしろ世界的には人口増なので需要は
増えていきます。ということは、農業は非常に有望な未来産業の一つなのです。
今まで述べたように日本の取るべき道を進みながら、一方で日本は先進国としての
義務を果たさなければなりません。
一定の食料自給率は確保しながらも、途上国から第一次産品を輸入しなければ
なりません。
貿易というのは、お互いの国が豊かになっていく方法なので、日本と途上国が
共に豊かになっていくのです。
ですから、TPP参加に対して、農家の皆様から反対の声が出ていますが、
国内の構造改革していくチャンスととらえるべきです。
現時点で、若者に魅力があり、農業への参入を簡単にし、株式会社で運営できる
ようにしなければ、農業に携わる人たちの高齢化で、日本の農業は壊滅
してしまいます。
座して死を待つより、改革を断行すべきでしょう。
それが日本の農業の発展につながるのです
。
さらに、日本と友好関係にある国に対し、日本人の嗜好に合うものをつくって
もらえるように指導していきながら、
その国の発展の基礎を築くことで、日本を中心とした連邦のようなつながりが
できてくるでしょう。
日本の食料安全保障を含めた「大日本連邦」形成を目指すことも悪くないと思います。
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2、最近の江夏正敏ブログ記事
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◆03月06日 偽善の全人代。中国こそ国際秩序を乱す元凶である。
⇒ http://enatsu-masatoshi.com/2014/03/06/1277
◆03月11日 避難は本当に必要だった?
⇒ http://enatsu-masatoshi.com/2014/03/11/1291
◆03月15日 日本を貶める長崎「韓国人原爆犠牲者慰霊碑」建立計画を阻止しよう
⇒ http://enatsu-masatoshi.com/2014/03/15/1299
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3、編集後記
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鹿児島2区補選が始まりました。
松澤力候補が、再び頑張ります。
全国の皆様、ご支援よろしくお願いします。
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◆ 江夏正敏(えなつまさとし)プロフィール
1967年10月20日生まれ。
福岡県出身。東筑高校、大阪大学工学部を経て、宗教法人幸福の科学に奉職。
広報局長、人事局長、未来ユートピア政治研究会代表、政務本部参謀総長、
HS政経塾・塾長等を歴任。
幸福実現党幹事長・総務会長を経て、現在、政務調査会長。
http://enatsu-masatoshi.com/profile
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東アジア情勢もありますし、中東問題もありますからね。
トラクターは、燃料が必要ですのでね。
備蓄するぐらいの思考でいいのでは?
相手に、分け与えるぐらいの余裕は持ちたいかな。
核がなければ、これで勝負かな。
日本の農業技術は素晴らしく、収量も味も世界一です。
日本人農学者稲塚権次郎博士が世界中の農業に貢献しているのをご紹介します。
↓《小麦のお話》
http://nezu621.blog7.fc2.com/blog-entry-1619.html
この際、JAは食糧自給の為に小麦の収穫を増やして内需拡大をすればいいのではないでしょうか。
諸外国は日本の技術開発の恩恵で小麦の収穫が増やせましたが、現在はそれを日本に売っている。
そして、農業技術はGHQの盗み取りでアンフェアーです。
「無償の愛」とはいえせめて稲塚権次郎博士のお陰であることを教えてあげなければなりません。
日本神道の神様は農作の専門家です。
日本から世界中に農業の発展繁栄を指導している存在なのです。
「他人の物を搾取しないで自給自足で生きていける方法」が世界中に拡まって、食糧問題が無くなれば結果的には侵略戦争は起きません。
そのような高貴な目標を維持し続けてきたのが神国日本なのです。
日本が世界のリーダーとして認められる評価は過去の歴史で実証されています。
そんな優秀な血統の民族である誇りを失ってはなりません。
自信を持つべきです。
「大陸からの文化が日本にもたらされたのではない、日本独自の文化で発展繁栄し中国から教わったのではない」ことが実証されています。
JAはTPP問題を「発展思考」に考え積極的に進めるべきだと思います。
幸福実現党はTPP参加賛成です。
TPP参加にJA総連は難色を示して次の選挙に影響を与えようとしています。
自民党にとって手ごわい相手でしょう。
http://nezu621.blog7.fc2.com/blog-entry-1172.html
http://nezu621.blog7.fc2.com/blog-entry-736.html
http://nezu621.blog7.fc2.com/blog-entry-999.html
日本が荒廃していた中国大陸を潤わせて満州国を自立させました。
その繁栄した満州を搾取しようとアメリカ、ソ連が中国(清)に歩み寄り、侵略して大東亜戦争の開戦の原因になりました。