拉致再協議 日本は騙されていないか、「徐大河」は本当に
権限あるのか…愚弄? 北の不自然対応に重大疑惑
http://www.sankei.com/premium/news/141101/prm1411010017-n1.html
2014.11.1 11:00 産経ニュース
「拉致解決、強い決意を最高指導部に伝えた」と日本政府が胸を張る拉致再調査協議だが、早くも
北朝鮮側の対応に重大な疑惑が浮上した。軍服に星ひとつ(少将)を付けて現われ、秘密警察の
国家安全保衛部副部長を名乗る徐大河・特別委員会委員長について、韓国の専門家が「少将で
保衛部副部長はあり得ないこと」と指摘しているのだ。保衛部の現トップ、金元弘部長は星4つの大将で、
金正恩体制初期の保衛部第1副部長だった禹東測氏(粛正か死亡で現在は行方不明)も大将だった。
保衛部には副部長が複数とされるが通常は上将(星3つ)とされる。
日本は騙されているのか?
(久保田るり子)
「特別調査委員会」に実態はあるのか?
疑惑を指摘したのは2005年に脱北するまで北朝鮮労働党の工作機関、統一戦線部幹部で、
北朝鮮の権力機構の内情に詳しい張真晟氏だ。
「国家安全保衛部に星ひとつの副部長などあり得ない。保衛部副部長は上将(星3つ)、局長が中将(星2つ)だ。
少将は局長以下で幹部などではない。日本は北朝鮮側に騙され、愚弄されているのではないか。
徐大河氏が、保衛部に所属しているかどうかについては私は確認できない」(張氏)と述べている。
徐大河氏は2010年4月の北朝鮮の公式報道で、少将に昇進したと報じられている。しかし保衛部副部長
としての報道は過去、一度もない。日本政府代表団と会見した委員会幹部のうち、副委員長の
金明哲・保衛部参事も星ひとつの少将だった。
両人は軍服を着用していれば「少将が副部長はおかしい」などの指摘が出るのは時間の問題。
だが、あえて軍服で出てきた。その理由を張氏は「北朝鮮の内部向けだろう」と推測する。
保衛部が日朝交渉で上位に立ち、主導権を握っていることを強調したい理由があるのではないかというわけだ。
「保衛部は騙された日本政府調査団を笑っているのではないか」とも述べている。
中略
次に囁かれるのは北朝鮮内部事情の変化説。8月上旬頃から、日朝関係者らからの口ぶりが変化した。
「拉致被害者の帰国はない」という否定的な話が増えたのだ。関係者の間で囁かれているのは拉致問題に
関わる機関が拉致問題での譲歩を強硬に反対するなど方針の転換があったという説で、
「このために時間稼ぎに出ている」というのだ。
3番目は国家安全保衛部の異変説。昨年末の張成沢粛正を主導するなど隆盛を誇った保衛部だが、
その後、金元弘部長と党組織指導部を牛耳る黄炳瑞・総政治局長との権力闘争で金部長の力が弱体化
したとみられている。拉致被害者の取り扱いに関し最終権限を持つのは北朝鮮最大の権力組織の
党組織指導部。この間の両機関の暗闘の結果、保衛部の裁量権が低下しており「政策決定が困難と
なっているのでは」というわけだ。
一方、日本政府代表団は今回、第一回調査について「迅速な報告を」とするのみで報告期限を設定することが
できなかった。
成果がほとんどみられなかったばかりか北朝鮮の「言い訳」を聞くことに終始した感は否めず、
安倍政権の主導力に疑問の声が出そうだ。
・北が日朝協議の裏でSLBMの開発か 日本は北崩壊の先まで見通せ
http://the-liberty.com/article.php?item_id=8661
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はっきりいって舐めてます。北朝鮮は。
拉致問題は解決済みと発言した金正日が、いまだに国のトップなので、せいぜい日本側から大きな譲歩を引き出してから少し考える程度のものではないでしょうか。