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朴大統領が退任しても「負のデモクラシー」は続く
2016年11月29日 18:05 池田 信夫
韓国の朴槿恵大統領が「任期短縮を含めて進退問題を国会の決定にゆだねる」と述べ、実質的に退陣を表明した。これは遅かれ早かれ予想されていたことで、韓国では珍しくない。軍事政権の大統領は(彼女の父を含めて)例外なく失脚するか殺され、文民が大統領になってもすぐクーデタで失脚した。
こういう事件が繰り返される背景には、儒教の伝統がある。中国では科挙ですべての国民から官僚を登用したが、この高級官僚は3万人に1人ぐらいしかいなかったので、他の一般公務員は彼の一族を雇った。宗族(親族集団)は結束を固めて秀才を支援し、彼が科挙に合格したら大挙して公務員や出入り業者になって税金を食い物にした。
こうした腐敗で政権が劣化すると、農民反乱や異民族の侵入が起こる。これが300年に1回ぐらい成功して王朝が交替すると、皇帝の一族も高級官僚も皆殺しにされる。宮廷は徹底的に破壊され、遷都が行なわれることも多い。つまり中国では「革命」のたびに政権が根こそぎ破壊され、その正統性も失われるのだ。
中国の劣化コピーである韓国では、大統領が交代するたびに王朝が交替する。これはカール・シュミットのいう「政治的一神教」だ。この構造を維持するには、つねにすべての国民の敵を作り出して「われわれ」の同一性を保つ負のデモクラシーが必要で、日本はそのためにでっち上げた敵だ。
旧植民地が旧宗主国をこれほど憎むのは異例で、台湾とは対照的だ。台湾の場合は中共という巨大な敵がいるので他に敵をつくる必要はなく、むしろ日本を味方につけないと危険だ。しかし韓国のには、そういうわかりやすい敵がいない。北朝鮮には数百万人の離散家族が残っているので、敵か味方かわからない。
そこで日本を敵に仕立てるシンボルとして使ったのが、慰安婦問題だ。普通は敵にされた側が怒るが、日本では朝日新聞が政府の後ろから弾を撃ってくれたので、韓国にとってはラッキーだった。朴大統領の次が誰になるかは知らないが、韓国の地政学的な位置が変わらない限り、負のデモクラシーは続くだろう。
韓国国定教科書の原案、改めて「慰安婦は強制」
http://www.yomiuri.co.jp/world/20161128-OYT1T50154.html
【ソウル=井上宗典】韓国政府は28日、2017年3月から導入する予定の中学・高校の国定歴史教科書の原案を公開した。
慰安婦問題や竹島(韓国名・独島)についての記述は現在の検定教科書よりも分量が増え、慰安婦については「日本政府と日本軍によって強制的に動員された」と改めて明記した。
韓国政府は「慰安婦動員の強制性は歴史的事実」と主張しており、国定教科書にも同様の立場が盛り込まれた。李俊植(イジュンシク)教育相は28日の記者会見で「日本政府の責任を明確にした」と述べた。島根県・竹島(韓国名・独島)については、検定教科書と同様に「韓国固有の領土」と明記された。
現行の検定教科書は左派の影響を受け、北朝鮮に関する記述などが偏向しているとの指摘があった。教科書の国定化は朴槿恵(パククネ)大統領が強く進めた案件で、野党は今回の原案公表に猛反発している。
韓国国定歴史教科書 現行本とここが違う
11月28日 17:02 http://news.goo.ne.jp/article/yonhap/world/yonhap-20161128wow029
【ソウル聯合ニュース】韓国教育部が28日、専用ウェブサイトで国定歴史教科書の見本を電子書籍の形で公開した。同教科書は現代史の部分で韓国の建国過程の正当性を強調した。最も大きな論争を巻き起こしていた韓国の建国時期に関しては、1948年8月15日を従来の「大韓民国政府樹立」ではなく、「大韓民国樹立」とした。北朝鮮については、3代にわたる世襲体制や核開発などの実態、韓国海軍哨戒艦「天安」撃沈事件などを辛らつに批判している。北朝鮮の体制批判に関する内容は記述量でも現行教科書の倍以上に増え、記述も具体的になっている。
◇大韓民国政府樹立を大韓民国樹立に
合計7単元で構成される高校の韓国史で現代史は最後の「大韓民国の発展と現代世界の変化」で扱われる。
国定歴史教科書は「大韓民国樹立」という小テーマで、李承晩(イ・スンマン)氏が国会で大統領に選出され、抗日武装独立闘争に献身し、後に政治家となった李範ソク(イ・ボムソク)氏を首相とする内閣が誕生したと紹介。1948年8月15日に大韓民国政府が構成されたことにより、大韓民国臨時政府の伝統を継承した大韓民国が樹立されたと記述した。
現行の教科書には「李承晩大統領は8月15日に大韓民国政府の樹立を国内外に宣言した」などと記されている。
樹立までの過程についても、違いがある。現行の教科書では独立運動家出身の政治家が南北統一政府の樹立を要求して総選挙に参加しなかったことや、韓国の各地で、韓国での単独選挙に反対する左派を中心とした運動が起きたことを記し、樹立には混乱が伴ったことが紹介されているが、国定教科書には書かれていない。
特に1948年4月3日に韓国単独選挙に反対し、南北統一政府の樹立を主張する武装蜂起が済州島で起きたことについて、現行の教科書では、武装蜂起が警察と軍隊により鎮圧され、2万5000人以上の住民が犠牲となったなどと詳細に記述しているが、国定教科書は同事件について「多くの罪のない済州島住民が犠牲になった」と記すにとどめるなど、詳細な記述を行わなかった。
◇朝鮮戦争は北による違法侵略と明確に記述
朝鮮戦争が起きた当時について、現行の教科書は「1950年6月25日に北朝鮮軍が38度線を越えて奇襲的に南に侵攻した。3日でソウルが陥落し、この過程で多くの避難民が出た」などと記している。一方、国定教科書は北朝鮮の侵攻が違法であることを強調し「違法かつ奇襲的に南に侵攻した」としている。「国連は直ちに北朝鮮を侵略者と規定」などの表現も新たに加わった。
◇北朝鮮の体制批判強化
国定教科書は「北朝鮮の3代世襲独裁体制と南北関係」という単元で、故金日成(キム・イルソン)主席による独裁体制の構築、3代世襲体制の形成、北朝鮮脱出住民(脱北者)と人権・離散家族問題、核問題と韓国への挑発、平和統一に向けた努力の五つのテーマを扱った。記述量は現行に比べ倍以上増えている。
北朝鮮の人権問題について現行の教科書は「報道や宗教活動を制限し、旅行や居住以前の自由の抑圧、政治犯収容所の運営、公開処刑などの人権問題も提起されている」などと短く言及しているが、国定教科書では北朝鮮の人権弾圧、反人道的な統治、国連の北朝鮮人権決議案採択などを詳しく紹介した。
北朝鮮の核開発については、核不拡散条約(NPT)からの脱退、寧辺の核施設稼動、米朝核枠組み合意の破棄、弾道ミサイル開発を説明し、国際社会から制裁を受けていることなどを詳しく記述した。
また、2008年7月11日に金剛山観光に訪れていた韓国人観光客が北朝鮮兵に射殺された事件のほか、「天安」撃沈事件については、北朝鮮による魚雷攻撃を受け、40人が死亡、6人が行方不明と記した。また2010年の延坪島砲撃事件についても詳細に記述した。
米公文書が暴いたベトナムの「韓国軍慰安所」 更新
英BBC 「韓国が売○組織を作り管理していた」 全世界で一斉テレビ報道 追記
850万ページ!?米政府の慰安婦問題調査で「奴隷化」の証拠発見されず
朝鮮戦争は休戦状態であり、未だ終わっていない。
同じ民族同士だからスパイ活動をしていても怪しまれることはないし、大量の工作員を送り込むことも国境警備が軍隊の監視だから容易な事だろう。
哀れなのは韓国側、北朝鮮に負けている。
日本も早く気付かなければ危ない。