【尖閣諸島で日本の民間船の拿捕を試みる中国公船】
http://takagi-yoshiaki.net/3717.html
高木 よしあき氏 ブログ転載
2013/02/26
尖閣諸島周辺の日本の領海を、2月24日に、中国の公船が領海侵犯しました。
これで、昨年9月の尖閣諸島国有化以来30回目の領海侵犯です(※1)。
中国は尖閣諸島周辺で、領海侵犯の常態化のみならず、自衛隊の護衛艦に
対する射撃用レーダーのロックオンによる威嚇、更には潜水艦の動きなどを
監視する目的とみられる海上ブイを国際法に反して設置するなど、ますます
対応をエスカレートさせています。
そして、今度は、尖閣諸島の領海内にいる日本の漁船を、中国の公船が執拗に
追い回していたことが明らかになりました(※2)。中国公船の狙いは、
日本漁船の拿捕と見られていますが、海上保安庁の巡視船の身を挺した対応で
今回は事なきを得ています。
中国は、日本の領海内で日本漁船を拿捕して「管轄権を行使した」などと既成
事実を積み重ねる狙いがあるものと思われますが、今回の件で、日本の民間船は
ますます尖閣諸島周辺に近づきにくくなってしまいます。
対して中国は、自国の漁船に無料でGPS機材を配っており、号令一下、いつでも
尖閣諸島周辺に大挙して押し寄せることができると言われています。
数百隻の船団で尖閣諸島に押し寄せられては、海上保安庁でも対処しきれません。
今のままでは、一度上陸した漁民に扮した中国軍人を排除することは困難です。
従って、日本政府は、尖閣諸島に灯台や漁船の避難施設、あるいは携帯電話の
基地局を整備するとともに、公務員の常駐化を進め早急に実効支配を強化
すべきです。
当然、中国の猛反発が予想されますが、中国が反発するということは、それ
だけ効果的な方策ということではないでしょうか。
中国は、日本と米国の出方を慎重に見ています。
状況が許せば、中国はいつでも実力行使に出る可能性があることを、常に意識
しておく必要があります。
※1:2月24日付産経新聞
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/130224/crm13022410530005-n1.htm
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