中国が望んだ「中国籍ノーベル賞受賞者」を選定した
ノーベル賞委員会の気概に最大限の賛辞を呈する。
[2010年10月09日(土)]
昨日、世界がびっくりするニュースが、配信されました。
【以下、ネットニュース転載いたします。】
ノーベル平和賞に劉暁波氏 投獄中の中国民主活動家
産経新聞 10月8日(金)18時6分配信
【ロンドン=木村正人】
ノルウェーのノーベル賞委員会は8日、中国共産党の一党独裁体制の
廃止などを求めた「08憲章」の起草者で、中国で服役中の民主活動家、
劉暁波(りゅう・ぎょうは)氏(54)に2010年のノーベル平和賞
を授与すると発表した。中国の民主活動家の受賞は初めてで、中国政府
が激しく反発するのは必至だ。2008年、共産党の一党独裁体制の廃
止や民主選挙の実施とともに、言論、宗教、集会、結社の自由などを
求めた「08憲章」を、中国の学者ら303人の署名を添えてインター
ネット上に発表。劉(りゅう)氏はその直前に拘束された。10年2月、
国家政権転覆扇動罪で懲役11年、政治的権利剥奪(はくだつ)2年の
判決が確定。現在、遼寧省錦州市の刑務所で服役している。
【以上、転載終了いたします。】
以上のとおり、ノーベル平和賞に中国籍初の受賞者が誕生しました。
聞くところによると、中国は、ここ数年一貫して、中国人のノーベル
賞の受賞を望んでいたようですが、今回は、あまりにも皮肉な結果に
なりました。どのような経緯で、今回の選定になったのかは、うかが
いしることができませんが、これが世界の常識なのかもしれません。
ノーベル賞委員会のヤーグラン委員長は以下のように語っています。
『中国は経済的、政治的両面で大国になった。大国が厳しい批判を
受けなければならないことは当たり前のことだ』
残念ながら、現在劉(りゅう)氏は、中国国内で服役中とのことですが、その
理由は、記事によると「一党独裁の廃止、民主選挙の実施、言論、宗教、
集会、結社の自由を求めた」ということです。これは、日本では、ごく
当たり前のことではないでしょうか。このことを主張しただけで、懲役
11年の刑罰を受けているのです。この事実を日本人は、共有するべき
です。たとえば、私たち幸福実現党は、「10.3新宿デモ」を開催いたし
ましたが、中国ではこうしたことがあると、逮捕され、刑務所のなかで
すごすか、最悪の場合は、生命を投げ出さなければならないのです。
そうした厳しい国家体制の中で劉(りゅう)氏は、中国の民主化という
日本人から見ると、当たり前のように享受している価値を求めてきました。
ただ、昨今のマスコミによる中国礼賛の高まりと、経済界が中国依存
体質になってきたことで、この大切な論点については日本は、あまり
関心をもとうとしなかったことは事実ですが、さすがにこのような事態
に至り「なぜ、中国はこれほどまでに、自由がないのか。隣国の国家の
在り方について、すこし考えてみよう。」と思われる方がふえてること
が予想されます。これは、非常に好ましいことであります。
ここ数カ月、日本国内の政治の判断が、全く国家を守ろうとする気概が
なく、フラストレーションがたまってきた方も多いと思いますが、今回
、ノーベル委員会が、勇気ある選定を行ったことに対して、最大級の
賛辞を贈りたいと思います。中国は、この段階に至る過程で、さまざま
な圧力をかけてきたし、今後もノルウェーとの国交が途切れる危険性も
ありながら、本当によい決断をされたと思います。中国の人権問題は
、天安門事件以来欧米では、認識され続けてきてはいましたが、ノー
ベル委員会委員長の言葉どおり、中国の国際的な影響力が高まったこと
により、危機感を抱いたものと思います。私たちの活動の成果とまでは
、言い切れるだけの実力が現時点であるわけではありませんが、いず
れにしても、私たちの主張が、多くの日本の方にご理解いただける大変
よいきっかけになることは間違いありません。これを「国難打破」へ
の大きたステップとして、今後の活動を展開してまいります。よろし
くおねがいいたします!!
http://blog.canpan.info/kobuna/archive/942
(*`・ω・)ゞ
・
隆氏では、隆(たかし)氏とも読めてしまいます。まさか、中川隆さんのことだとは思いませんが。
ありがとうございます。直ちに修正いたしました。