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「トランプ大統領就任―アメリカ大統領制の歴史から考える」江夏正敏の「闘魂一喝!」

2017年01月18日 07時00分00秒 | リバティ 学園 幸福実現党 関連  

幸福実現党  江夏正敏の闘魂メルマガ vol.82
2017年1月17日発行
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江夏正敏 幸福実現党
政務調査会長のオフィシャルブログ
http://enatsu-masatoshi.com/
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1、江夏正敏の「闘魂一喝!」
「トランプ大統領就任―アメリカ大統領制の歴史から考える」
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1月20日にトランプ氏の大統領就任式が行われます。マスコミでは賛否両論というか、否定的な報道が多いようです。
トランプ氏の大統領就任という世間の関心が高まるときに、そもそもアメリカの大統領は、どういった経緯で誕生したのでしょうか。
その歴史的過程を知り、アメリカという国を理解した上で、トランプ大統領がアメリカの中興の祖となるかどうかを考えてみたいと思います。

●アメリカに植民地が建設される
コロンブスによってアメリカ大陸が発見(欧米人の視点ですが)され、その後、メイフラワー号による移住から、アメリカ東海岸には、植民地が建設されていきました。
そして、13の植民地ができ、それぞれ独立色が強くありました。

●自治の精神に富むアメリカ
当初は、イギリス本国の影響も強くありましたが、距離も離れているので、自分たちのことは自分たちの力で処理していく以外に方法はなく、
植民地生活の実情が、自治の精神を高めたと言えます。その精神が、アメリカン・デモクラシーとなって開花していきます。

●独立戦争へ
そのような中、イギリス本国は戦争による負債で、植民地(アメリカ)に対する課税を強化しようとしました。それがアメリカの人々の反発を招きました。
1775年に独立戦争が勃発。全植民地が結束して戦うことを決め、大陸軍を組織して、ジョージ・ワシントンを総司令官に任命しました。
当初、戦う目的は「植民地の権利の擁護であって、本国からの独立ではない」ことを強調していました。
しかし、イギリス本国の政策に変化が起らず、彼らは戦争を有利に運ぶために独立宣言を決意せざるをえなくなっていったのです。

●独立宣言を採択
1776年7月4日、大陸会議はジェファーソンの起草した「独立宣言」を採択。
独立宣言は、まず自然権理論に基づいて革命権を主張し、次にイギリス国王による暴政を列挙して、独立を正当化しました。
独立宣言の冒頭には次のような言葉があります。
「すべての人間は生まれながらにして平等であり、創造主によって一定の奪いがたい権利を与えられ、
そのなかには生命、自由、および幸福の追求が含まれていることを、われわれは自明に真理であると信じる」

●独立宣言は歴史の転換点
この独立宣言は革命的でした。ヨーロッパ諸国が専制君主の時代でありながら、北米では、新しい共和制の国家を創造するという偉大な実験に乗り出したのです。
しかもこの実験は、やがてくる十九世紀の世界の主な潮流になりました。だから、アメリカの人々は、単に植民地が独立したのだとは考えていません。
これこそ革命、アメリカ革命なのだと誇らしげに唱えるのです。
この流れは、やがてフランス革命、そして長らくスペインとポルトガルに縛られていた中南米各地に独立運動へとつながっていきます。

●13の独立国家―連合時代
革命派は、大陸会議において13州の独立を宣言すると、それと前後して、各州において州憲法の起草、制定を進めました。
植民地の指導者にとって、植民地の連合は、イギリスとの抗争に勝つために必要だっただけではなく、独立のための基本的前提でした。
共和政をとる諸州が「永続的」連邦を形成することが、革命の指導者たちの、独立についての基本的構想だったのです。
独立宣言した13の植民地は、1776年から1780年の間に各々の邦(州)憲法を制定し、13の独立国家となったのです。

●身動きが取れない13の独立国家
しかし、各州が完全な独立を達成し、主権国家として何ものにも左右されない民主的な共和政体を樹立したために、かえってお互いに身動きがとれなくなりました。
国王を取り除いた人々は、国王に代わる何らかの統合の仕組みが必要なことに気付いたのです。これが大統領制へつながっていきます。

●フィラデルフィア会議(憲法制定会議)
そこで、建国の父たちは、フィラデルフィアで会議を行い、連邦政府の新しい憲法案を創りました。
参加者は、新しい中央政府を創設し、明確な権限を与えねばならないという点ではおおむね意見が一致していました。

●大統領選出をどうするか
大統領を置くことが決まったものの、どのように選出するかで意見が分かれました。
議会が選出すると大統領の独立性が失われるという懸念がありました。国民の直接選挙は衆愚政治に陥るので避けたいという思惑がありました。
そして、州の意見を反映させるべきだという意向もありました。
その結果、最終的にそれぞれの州が独自の方法で選挙人を選出し、その投票によって大統領を選ぶという方法が採用されました。
これが、現在でも少しわかりにくい選挙人選出制度の始まりです。

●各独立国の共和政が連邦政府によって阻害される恐れ
しかし、もっとも根本的な恐れは、独立革命によって各植民地がようやく獲得した民主的な共和政体が、
連邦政府の樹立によって、独立が損なわれ、自由が失われるのではないかというものです。

●ベンジャミン・フランクリンによる発言
会議の最終日、よりよき連邦政府をつくるために、80歳を越えていた独立革命の指導者、ベンジャミン・フランクリンが立ち上がって、次のような発言をしました。
「私はこの憲法草案に賛成する。これより完璧な草案は望めないと思う。私にも承服できない条項がいくつかあるが、自分の意見が絶対に正しいとは言えない。
皆さんもそうでしょう。子孫のために、全員一致でそれぞれの州に推薦しよう。将来の思考と努力を、この憲法をうまく機能させることに向けようではないか。
皆さん、まだ反対意見を持っていても、自分が絶対正しいと思う気持ちを、この際、ほんの少し抑えて、草案に私と一緒に署名してくださいませんか」

●大統領制の誕生
この憲法によって、人民に基礎を置き、人民を直接統治する全国的政府が創設されました。
それによって、アメリカは、共和国の連邦から、連邦的性格を持つ一つの共和国になったのです。
憲法前文に「我ら合衆国の人民は、」とあるとおり、合衆国政府は単なる州の連合によって構成されたものではなく、人民の意志に基礎をおくものであることが明らかにされました。
合衆国憲法は、人民相互間の契約であり、州間の契約ではないのです。
この憲法が作り出した政治体制は、人民が自らの統治権限を二分して一部を全国政府に、一部を州政府に委ねるもので、
二つの政府が同一人民の上に並存する体制であるとも言えるのです。

アメリカ政治制度の核心は大統領制
アメリカでは三権分立の原理を明確にするため、行政部の長たる大統領と立法部の構成員たる議員を分離する方式を採用しました。
日本と異なり、アメリカ議会は、大統領弾劾という特例を除いては、大統領不信任を議決することが出来ないし、他方大統領も議会を解散することが認められていません。
建国の父たちは、烏合の衆であった連合時代、連合規約の欠陥の一つは行政部の不在であると認識していました。
他方、一人の人間に広範な権限を与えることが「君主政治の温床」につながるとの強い懸念も持っていました。
しかし、施政の統一性と責任の所在の明確を期すためにも、単一行政長官のほうが複数性よりも勝っているという理由で大統領制を採用したのです。

大統領制は歴史とともにつくられた
今日のような大統領制が初代ワシントンの就任宣誓式と同時にできたわけではなく、
その後2世紀をかけて大統領権限をめぐる最高裁の解釈・判決を通し、
あるいは力のバランスの所在が大統領府と議会の間を行ったり来たりしながら、現在のような大統領制ができあがったと考えるべきです。
1789年4月30日ワシントンが宣誓式を執り行った際、そこに居合わせた出席者は「大統領制が将来どうなっていくのか検討がつかなかった」と述懐していました。

●トランプ大統領に期待する
1月20日にトランプ氏の大統領就任式があります。
現在、マスコミは「アメリカの分断」と、さかんに報道していますが、
トランプ氏の大統領就任は、アメリカの大統領の歴史に、大きな変革をもたらし、新たな希望が創出することになるのではないでしょうか。
トランプ氏は、歴代大統領とは違うエネルギーを持っているがゆえに、誤解も多いでしょう。
しかし、建国の父たちも試行錯誤でアメリカ合衆国憲法、大統領制をつくりだしてきたのです。
新たなことにチャレンジすることは、今までの既存の価値秩序とぶつかることでもあります。
トランプ氏の大統領就任によって、アメリカの栄光と、世界に平和と繁栄が成就することを期待したいと思います。
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2、編集後記
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早いもので、もう一月も半ばを過ぎてしまいました。
大川隆法総裁著の『伝道の法』の中で、
「人生約三万日、この大事な一日一日で何をなすか」とあります。
その計算で行くと、私の残りは一万二千日しかありません。
納得のいく人生を歩みたいものです。
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◆ 江夏正敏(えなつまさとし)プロフィール 
1967年10月20日生まれ。
福岡県出身。東筑高校、大阪大学工学部を経て、宗教法人幸福の科学に奉職。
広報局長、人事局長、未来ユートピア政治研究会代表、政務本部参謀総長、
HS政経塾・塾長等を歴任。

幸福実現党幹事長・総務会長を経て、現在、政務調査会長。
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◆ 発行元 ◆
江夏正敏(幸福実現党・政務調査会長)

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