2016年12月28日 19:45 発信地:上海/中国 http://www.afpbb.com/articles/-/3112680
中国・上海の港で、センザンコウのうろこが入った袋を調べる関税当局の職員ら(2016年12月28日提供)。
【AFP】中国の関税当局が、センザンコウのうろこ3トン超を押収していたことが分かった。国営メディアが27日、報じた。中国で摘発された動物の体の部位に関連する密輸量としては過去最大規模という。
中国中央テレビ局によると、センザンコウのうろこ約3.1トンが、ナイジェリアから輸入された木材製品の一緒に、コンテナの中に詰め込まれていた。推定で最大7500匹のセンザンコウが殺されたことになるという。
また報道では、上海の関税当局によって、2015年からアフリカのセンザンコウのうろこを輸入していたとみられる容疑者3人が逮捕されたという。
センザンコウは珍味とされる肉とともに、うろこが伝統薬としてアジアで用いられて需要が急増し、世界で最も取引される哺乳動物となっている。
国営メディアは以前、闇市場ではセンザンコウのうろこが1キロ当たり約5000元(約8万5000円)で取引されていると報じており、それを基にすると、今回押収されたうろこは200万ドル(約2億3500万円)以上に相当するとみられる。【翻訳編集】AFPBB News
珍獣センザンコウ、ワシントン条約で取引禁止 密猟横行で絶滅危惧
2016年09月29日 http://www.afpbb.com/articles/-/3102532
過去10年で野生の100万匹以上が密猟の犠牲になったとみられている。
<保護動物>セイザンコウが密猟により絶滅の危機、食用・漢方薬で大きな需要も―中国
http://www.recordchina.co.jp/group.php?groupid=34762
現在中国国内にセイザンコウがどれだけ残っているか分からないが、その繁殖速度は遅く、1年に1匹しか産み育てないことから、密猟により絶滅の危機に瀕する恐れもあるとみられている
関連情報
北京空港、密輸された漢方材料から吸血性マダ二類―中国
http://www.recordchina.co.jp/a76501.html 抜粋
センザンコウの鱗は高価な漢方薬の材料として知られ、リューマチ性関節炎や、汗腺または皮脂腺が化膿して皮膚や皮下の結合組織に生じる腫れ物、腫瘍などの治療に効果がある。アフリカでは安価で販売されているため、持ち帰る中国人旅行客が多い。同空港の国検局旅客検疫処の夏雲成(シア・ユンチョン)副処長によると、今年だけでもセンザンコウの鱗を26回(計18.1キロ)押収している。夏副処長は、「動物系の商品はハエ類やダニ類など病原媒介生物が侵入する経路となりやすく、病気の伝染につながり、人の健康に重大な危害を及ぼす可能性がある」と警告する。
病原媒介生物とは、直接的または間接的に人の病気の伝染経路となったり、人の健康に危害を及ぼしたりする生物のことだ。国境の税関検査所などでよく発見される病原媒介生物には、ネズミ類やノミ類、蚊類、ハエ類、ダニ類、節足動物(ツツガムシ類を含む)、ゴキブリ類、ユスリカ類の8種がある。検験検疫部門は現在、医学検査・クイック検査などを通して、病原媒介生物の有無に重点を絞り、旅行者の荷物に対する検査を強化している。
放置したら、中国によって 日本の海も、いや、地球上の資源が枯渇してしまいますね。
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