植物工場視察
2011年03月30日(水)
竜の口 法子(たつのくち のりこ)氏、ブログ転載
http://tatsunokuchi-noriko.hr-party.jp/blog/
植物工場を視察しました。
水耕栽培で、無農薬、使う水の量は、路地の500分の一。
植物工場を手掛ける「株式会社みらい」は、
全国で七つの工場があります。
私が視察したのは、千葉県松戸の小さな20坪くらいの工場。
ここで毎日300個のレタスが安定的に供給されています。
気温や雨、台風など自然環境に全く左右されずに、
毎日栄養分たっぷりの野菜が出荷されます。
この工場システムは、今、南極でも稼働中。
南極越冬隊員に新鮮な野菜を安定的に供給しています。
南極では食料の確保は最重要事項のひとつですが、
農業生産は不可能です。そこで、この植物工場から、
隊員たちにビタミンミネラルたっぷりの新鮮な野菜が供給され、
精神的充足感を与えています。
また、持込資材の減容、廃棄物の削減、環境負荷の軽減も
効果が期待されています。
植物工場とは、「完全制御型植物栽培システム」といって、
自然環境から隔離された空間に、個々の作物の生育に最適な
環境を人工的に創造し、制御して栽培します。
「株式会社みらい」の嶋村茂治社長は、
千葉大学の非常勤講師も勤めており、年内に工場を
15まで増やしたいと言っていました。
今回の東北震災では、津波の被害が甚大でした。
津波で海水に浸った打撃は大きく、少しだけ手をくわえて
直せるようなものではありません。東北の方々のためにも、
国は、大胆に発想し、大規模な投資をやり遂げるべきです。
そこで、大規模な植物工場をつくる、という案もあります。
今回の震災を教訓に、東北農業の復興の一つに、
植物工場をつくるのです。
マグニチュード9.0の地震にも、大津波にも耐えられる
強固なコンクリートのビルの中で、「新しい農業」をするのです。
技術の進歩は目覚ましく、穀物も技術的には
できるということです。
もちろん、大胆な設備投資が必要ですので、
「新しい東北づくり」のために、国が復興を図ります。
世界人口が増え続ける中、食糧問題は深刻であり、
ビルの中での食糧大量生産は、世界中の食糧不足問題の
解決にも有効です。
このような可能性の広がる植物工場も
未来ビジョンにしっかりと入れたいと思います。
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