チュニジア「ジャスミン革命」は、
中国に飛び火するのか?
こぶな将人氏のブログから転載[2011年01月20日(木)]
チュニジアという国家は、 日本人でご存じの方は少ないかも
しれませんが、確か2002年の日韓ワールドカップで予選
ラウンドで激突、見事勝利を収めた相手ではなかったかと
思います。地図で確認するとアフリカとは言え、地中海を
はさんで100キロ先にはイタリアのシチリア島が所在しており、
意外とヨーロッパにも近い地理的な場所にあります。
ここで政治的な支配者として君臨していたベンアリ氏の独裁 政権があっという間に崩壊し、前大統領はサウジへ亡命をした
とのことでありました。アフリカでは確かに社会も不安定で
逆にこのような独裁制に陥る危険性がかなり高かったのです
が、今回の革命については非常に大きな特徴があったとの事です。
それが「ツイッター・フェイスブック」による情報共有であり ました。ツイッターは私もはじめてみたのですが、140字以内
で携帯電話またはパソコンから情報発信を行うもので、非常に
気軽にできるものです。はじめると、すぐに気になるもので、
現在はどちらかと言うと、ブログよりツイッターでの発信に
重きがおかれそうでもあります。
さて、チュニジアでの革命の発端が、当時の独裁的な政治体制 に批判的な青年が、市内で焼身自殺を図り、その青年の主張に
賛同した方がツイッターで情報共有を図り、それがやがて
チュニジア全土に広がったのが真相であるとの事でした。
私も、現時点で情報収集をしておりますが、なかなか日本のマスコミ
はこうした事を報道しないため、ネットで確認をしている所であり
ます。確かに、従来のマスコミからすると、望ましい事態では
ありません。
今回のテーマは、チュニジアでの政変ではなく、実はこの事件 そのものが中国に与える影響が強いのではないか、という事です。
元々、中国は非常に「反政府的な」国民が多い地域です。
外から見るとなかなか現れてきませんが、実際に住んでみると、
多くの中国人が政府に対して相当厳しい見方をしていることが分かり
ます。サバイバル社会の中で、当たり前の感覚なのかもしれません
が、和の政治を標榜する日本とは対極にあるのかもしれません。
そうした常に政体転覆の危険性と隣り合わせの中国において、 上記のような反政府的な情報の拡大は最も戒めるべきことであり
ます。そこで、先日のようなグーグル検索の制限など、およそ
西側諸国からすると考えられないような厳しい情報統制がかかるの
ですが、ネットで確認したところ、すでにツイッターには規制が
かかっていることがわかりました。ただし、携帯電話そのものは
一人ひとりの中国人の手に渡っておりますので、情報の伝達の
手段は残されています。
今後、この携帯電話を介した情報が行きわたり、中国国内で大規模な 反政府的な動きが始まる可能性は大きくなっていると思われます。
少なくとも、胡錦涛氏をはじめとする当局者たちは
「次は自分のところに来るのかもしれない」と眠れない夜が
つづくかもしれません。
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