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イスラム国(IS)とは何か?よくわかる中東問題(1)~(3)

2015年02月01日 12時59分53秒 | 歴史・動画 
 
 まとめました

イスラム国(IS)とは何か?よくわかる中東問題(1)

2014.09.06 http://thefact.jp/2014/233/ より

イスラム国(IS)とは何か?【よくわかる中東問題①】
 
日本人の拘束、外国人ジャーナリストの公開処刑など、過激なイメージが先行する「イスラム国(IS)」。彼らがどのような組織で、何を目指しているのかについて、中東問題に詳しい幸福実現党の城取良太氏に話を聞きました。

武装集団が国家樹立を宣言!?”イスラム国”とは一体何なのか

2014年6月29日、中東の過激派組織がシリアとイラクの一部を事実上支配下に置き、「イスラム国」の樹立を一方的に宣言しました。この過激派組織「イスラム国」とは何なのかを城取氏に聞いたところ、「イスラム国とは、イスラム教スンニ派の過激な武装集団で、そういった意味では、今シリアで反政府勢力に入って戦っている、アルカイダ系のイスラム戦線とよく似た組織である」と教えてくれました。

イスラム国の特徴とは?アルカイダとの違いは?

イスラム国の特徴(1) 欧米による領土分割協定から生まれた現在の国境線を認めない!

イスラム国の特徴的な主張は、「国境は欧米から押し付けられた」というもの。よって、これにこだわる”武装勢力”も今ある国も、基本的には間違っていると考えています。例えばパレスチナも自分たちの国を作ろうとしていますが、それも間違ったものだと考えているのです。

欧米が中東の国境を作った例として悪名高いのが、サイクス・ピコ協定という、1916年にイギリス、フランス、ロシアが結んだ協定です。この協定により、オスマン帝国の領土分割案を決定。これが現在の国境となっていますが、宗派や民族の違いを無視しているため、中東の混乱の原因になっています。このサイクス・ピコ協定こそ、彼らの”反欧米”の原点だと同氏は話します。

イスラム国の特徴(2) 初期のイスラム共同体を理想とする復古運動をしている!

もうひとつの特徴として、イスラム国にはとりわけ原理主義を教え込まれた若い世代が、数多く参入しています。イスラム教開祖のムハンマド(マホメット)がいたとき、つまり今から約1,400年前の、初期のイスラム共同体を理想とする復古運動をしているのが彼らなのです。

中東全体からも評価されていないため存続は難しい

中東全体としても、「イスラム教を逸脱した過激な勢力」とみなしており、イスラム国にとっては味方がいない状況。例えば、現在一部を領有しているシリア・イラクにおいては、独自のイスラム法解釈で裁判を行い、疑わしきは罰するという方針で、平気で人を殺しています。味方がいないため、長期的に「イスラム国」が支持されつづけるとは考え難いと、同氏は話します。

新たなイスラム共同体を創ろうとする動きは止まらない

ただ、押し付けられた国境を打破しようとする運動自体は、潜在的にイスラム世界の賛同を得る可能性があるとも、同氏は指摘します。たとえイスラム国がなくなったとしても、新たなリーダーが現れて国を超えて新たなイスラム共同体を創ろうとする動きは出てくるでしょう。そのとき、どのようなリーダーが現れ、どのような考え方で動くのかによって、中東の未来はさらに混沌としたものになるか、新しい秩序が生まれるかが決まっていくのではないかと、語ってくれました。

イスラム国(IS)とは何か?【よくわかる中東問題(1)】

【配信開始】2014年9月5日
【再生時間】5分53秒
【番組URL】http://youtu.be/nGTzBcsaT9s

●武装集団が国家樹立を宣言!?”イスラム国”とは一体何なのか
●イスラム国の特徴とは?アルカイダとの違いは?

キャスター:奥津貴之(「THE FACT」プロデューサー)
コメンテーター:城取良太(幸福実現党山形県本部副代表)



「イスラム国」はアメリカによってつくられた?よくわかる中東問題(2)

「イスラム国」はアメリカによってつくられた!?【よくわかる中東問題②】

オバマ米国大統領が「イスラム国」に関する声明を発表

2014年9月10日、オバマ米国大統領は「イスラム国」に関する声明を発表しました。そこでは「我々の目的は明確だ。すなわち、包括的かつ持続的な対テロ戦略を通じ、『イスラム国』を弱体化し、最終的には壊滅させることだ」と明言されています。この演説のポイント、そしてアメリカと「イスラム国」との関係について、中東問題に詳しい幸福実現党の城取良太氏に話を聞きました。

同氏は今回の演説についてポイントを2つ挙げ、1つ目は「アメリカの空軍力を最大限使うが地上部隊は派遣しない」という点、2つ目は「地上部隊の戦闘に関しては、反政府勢力や周辺のパートナー国によって行い、アメリカはあくまでもその支援にとどめる」点としています。

間接的に「イスラム国」を生み出してしまったアメリカ

1年前、アメリカが「世界の警察官」を降りた経緯

今回の演説のちょうど1年前にあたる、2013年9月10日、オバマ大統領はシリアへの軍事介入を延期した際の演説で「アメリカは『世界の警察官』ではありません。恐ろしいことが世界中で起こっています。アメリカがすべての誤りを正すことは分不相応です」と述べています。当時シリアでは、2011年からアサド政権と反体制軍との内戦が続いていました。そのシリアに対し2013年8月、オバマ大統領は大量破壊兵器である化学兵器を使用したとして一度は介入を宣言。しかし、国民や議会、イギリスの反対やロシアの提案を受け、一転、軍事介入を取りやめました。

アメリカの介入が遅すぎたため「イスラム国」が台頭してきた

「イスラム国」の台頭について、アメリカが「世界の警察官」から降りたことが大きな要因になっている、と城取氏は話します。実際、サウジアラビアのアブドラ国王は「アメリカが早い段階でシリアの内戦、反政府勢力の穏健派に対して大きな支援、軍事的支援をしなかったことが、今回の混乱や『イスラム国』の台頭を許した」と言っています。歴史に「if」は禁物なのかもしれませんが、去年アサド政権が化学兵器を使用した段階でアメリカがシリアに本格的な介入をしてアサド政権を打倒し、事態が収束を見せてシリアが国として生まれ変わっていたら、今のように「イスラム国」のような武装組織が勢力を伸ばすことはなかったでしょう。この意味で、間接的に、アメリカの遅すぎた介入が「イスラム国」という怪物を生み出したといえる、と城取氏は指摘します。

アメリカがシリアに介入してこなかった理由

アメリカの中東政策の3本柱が根底から崩れてきている

冷戦時代、アメリカの中東外交には3つの目的がありました。1つ目はソ連の封じ込め、2つ目は石油の確保、3つ目はイスラエルを守ることです。しかし時代が変わり、ソ連がなくなり、米国ではシェールガス革命が起きてエネルギー面で中東に依存する必要性は減ってきました。またイスラエルに関しては、今世紀に入ってから特に守る必要性を疑問視する議論も出はじめました。

また、シリア介入によって、反米イスラム国家を生み出してしまう危険性があったこと、さらにアメリカの大幅な軍事費削減という懐(ふところ)事情や、米国民が戦争に疲れていたことが挙げられます

米国民の6割がシリア介入に賛成

城取氏は、介入という行為自体をオバマ大統領は望んでいないと思うと話します。しかし、米国世論調査によると、国民の6割がシリア介入に賛成を示したとのこと。民主党、特にオバマ大統領は世論に弱く、迎合する性質があるため、今回の介入に踏み切ったという見方ができます。同氏はさらに、「イスラム国」がこれほどまでに大人数を集め、武器を有することができている現状から、ともすれば意外な国が資金源になっていることも考えられると指摘。その場合、資金源を叩かなければ「イスラム国」との戦いが長期化すると話します。

「イスラム国」はアメリカによってつくられた!?【よくわかる中東問題(2)】

【配信開始】2014年9月16日
【再生時間】6分34秒
【番組URL】http://youtu.be/coT549z3X6U

●オバマ米国大統領が「イスラム国」に関する声明を発表
●なぜこれまでアメリカはシリアに介入しなかったのか
●なぜ今回、アメリカは介入を決めたのか
●米国の遅すぎる対応が「イスラム国」台頭を招いた?

キャスター:奥津貴之(「THE FACT」プロデューサー)
コメンテーター:城取良太(幸福実現党山形県本部副代表)

イスラム教の宗派対立を解説!よくわかる中東問題(3)


宗派対立から見た「イスラム国」【よくわかる中東問題③】

アメリカに続きイギリスもイラク国内の「イスラム国」への空爆を開始。この「イスラム国」問題をさらに深く理解するには、イスラム教の宗派への理解が必要です。

イスラム教2大宗派(人口比率9割のスンニ派と、1割のシーア派)

イスラム教には大きく分けて「スンニ派」「シーア派」という2つの宗派があります。これら2大宗派が、イスラム教開祖であるムハンマド(マホメット)没後の7世紀から、後継者争いで対立を続けているのです。スンニ派が重視しているのは、ムハンマドが遺した「慣行(スンニ)」や「教え」。シーア派が重視しているのは、ムハンマドの「血統」、つまり「誰が統治者か」ということです。ただ、人口比率を見ると、イスラム教徒のおよそ9割がスンニ派、およそ1割がシーア派の人々です。今回話題になっている「イスラム国」はスンニ派で、そのなかでも非常に過激な集団であるといえます。

スンニ派の過激一派である「イスラム国」

1979年、人口比率でいうと少数であったシーア派によるイラン革命が起きてから、シーア派の動きが活発化しました。シーア派が主流を占める国としては、例えばイラク、シリアが挙げられます。現在、「イスラム国」はそのイラク、シリア国内で勢力を伸ばしているのです。「イスラム国」はカリフ制の復興・再興というスンニ派独自の目的をもって、シリア、そして特にイラクで、「シーア派に抑圧されたスンニ派の解放」という大義を掲げています。

「イスラム国」は、自分たちと異なる考えのイスラム教徒をも敵とみなす

例えばアルカイダはジハードの対象が主に欧米など、外の敵です。「イスラム国」の場合は、もちろん外の敵にもジハード宣言はしているのですが、主な対象は内なる敵です。つまりイスラム教シーア派の人々や、「イスラム国」の重視するイスラム法を守らずに欧米の価値観に迎合するスンニ派をジハード対象としており、外にいる敵よりも内部の「異端者」のほうが罪は重いと彼らは考えているのです。

実際の中東では宗派対立に関しても様々な意見がある

城取良太氏によると、シリア内戦が始まってから、スンニ派とシーア派による宗派対立が非常に顕在化してきたとのこと。しかし、実際には、現地では多様な意見があると話します。例えばエジプトのとある友人は、イラン(シーア派)のことは大嫌い、認めないと言い、イラン(シーア派)の友人は、サウジアラビア(スンニ派)は悪魔の国だと言います。一方、別のイランの友人(シーア派)はスンニ派の人と同じ部屋に住み、同じモスクで礼拝をしていました。その人は「スンニ派とシーア派の違いは、礼拝時に手を前に置くか横に置くかだけ、それだけの違いだよ」と話したといいます。

大きく宗派対立のようなものはありますが、実際には中東内にも様々な見解があります。実際の生活レベルではスンニ派とシーア派は、ある種融合して暮らしているところもあるので、偏った認識は危険ではないかと城取氏はいいます。

宗派対立から見た「イスラム国」【よくわかる中東問題(3)】

【配信開始】2014年10月7日
【再生時間】4分53秒
【番組URL】http://youtu.be/UELwGmZHhMg

●イスラム教の2大宗派はどう違うのか
●スンニ派とシーア派の対立状況
●昨今話題の「イスラム国」の特徴とは?
●実際の中東の人たちの意見はさまざま

キャスター:奥津貴之(「THE FACT」プロデューサー)
コメンテーター:城取良太(幸福実現党山形県本部副代表)

 


 
イスラム国 バグダディ氏守護霊霊言 「イスラムにも大義がある」 2015.02.01 http://blog.goo.ne.jp/sakurasakuya7/e/ba330cdc173d684a7586ecb146dcd0ab

国際社会は、いま何を「正義」と見るべきか。本人の意識に参入する異例の形式で行われた霊言





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