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【2013年展望・経済編】増税不安と金融緩和
期待が交錯する中で、新経済秩序を創れるか
リバティニュースクリップ 1/4
http://www.the-liberty.com/article.php?item_id=5416
2012年の経済は、
失望と希望が入り乱れる不思議な一年であった。
失望とは、財政政策であり、希望とは、金融政策だ。
財政政策は、消費税の増税が決まってしまったことだ。
増税の条件に経済成長3%を挙げた景気弾力条項を使って、
増税回避の議論が出てはいる。しかし、仮に経済成長3%を
実現したとしても、その段階で増税をすれば、せっかくの
景気回復は消し飛んでしまうはずだ。1997年の増税で景気を
腰折れさせた歴史に学ぶことができるかどうかが今年の焦点
となろう。
一方で、10兆円規模の公共事業を行うことは、一定の評価は
できるが、一部から批判が出ているように、単なるバラマキ
財政にならないよう、投資効果の高い分野に戦略的にお金を
使う必要がある。未来産業につながる対象であれば、さらに
大規模にしてもかまわないだろう。
金融政策は、安倍政権の金融緩和に期待が高まる。
昨年は、日銀が1%をめどとした物価目標を掲げるという、
政策転換が実現した年ではあった。さらに、そこに積極的な
金融緩和を打ち出していた安倍政権が誕生した。
先行して値上がりしている株価の動向が、その期待のほどを
示している。
あとは、今春に決まる日銀総裁人事が誰になるかに注目だ。
安倍政権の経済政策には、景気回復を見込める内容が
数多く含まれている。
しかし、アベノミクスに対しては、左翼系メディアから早くも
バブルとの批判は寄せられており、マスコミの批判に
どこまで耐えられるかが問われる。
グローバルな視点では、米国とEUの衰退がますます明らかに
なる可能性が高い。両方とも深刻な財政問題を抱えており、
その解決の糸口は見えていない。世界恐慌の可能性すらある。
一方で、中国経済の台頭がどこまで本格化するか。
すでにバブルが崩壊したとの指摘もあり、中国経済の行方は
決してバラ色ではない。ただ、東南アジアやインドを含めた
アジア全体としては、少なくとも欧米よりは高い経済成長が
期待できる。
アジア開発銀行の予測では、2050年にアジアのGDP(国内総生産)は、
世界の52%になるという。
西洋の時代から東洋の時代へ――。
今、世界の文明バランスが大きく変化しようとしている。
その東西の狭間に位置するのがわが国・日本だ。
日本はアジアの中で先行して西洋化した国である。
その意味で、西洋の一員としての側面を持つ。一方で、
東洋で最も歴史の古い伝統ある国でもある。この意味では、
当然、東洋の一員でもある。
世界のパラダイムシフトの要にあたる日本にしかできないこと。
それは東西の両文明の橋渡しをしつつ、
新しい世界秩序のプランナーとして先頭を走る役割を持つことであろう。
2013年は、おそらく、そんな大きな新しい世界の枠組みを
創り上げる動きが始まる1年となるはずだ。(村)
【関連記事】
2012年2月号記事 世界大恐慌を食い止めよ 「バランスシート至上主義」の罠
http://www.the-liberty.com/article.php?item_id=5366
2012年12月16日付本欄
【衆院選・投票を迷っている人へ(2)】あの政党に入れたらこうなる 「消費税」編
http://www.the-liberty.com/article.php?item_id=5314
◆イスラエル総選挙 右派が優勢 イラン攻撃は"時限爆弾"か
http://www.the-liberty.com/article.php?item_id=5415
イスラエルの議会選が22日に行われる。ネタニヤフ首相の連立政権に
参加する右派連合は優勢で、政権が維持される見通しだ...
◆【海外メディア】
北朝鮮の宗教弾圧の実態 独裁国家は「信教の自由」を恐れる
http://www.the-liberty.com/article.php?item_id=5414
新年早々ではあるが、北朝鮮における宗教弾圧の状況について
お伝えしたい。「ウォール・ストリート・ジャーナル」US版(12月24日付)
が、北朝鮮当局によるキリスト教徒への弾圧の様子を報告している。
しかし、その一方、弾圧にもかかわらずキリスト教の信者数は
むしろ増加傾向にあるという興味深い事実も指摘されている...
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費用対効果からすれば、期待はずれだろう