『年上の人の心を動かす法』の紹介レポート
2011年04月14日
レオさんの、
『年上の人の心を動かす法』の紹介レポート
http://platon-swedenborg.seesaa.net/article/195757872.html
法話そのものの再現というより、わたしが受けた印象なり、
解釈をつづっている箇所も多いので、実際の法話そのものとは
必ずしも同じではないことを、初めに述べておきますね。
ですので、内容を読んでも誤解なきようお願いいたします。
わたしの頭の中での解釈なり、アレンジがかなり入っていると
思われますので、よろしくご理解ください(笑)。
普段の法話と違って、総裁先生はホワイトボートをバックにして、
その前を左から右へとゆっくり歩きながら、フランクな感じで
拝聴者に話しかけるといった形で、講義を行なっていました。
拝聴者は政経塾の塾生?ほかの若い職員さんといった感じ
でしたね。
まず初めに、少し前のご法話の際に出た、質疑応答の話題から
入っていかれました。
「支部に古い会員さんが来ないのは何故でしょうか?」
という質問を以前受けたときに、総裁先生は、
「支部長の話がおもしろくないから来ないんでしょうね」と
答えられましたが、そのことに少し触れたあとで、まぁたまに
支部に顔を出してくれるだけでも、まだ有り難いと思わなくちゃ
いけないのかもしれませんねえ、と笑いながら話されてました。
このことに続いて、以前、金太郎飴のように素朴に伝道せよ!
と言ったが、それはまだ正規軍になり切れていない人にとっての
マニュアル的方法にしか過ぎないので、ベテランはそれを真に
受けてはいけませんよ。何十年も学んでいるベテランだったら、
もっと縦横無尽に判断して動けるようでなければなりませんね。
決められたことを杓子定規に守っているだけでいいわけがありません。
そういったマニュアル主義、マニュアルを守っていれば良い、
といった考え方は若い人だとか、新人だったら仕方がないけれども、
学びを十何年もやってきた人だったら、もっと融通無碍に判断
できるようになっていかなければいけませんよ。
こういった趣旨のことをまず、総裁先生は導入部で話されていました。
以前のご法話の質疑応答の際に、司会者が時間終了ということで、
2問目で質問を打ち切ろうとしたことがありましたが、総裁先生は
「あそこは会場の空気を読まないといけませんよねえ。
わたしは会場の空気を読んで、もう一問サービスで受けようとして
たんですが。司会者としては会場の空気を読んで、これではみなさん
満足しないだろう、と読めるくらいでないと、プロとしてはやはり
物足りないですねぇ。今日は特別ですよ、特別にもう一問だけ
総裁先生に質問をさせていただきましょう。くらいの臨機応変
さがないといけません。」
以上のような趣旨の話を総裁先生はおっしゃっていました。
司会者の方は、スケジュール的に時間が押していることや、
総裁先生のお身体を気遣って、時間通りに質疑応答を打ち切ろう
としただけだったのかもしれませんが、会場は盛り上がっていて、
みな総裁先生に質問したくて大声で手を上げ、ハイ!ハイ!ハーイ!
と絶叫していたわけです。で、総裁先生もその会場の盛り上がりを
受け止めてくださり、あらどうしよう、
これで終わっちゃっていいのかなー?と司会者の方を見て、
どうする?と探りを入れてるんですから、
やはりその総裁先生の慈悲の御心、もう一問受けようか?と
顔で合図している空気を、察っさないといけませんよねえ。 …
とわたしも思ってしまいました(笑)。
要するに、こういったところがマニュアル主義の限界というもの
であって、杓子定規になりすぎて、ルールを守ることが第一に
なってしまうと、今度は逆に、臨機応変な対応が出来なくなって
しまうということですよね。
本来は物事をスムーズに進めるためのルールなり、時間割、
あるいは決まりごとだったはずなのに、ルールのためのルールに
なってしまって、肝心要の目的の方ががおろそかになってしまう
弊害がある。
マニュアルのためのマニュアルになることが、マニュアル主義の
欠点だと私も思います。
本来の目的がどこにあるのかをシッカリ把握して見誤ることが
なければ、たとえ想定外の事態が起きたとしても、その場その場で
臨機応変に対応して、縦横無尽な対処が出来るはずだと思います。
プロはやはりそうあるべきでしょう。
総裁先生も、「想定外だったという言い訳は通用しませんねぇ」
とおっしゃってましたし。
以上が序盤の序論です(笑)。本題はこの後から始まります。
演題は『年上の人の心を動かす法』ですが、これは年齢が上の人、
という意味だけではなくて、自分よりも立場が上の人、あるいは
お店で言えば、店員に対してのお客さんの立場、というものも
含んでいる、といった前置きがあった後、本題に入っていかれました。
お店の人の方が、役所みたいにいばっていてはダメですよね。
やはりお客さんが来て下さったことを有り難く思って、
お客様を立てて応対が出来なくてはいけませんね。こういった例を
話されていました。
要するに、目上の人を立てること、立場が上の人を立てること、
お客様を立てること、そういった全般的に言って、立場が自分より上、
もしくは上に置いて尊重すべき相手に対して、気配りをしたり、
さまざまな配慮を真心でもって行なう姿勢が大事である、という
話だったと思います。
この後でまた一つ、Wさんという大学教授の、若い頃の失敗談を
ひいてきて、話をされてました。
それはお見合いの時の話だそうですが、当時のWさんはまだ
安月給だったにも関わらず、せっかくの機会なんだからといって奮発して、
先輩から紹介された高級トンカツ屋に、相手の女性を誘おうとした
そうです。
Wさんからしたら、かなりの金額的な頑張りだったんでしょうが(笑)、
その女性はビジネス街のOLだったせいか、その店には何度も
行ったことがあったらしく、つい「あら、わたしこの店よく来るのよ」とか
言っちゃったらしいですね。
女性からしたら何の気ない返事だったんでしょうが、大枚はたいて
頑張って高級店に誘ったWさんからしたら、もうそのセリフを聞いただけで
カクッ、意気消沈ですよね~。もうこりゃ生活レベルが違うというか、
こちらが奮発した高級料理店が、向こうからしたら日常的な食事場って
んじゃ、これは釣り合いも取れないし、男としては頑張った瞬間に
鼻をへし折られたみたいで、もうフニャフニャのガックリですよね。
とてもじゃないが、この女性とは付き合えない。
で、Wさんはお付き合いをお断りしたそうです(笑)。
が、女性からしたら何で断られたのかがわからない。その理由が
わからない。悪いことした覚えはないし、断られる理由など
何も無いと思っているでしょう。でも、何気なく言ってしまった、
「あら、わたしこの店よく来るの!」
この一言が致命傷なんですよね、実は(笑)。
まあ確かに女性に悪意はなかったのかもしれませんが、
相手の男の気持ちを少しは察して、配慮してあげられるだけの優しさというか、
気配りがあったなら、空気を察して、素直に
「あら、うれしいわ、ありがとう」と言ってご馳走になれば、ことは
丸く収まったかもしれませんね。まあしかし、どの道、生活レベルが
違うから、この時点で別れて正解だったのかもしれませんが(笑)。
要するに、相手の立場を立てるということ。この視点が大事だと
いうことですね。このスタンスと言うか、相手に配慮する気持ちが
ベースに置かれなければいけない、ということだと思います。
で、この基本ベースを踏まえて更に、いかにすれば、
年上の人の心を動かせるのか? それを総裁先生は、10の
秘訣に分けて、述べられていきました。その10の秘訣を最初に、
箇条書きで並べておきます。
①感動(相手の想定外)
②責任感
③誠実なほめ言葉
④謙虚さ=人の言葉に耳を傾ける
⑤コツコツと努力を続ける(人の見てないところで)
⑥いざとなれば、体をはっても上司や組織を守る。信頼感=公の心。
⑦自分よりも1つ、2つ上の人の立場を常に考える(思考訓錬)。
⑧競争ではなく、人を育てることに関心を持つ。
⑨徳が生じる⇒年上の人でもついてくる。
⑩三福(惜福・分福・植福)
まず①の感動(相手の想定外)の話ですが、
これまた前回のご法話のあとで、拝聴者が書いた感想文などを
総裁先生が読んでいた時のことです。大部分はよく見かけるような
文面の感想が多かったようですが、一つだけ総裁先生がハッ!と
目を見開いて注目させられた感想文があったそうです。
しゃべりながらも先生は実際に、その時の顔を見事に再現していましたね、
目を大きく見開いて、ハッ!と(笑)。
その感想文には、「今日の先生はとても美しかったです。」
と書かれていたそうです。それを見た瞬間、先生は「んっ?」と
目を見開いてしまって、こんなこと言われた感想は初めてだ
、
いろいろ読んできたけど見たこと無い、美しかったって …
どこが美しかったんだろう?って気になってしまって、その時の
ビデオを見返して、いったいどこが美しく見えたんだろう?と
総裁先生は調査したそうです(笑)。
服が綺麗だったからか?
飾ってある花が美しかったのかな?
あるいは被災者たちを励まそうという私の気持ちが
美しく感じられたのかな?とか
色々考えてしまったそうです(笑)。
総裁先生はこのエピソードを面白おかしく語っておられましたが、
ここまで総裁先生を感動(?)させた感想文のこのすごさ。
というか、この話を話されている総裁先生、ちょー楽しそうでしたが(笑)。
ともあれ … 年上の人の心を動かす法の、第一は、
何か相手を感動させるものを見せること、ありきたりではない、
何か想定外のものを出していき、しかもそれを出したのち、
相手をもっともだと頷かせるようなものを出していかないと
いけない。
… といった話だったと思います。それは単に奇を衒えば
いいといった話ではなくて、相手を驚かせるために奇抜なことを
しろという話でもありませんね。
あくまでもそれは感動なのであって、だからその基には、
誠実さだとか、真摯さだとか、真剣そのものに一所懸命な姿が
必要だと思われます。
この後さらに総裁先生は、インド巡錫の時の面白体験も続けて
話されておりました。それは大勢のインド人観衆たちが集まって
くる中での、職員というかカメラマンにまつわる面白話なんですが、
あとはエアコンがガンガン効いているムンバイのホテルでの話とか、
とにかく面白たとえ話を次々と話すことによって、先にあげた
10の秘訣を説明されてゆくので、秘訣の意味をより正確に深く
理解するためには、実際にその話を聞かないと勿体ないですね。
というか、箇条書きを読んだだけでは伝わりにくいし、
やはりここは実際に拝聴してもらって、味わってもらった方がよいでしょう。
ということで … このあと、残り9項目の説明があって、それから
質疑応答があってと、盛り沢山の研修なので、ぜひ直接のご拝聴を
お勧めします。
長くなりすぎたので、取り敢えずはこのへんで。
そのうち続きを書くかもしれませんが … 聴いた方がいいです(笑)。
つづかない …
( ̄▽ ̄;)