佐野オトリ店の鮎便り

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富士川グッドポイント 松野店上流

2010年10月05日 | 富士川グッドポイント
富士川のグッドポイントを紹介します
前回紹介した富士川グッドポイント松野店下流①②と、今日紹介する松野店上流、そして次回紹介予定の芝川製紙裏までを佐野オトリ店では「大鮎の里」と呼んでいます。
(下の図面、川底模式図を参照しながらお読みください)
佐野オトリ店松野店前付近: 平成3年に38cmの鮎が2匹も出たという淵(松野店下流①参照)のすぐ上は、図面下の佐野オトリ店松野店前に位置し、150m程続く長い瀬になっています。1.5mサイズの大きな石がゴトゴト敷き詰められ、流れの強い豪快な瀬です。ですから川の中に入っていきなりオトリを芯へ入れるのではなく、まずヘチから慣らしてオトリが自分から進んで行くのを待ってやってください。この強い流れの中で食む天然鮎のパワーは如何ばかりでしょうか?筋肉隆々の大きな鮎が泳いで居そうですね。そうは言ってもこの辺りはヘチの石の方が食まれていますから、さすがに多くの鮎は流芯を避けながら上っているのかもしれません。
瀬のすぐ上は波頭が立たないたるみになっています。たとえそこで思わず左岸へ渡ろうかという気持ちになっても、決して渡らないで下さい。押しが強くて石に張り付き動けなくなります。絶対に渡れません。
カーブ下(工場横)付近: 工場横は深く、図のように大きな石がゴロゴロ沈んでいます。大きな沈み石の周りに大きな鮎が隠れ潜んでいるようですよ
電気尻下付近: 電気尻から放水される水温は常に13℃の冷たい水です。真夏の茹だるような水温のときは、鮎もここへ避暑に来るに違いありません。あまりにも暑い時は此処を覚えておくと良いでしょう。 
放水口の下は深く、波も立たない通称「鏡」と形容されるほど美しい川面を見せてくれます(図:丸で囲んである所)。静かな鏡の下、釣り人の気配を感じやすい環境にいる鮎を釣るには、川に決して入らないことです。竿をいっぱいに伸ばして鮎との距離を長く保って下さい。静かに。
雄大沈黙の水流が、突然川幅が狭くなった途端、圧縮された反動で激しく流れ落ちる瀬になります。この荒瀬には、いくらヘチでオトリを慣らしても入っていきません。ここはヘチに留めて釣ってください。
      
電気尻下付近に関して、強く印象に残っている鮎師さんがいます。「藁科川の河童」と呼ばれていたその方は、平成3年から “俺は30cmの鮎を釣るんだ” と大勢の仲間を引き連れて来る日も来る日もこの場所に入っていました。そして遂に平成7年9月24日、30cm300g, 29.5cm250gの大きな2匹を釣り上げたのです。それからパタリと来なくなりました。目的を達成したからでしょう。「一心岩をも通す」信念に圧倒されるエピソードです。(佐野オトリ店に残っている魚拓を御覧ださい。一番下写真)
佐野オトリ店松野店から出発した鮎師さんが暫くして戻ってきて “釣れた鮎が大きすぎてオトリに使えない” と嬉しい悲鳴をあげた方もいました。皆さんも面白いお話を聞かせてくださいね
「大鮎の里」は、鏡と呼ばれる静かな流れ⇒狭く荒れ狂う瀬⇒大きな沈み石のある深み⇒大石の広い瀬⇒底なし淵⇒小石の瀬⇒急深の淵 といった、流れに強弱あり静動ありの理想的な大場所です。ゴトゴトと大きな石がある場所はやはり大鮎が釣れる条件といえるかもしれませんね。
  
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写真,図をクリックすると大きくなります
Jpg_4 グッドポイント:松野店上流図面
Jpg_3 グッドポイント:松野店上流川底模式図
GG_2G_3
:電気尻下付近 /:カーブ下付近 /:松野店前付近 
いずれも左が上流 大きくして見てください
Photo 藁科川の河童さん平成7年
ナビでどうぞ
佐野オトリ店本店:山梨県南巨摩郡南部町福士14790
福士川店:山梨県南巨摩郡南部町福士24990-2
松野店:静岡県富士市北松野796
長貫店:静岡県富士宮市長貫65
富士店:静岡県富士市森島217-2
蒲原店:静岡県静岡市清水区蒲原5000-2-1
   
釣果などお寄せください
E-mail:  sano-ayu*athena.ocn.ne.jp   *は@
0556-66-2045
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