戸畑の渡船場からJR戸畑駅の間は南北の「鳥旗町(とりはたまち)」という町名で、ここに恵比須神社があり、この神社のすぐ横に立派な「御乗船地碑」があります。どなたが御乗船されたのかたとみると、明治33年(1900)10月、当時の皇太子殿下(後の大正天皇)が小倉にある陸軍12師団の演習をご覧後に、戸畑から船に乗られて洞海湾沿いに建設中の八幡製鉄所を視察されたとのこと。そのご乗船を記念とした碑であることがわかりました。当時、文豪であり小倉12師団司令部の軍医部長であった森鷗外はその著「小倉日記」にこの日のことを詳細に記しています。「二十日、殿下師団司令部に莅(のぞ)ませ給ふ。部員と共に拝謁す。軍服地一着を賜ふ。九時霜嶺に往き、演習を陪観す。次いで、戸畑より舟に上りて、製鉄所に赴く。小倉より戸畑に至る間、殿下は人力車に乗らせ給ふ。」以下省略しますが、この御乗船の地は特別な場所であることがわかります。また、新たな発見でした。
最新の画像[もっと見る]
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます