「十二支」と「十干」は、それぞれ独自の周期をもつ年の数え方で、この二つを組み合わせて60年かけて一周する年、または60日かけて一周する日を表し、時刻や方角を示すときにも用いられる。
十二支の順番はどうやって決まったの?
昔々、神様が動物たちに「元旦に神殿へ早く来たもの12匹に、一年ずつ順番にその年を守ってもらい、これを干支とする」というおふれを出しました。
動物たちは身支度をはじめましたが、ネコだけは集まる日を忘れてしまったので、ネズミに聞くことにしました。「集まる日はいつだニャ~?」「正月の二日だチュー」。このネズミは、悪知恵の働くヤツだったので、ネコはダマされているとも知らず、のほほ~んとしていました。
さて、そんな頃、ウシは「オラは歩くのが遅いから、一足先に出るんだモ~」と、年末にみんなよりも早く出発しました。その時、ネズミはちゃっかりウシの背中に飛び乗りました。
ウシは誰よりも早く出たおかげで、神殿に一番早く到着しました。「ここまで来れば安心だモ~」と、神殿の前で元旦が来るのを待つことにしました。
やがて、日が昇って神殿が開き、ウシがゆっくりと中に入ろうとした時、背中に乗っていたネズミがヒョイと飛び降り、神殿に入ってしまったのです。「一番のりだチュー」。
こうして、ネズミは干支で一番になり、ウシが二番になりました。ネコは正月の二日になってから来たため、干支の仲間になれませんでした。この日からネコはネズミを恨み、追い回すようになったといわれています。
三星堆玉器の十二支の順番は今と同じようになっている。裏は一面の浮き彫りの絵になっているので分かる。