TPPOマスターHanyu~演技編

2018-05-04 19:13:20 | CwW&羽生結弦展

前回は「羽生結弦」という人間が見せてくれた人格面でのTPPOマスターぶりに少しだけ触れてみたのですが

今回は演技についてです。演技面でのTPPOマスターぶりをCwWでの羽生くんの言葉から紐解いてみようではありませんか!!!

その前に演技面でのTPPOとは一体どういうこと?ということを明確にせねばなりません。…プログラムの世界観におけるTPPOと私は認識していきたいと思います

それとは別にフィギュアスケートという競技に対するTPPOマスターでもあると思うのですが、こちらはえらい壮大な話になりそうなので省きます 

ファンはもちろん、ファンじゃなくても認めざるを得ない事実…それは羽生結弦選手の他の誰にも真似できないプログラム毎の異常レベルの演じ分け……ビジュアルだけでも異常です。

写真のチョイスが甘い!もっと最適な写真があるではないか!!という羽生くんファンの皆様の声が聞こえてきそうですがいろんな面で初心者故今はこれでお許しください…

…異常異常すみませんもちろん羽生選手に対する「異常」という言葉は最大級の褒め言葉のひとつです!!!

私も前々から疑問だったのです。個性的な選手はたくさんいるけれど、その個性を色に例えた場合、赤色の個性の選手はショートもフリーもエキシも赤色が出てしまう。毛色の違うプログラムでもどうしても赤色は残る。またはあえてそこを強調する。また、ある青色の個性の選手は何を滑っても青色。衣装や曲を変えても同じにしか見えない選手もいます。(それが悪いというわけではない。逆にそれがいいのだ!という人もいるかもしれない)

しかし、羽生くんは違います。七色どころか無限?ん?むしろ無色?ん?RGBの達人?ん???とにかく、羽生結弦という個性を残したまま全く違う色のプログラムを滑り分けられる。たとえば羽生くんたった一人でショーや試合を行ったとしても観客の皆様は飽きることなく満足するでしょう。私だったら永遠に見てられるでしょう…

想像してみてください…最終グループ。そこに登場するのは羽生選手ただ一人…羽生くんは6回連続全く違ったプログラムを滑るのです…なんて最高な試合なんでしょう!!!

ここで思い当たるのは羽生くんがトータルパッケージの選手だということです。すべての技術が最上級。これについてはオリンピック後の外国人記者クラブの会見で言ってましたねそう。これですよ。「芸術というのは、あきらかに、正しい技術、徹底された基礎によって裏付けされた表現力、芸術であって、それがないと、芸術にはならないと僕は思っています。だからこそ僕はジャンプをやる際、ステップをやる際、スピンをやる際、全てにおいて正しい技術を使い、そしてそれを芸術として見せることが一番大切な事だと思っているので…」

つまり、羽生くんのようにプログラム毎に全く違う色で演じ分けるには、上記のことが大前提となる訳です。これはハードルが高いですね

その上で異常な演じ分けの疑問をさらに解明するには、今までの羽生くんのインタや関連書籍等を調べ尽くさなければいけないと思っていたのですが(羽生くんに関することなら全てそうなのですが…)(上級クラスの羽生くんファンの皆様ならご存知なのかもしれないが)幸いにもCwWで羽生くん自身がこれについて語ってくれて私は非常に嬉しいです最新の言葉ですやん。

…前置きが長すぎますけど

 

CwWの最終日。平昌オリンピックを振り返るコーナーはTwitterで募集したファンからの質問のアンサーでした。このコーナーの冒頭で羽生くんが「すみません、僕の意向で色々捻じ曲げました。すみません。てへへへへ(笑)はい。と言ってたのが印象的でした。なるほど

ちなみに私の席から見た羽生くんの大きさは大体こんな感じだったでしょうか

 

会場スクリーン上ではこんな大きい羽生くんが映っていたのですが

せっかく現地にいるのに肉眼で見なくてはもったいないので、小さい羽生くんをずーっと肉眼で見続けましたね…そこは私のこだわりでしたね。はい。

しかしそうは言っても長時間静止した状態の羽生くんを見れる貴重な機会です。そこで高性能?双眼鏡を時々使わせていただきました。双眼鏡をめぐっては同行者とちょっとした戦いになっていましたが(ちなみに私よりだいぶ?年下の女子…)

 

質問「バラードからSEIMEIまで、雰囲気が全く違う曲を演じ分ける時、自分の内面と客観的な形どちらが大事?」

羽生くんのアンサーはこうです。(フィギュアスケートマガジンの元編集者山口さん方式でいきます…山口さんが異動になって寂しい

「はい…えっとですねえ…うーんどっちも大事にしてます。ただ、あのー、すっごい、すっごいなんか事実だけ言っててすごいつまらない話になっちゃうかもしれないんですけど、内面のいっっっくら深~く深~く掘り下げても、伝わんないんですよね。難しいことに。
あのー、僕にとって表現とかぁその感動するとか何かを感じられるっていう演技って、やっぱりその人本人の背景が見えなきゃ絶対わかんないしなんだろ、自分自身が、その、受け取る側として見た時に、受け取る側の人間のその過去だったり、背景だったり、その人に対する思いだったり、ていうのが絶対反映すると思うんですよ。
だから、僕はやっぱりプルシェンコさんさっき、えー、生で見させていただきましたけど、毎回ニジンスキーで号泣してますし(笑)へへへやっぱりなんかそういうバックグラウンドがないと伝わらないんじゃないかなっていう風に思ってて、でも幸いにも今、例えばこうやって自分がしゃべってたりもしていますけれども、僕はその自分の内面を話す機会がある。そして、その振付とかこういうものにこういう意味があるんだよって伝えられることができるので、そうするとやっぱ伝わりやすいなって思います。
あと、これは萬斎さんに教わった事の一つでもあるんですけれども、僕たち衣装変えられるんですよね。あと曲も変えられるんですよね。で、やっぱり衣装、曲、それはものすごく表現するためのツールで、ものすごく大きなものなんですね。だから、その曲にちゃんと合わせてその衣装をちゃんと利用して、っていうのはすごく心がけています。
あとは、えー、まぁ内面的っていう話になるんであれば、自分の頭のスイッチを切り替える。今はSEIMEI、今はバラード。そして今は白鳥になる。そういうことをいっつも心がけています。

………羽生くんのマシンガントークを文字に起こすのやり甲斐がありすぎますね………

それを受けて司会者からの質問「でも同じ日にいくつか滑る例えばショーの時なんかも結構切り替え早く?」

「早い~けど~あの~やっぱり続けて滑るときは切り替えるの大変ですね。練習とかでも、えー、例えばロミオとジュリエットとか、あと悲愴とか、そういう重たい空気感のあるやつの後に、レッツゴークレイジーとか、(笑)ははやっぱ難しんですよね。頭の中でもう~震災のところってなっちゃうので、やっぱそういう時は、もういっっかい、無理やり呼吸おいてやってます。」

 

おお、ここでも萬斎さん影響が大きくあるのですね私は表現のためには(または0.01点レベルの勝負に勝つために)あらゆる手を尽くし利用できるものは利用してやる!!!という羽生結弦選手の姿勢が大大大好きですね

外見に関しては衣装もそうですが髪型のこだわりも半端ないですよね。怪我をしている間に知識面でも色々学んだと言ってましたが、髪をセットするムースやジェルなどの研究もしていたに違いない

もしかしたらこうした外見にも徹底的にこだわり、その世界観に入っていく姿勢がナルシストなどと揶揄される要因なのか?だとしたらそんな人には「ふふふわかってないなバカめ」と言いたいですね。バカは言いすぎでしょうか。

あと、内面的には頭のスイッチを切り替える。これ簡単に言ってますけど、スイッチを切り替えたとしてもそれが表現できなきゃ意味無いですよね?????

私は前々から羽生くんの脳の構造についてある疑いを持っていました。よく右脳左脳の働きがどうとか聞きますけど私は専門家じゃないからよくわからないけど前頭葉とか小脳とかあらゆる機能が異常に進化してるのではないか???と。

だって、感情の波に乗り演技をしながらその一方でスパコン並みの能力で得点計算してるんですよ!!!????同時に行ってるんですよ!!!!!!!!!

演技中、羽生くんの脳はどんな働きをしてるのか????ぜひ専門家に解明してほしいです。

 

もう一つ。羽生くんの脳が進化してる証明としては羽生くんの顔があげられるんじゃないかって思ってるんですけど…羽生くんの目は左右で少し違いますよね。(まあ、どんな人でも厳密に言えば顔自体左右非対称なんですけど。)人相学では雌雄眼っていうのに当てはまるのかな。この目を持つ者はすごくモテるらしいそしてそれが豊かな表現力の一因になってることは間違いないと思っています

羽生くんが場によって全く違う顔に見えるのもそこに秘密があるんじゃないか?

人間は古代から非対称性のものに美を見出してるものが多くあります。

私は羽生くんの顔を見て、すぐにモナリザを思い浮かべました。そう、モナリザがなんであんなに人々を魅了し続けているのか。その理由の一つは、モナリザの表情が左右で違うからだそうです。片側だけ微笑んでますよね。

どうやら人間が顔を認識するときの脳の働きに関係してるみたいですね。左右違う表情の方が魅力的に見えて惹かれるらしいちょっと調べればいろいろ知れて面白いです。

私は羽生くんのスイッチが切り替わる瞬間の顔をとらえた写真を見たことがあります。昨年のロステレの練習終わり、氷の上から地上に戻る瞬間。阿修羅から天使に切り替わる瞬間だったのだと思いました。右側はまだ真剣な阿修羅の顔、左側は既に微笑んでいました。その写真を見たときの興奮はまだ覚えています(変態ではありません)この時に確信しました。羽生くんの右脳と左脳はとんでもない進化をしてるのではないかと!!!!

残念ながらその写真をどこで見たのか忘れました…保存もしていない…多分観客の方が撮った写真だと思います…

 

と、ここまで、専門家の方に読まれたら失笑されそうな内容ですが…

しかも自分、羽生氏に対して研究熱心すぎるでしょ長すぎるでしょ…

 

…できれば各分野の専門家の方に羽生くんについて研究してもらってその論文を読ませてほしいです…

羽生くんの演じ分けの謎については大分わかってきましたが、結局、誰にも到達できないレベルの選手なんだなという事実を再確認したことになるのかな。

 だからこんなリビングレジェンドをリアルタイムで応援させてもらえる奇跡に感謝したいです

 ってことで今回はこれで 

 TPPOとは、TPOからさらに進化した、time、place、person、occasionの略。


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