さすらいのみけねこ さすらいのたび

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たわわの果実

2023-06-02 00:10:51 | 日記





私が生まれ育った家には大きいびわの樹があって、時期になると若い実の摘果をしては袋をかけ(新聞紙で作った)、毎年びわの食べ放題をしていた。母の話によれば、その家は当初叔母(父の妹)夫妻が短期間住んでいたそうで、叔母が食べたびわの種を庭に捨てたのが大きく成長したらしい。その後、父方の祖父母が亡くなり実家が移動。この土地を売却する際、私たちを楽しませてくれたびわの樹は伐採されてしまった。

スーパーでびわを見かけるたびにその価格の高さに驚く。それでもあの懐かしさを味わいたくて年に1度ぐらいは購入するのだけど、10個も入っていないパックではなかに味が薄いのがあっても気軽に庭には捨てられない(今はマンションだけど)。旬の時期に好きなだけ樹から捥いで食べた幸せを毎回かみしめることになっている。

福岡市ではなぜか食べない家が多いようでこんな光景をよく見かける。野鳥は幸せだな。「私が摘果袋かけしましょうか」と言えるわけもなく。

2023年6月1日 福岡市中央区平尾にて撮影