青に恋

好きなことについて書いていきます

『先に生まれただけの僕』第4話視聴率

2017-11-12 10:31:29 | ドラマ、映画、読書感想
第4話 7.7%

1週間遅れで更新。昨夜の放送は明日以降に。ジェットコースター
状態になっている。が第5話で回復するのだろうか。これと似た
現象が中居正広主演『ATARU』でも見られたが、1話完結的な、
1話毎にテーマ性を打ち出す内容になると、このような結果を
生み安くなる気がする。根本的には繋がったストーリーだが、中途
からの出入りが可能。基本の内容に大きな変化がないため次回への
強い導入にはならないものの、興味を惹く話題があれば見てみようか
となる。ただ、このドラマの場合、正統派的な教育を題材にしている
ため、今ドキの視聴者が好みそうな過激なワードで客を引き込めない、
という点も、優等生感の強い櫻井翔を主演にしたことが、ここでも
呪縛になってしまっているようだ。残された道はやはりドラマその
ものにどうしても見たい‼と思わせる訴求力を持たせることだ。
果たして、叶うかどうか?

『ラストレシピ 麒麟の舌の記憶』感想

2017-11-04 23:18:28 | ドラマ、映画、読書感想
この映画は嵐の二宮和也主演とはあるが、話の舞台は過去(満州国)と現在の時代を舞台にして 明確に分かれているため、過去パートは西島秀俊が実質の主演となっている。しかも全編を通して 過去パートの方がボリュームがあるため、私の感想では二宮和也と西島秀俊のW主演といっても 良いのではないかと思う。演出としてこの2つの舞台を上手くリンクさせてはいるのだが、この 物語の肝であるところの「料理」という部分は現代ではほとんど描かれていない。初日の舞台挨拶 でも笑いを誘っていたほど、二宮和也演じる佐々木充は料理をしているシーンよりむしろ(料理が 完璧でないと)流し台に投げ捨てるシーンの方が印象にあるくらいだ。過去のシーンではレシピを 作るため必然的に料理を作るシーンや食べるシーンも多く登場していた。 私は原作を読んでいたため、『大日本帝国食菜全席』という200種類以上を超える高級食材を使用 した料理が映画でどう再現されるのかに興味があった。それともう一つ。山形直太朗が何故満州に 渡り前述のレシピ作りを命じられ、そのレシピがどうして失われることになったのかという経緯が 丁寧に描かれてかなりの頁が割かれていたので、それをどう映画では描くのかに興味があった。 原作を読んで強く感じたのは「料理には国境もなくいかなる民族の心をも融合する力を持っている。 料理とは人を幸せにするものだ。」というメッセージであり、人は気付くか気付かないかに関わらず 自分の生まれる前からなにかを受け継いでいる、それをまた次の世代に繋いでいく使命を帯びているのだ ということだ。 原作の後半部分は佐々木充にその事を気付かせるのだが、壮大なミステリィの謎解きをしているようで、真実 に辿り着いていく件は鳥肌が立つ思いだった。その点、映画では時間の関係もあるのだろうが コンパクトに纏め られていたのが、私には少し不満だった。が、原作を読んでいなければ感動的な話になっていたと思う。 一緒に見た友人は原作を読んでいたが、涙するほど感動していたから、きっと私が原作に肩入れし過ぎている のかも。 少し先入観を取り払って、もう一度観賞してみても良いかも知れないと思ったりもしている。

映画『ラストレシピ 麒麟の舌の記憶』

2017-10-31 22:24:13 | ドラマ、映画、読書感想
『ラストレシピ 麒麟の舌の記憶』が11月3日に公開予定です。昨日の
24時から初回舞台挨拶付き上映のチケット販売がありました。友人と見に
いく約束をしたので頑張ってチケット獲りました。原作となる小説も読みま
した。大変壮大で感動的なお話だったので楽しみです。主演は嵐の二宮和也
ですが、現代パートと過去のパートで其々話が進みつつ絶妙に絡んできます。
其々が一つのドラマであり、そう意味では過去パートの主役は西島秀俊と
いえるでしょう。2つの時代、2人の料理人を繋ぐ幻のレシピは何故、過去に
失われ、現代に甦らせようとされたのか。細かく巡らされた伏線が驚愕の
ラストに変わる様は圧巻です。『母と暮らせば』で日本アカデミー賞最優秀
主演男優賞に輝いた二宮和也の新たなはまり役となることは間違いないでしょう。



『先に生まれただけの僕』第3話

2017-10-28 22:57:51 | ドラマ、映画、読書感想
今日は今までのお話の中で一番見応えがあった。最初はまた、オチのない話で終わるのだろうか

と思ってみていたら、後半はきちんと明るさの見える形で落ち着いていたので安心して見られた。

偏差値の高い進学校であれば高校の3年間の勉強はほとんど受験のためのものといってもいい。

私学は特に勉強時間が長く、8時限目まで行い、さらに放課後に補習や特別講習などを行っている

ところもある。中学校では最早、塾は当然に近い環境である。大阪市では元市長が塾を推進していたの

で、現在も上限はあるが塾にかかる費用を助成する制度もある。高校になっても塾に行く子どもが

いるし、大学進学のために予備校などに通う子どもも多い。だから私学に通えば塾に通う必要が

ないので学費などにお金はかかるが塾代が浮けば、その方が得だという考えもあるようだ。さて

今日のドラマの主なテーマは『デジマン』『アクティブラーニング』だったが、『デジタル万引き』

のことを話している鳴海校長の話を聞いていると、何故かはわからないが「ジャーニーズ事務所が

タレントの著作権を守るのは何故か」という話をしているように思えてきたのは穿ち過ぎだろうか。

主演の櫻井翔の所属事務所であるジャニーズはネットで一切動画や写真を使用しないことで有名。

例えば映画の舞台挨拶の際のフォトセッションですらネットニュース用の撮影時は主演にも関わら

ずジャニーズのタレントを除いたメンバーで一旦写真を撮り、その他の雑誌などの媒体のため

に再びタレントを加えて撮り直すという徹底ぶりだ。またドラマの公式のホームページの写真も

なく、イラストを載せていればまだましだといえる。このドラマも黒板アートがホームページの

トップ画になっている。顔写真など画像を載せることは、転載や悪用されて自社のタレントに多大な

迷惑がかかり事務所に大きな利益損失が生まれるという考えなのだろうが。今の世の中ではネット上

でどのように露出するかで人気が大きく左右される。それを上手く利用してビジネスチャンスに

繋げて行く方が得策だ、という考えは素人だなどと言い切れないだろう。実際ジャニーズを退社した

元SMAPのメンバーがネットTVを取っ掛かりに売り出しを図っている。が、ジャニーズの姿勢は、

櫻井翔が鳴海校長として語っている話だったが「漫画家さんは命を削って作品を作って売って収入を得ている。

いくら漫画が大好きだからをいっても関係ない。実はそれは結果的に漫画を書いている人を苦しめて

しまっている。その人のことを侮辱し仕事を無意味なものにしてしまっている」という言葉がとても

良く表しているように思えた。本当にその通り。鳴海校長の話は筋の通った良い話だ。といいたい

ところだったのだが。何故、このドラマで櫻井翔に語らせる必要があったのか。「アクティブラーニング」

のことだけでも十分良かったのではないか?ファンにしてみれば、そういう正論は分かるが、もっと

自由にネットで嵐の姿に触れたい、と望む声がある。例えば最近の嵐の姿は映像化され販売される

ことがほとんどだが、最近の嵐人気でファンになった人たちは時間を遡ってまだブレイクする前の

嵐の画像や動画を見たいと思う人たちもいる。そういうものに触れられるオープンな場ができれば

ファンのストレスも減り、また新たなファンの掘り起こしやさらに人気をあげることに繋がるかも知

れないと考えるのだが。

さて、もう一つのテーマ「アクティブラーニング」の話に戻るが、既に教育現場ではさかんに使われて

いる言葉である。実際に力を入れている学校は多くある。図書館やインターネット環境を充実させて

調べ学習をさせるやり方や英語の授業でもネイティブの講師が採用されている。そこではロールプレ

イングをおこなったり、何かのテーマについて調べて皆の前で英語でプレゼンテーションしたり。

など。そういう授業は確かに一方的に教師の話を聴いているより、文字通り「能動的な学習」として

生徒の興味を引きやすい。が、今日の話のように、教科書があるわけではないのでやりようはいくら

でもある反面、クオリティーの高いものが求められ、教師のティーチスキルも必要になってくるのだ。

だがこのような教授法は日本においてはまだまだ歴史が浅く、教師も学んでいかなければならない。

今日の話は目の付け所は良いと思ったのだが、何故、この学校ではアクティブラーニングが禁止

されていたのかが疑問だ。スキルを学んだというプロの教師がいるなら、大いに賛成という立場

が普通だと思うのだが。いくら私立だからといって、現行の学習指導要領の目指す子どもの学び

方に添うなら、否定はされないような気がするのだが?というような疑問は残ったが。校長が

教壇に立つという「あり得ない」状況は解決されていないが。ドラマだから、仕方がないのか。

しかしそれならば、とまたしても考えてしまうのが、何も櫻井翔を校長にする必要はなかった

のではないか?もっとストレートに学校の先生、としても良かったのではないだろうか。それと

もう一つ、やはり鳴海の恋人に元同僚が横恋慕している件は必要を感じない。さらに校長が

保健室に入り浸る設定もどうなのだろうか?44程度の偏差値の学校なら、保健室の生徒利用者

はもっと多いのが普通なのでは?生徒より校長の方が利用する頻度が高いのに違和感がある。

プライベートで恋人に愚痴り、学校では養護教諭に慰められ、現場では蒼井優扮する教師に

諭される。こんな優しく逞しい女性にばかり頼っている男が、厳しい大手商社のエリート営業マン

だったのか?という疑問もわく。アイドルの櫻井翔を配役したせいで、キャラクター設定が

結構ブレてきている気がする。民間校長が悪戦苦闘する江口洋介主演のドラマが数年前に

もあったと記憶しているのだが、あのドラマも内容はさておき視聴率が厳しかったと思う。

教育現場の改革というのは単純な企業の経営改革とは違う。精神論的には通じる理屈もなくは

ないが根本的な組織の性質が違うので通用しないものの方が多いのだ。それを上手く書かないと

オチのない暗いストーリーが延々と続くことになる。明るくしてしまうと結果的には単なる

絵空事になるのでは魅力がない。今後1、2話で離れた視聴者をどれだけ戻せるか。見守りたい。