青に恋

好きなことについて書いていきます

造幣局の通り抜け

2019-04-16 22:29:22 | 日々のこと
今年の通り抜けももう終わりなのだ
そうだ。毎年毎年桜の季節には必ず
報道される「造幣局の通り抜け」だが
私は大昔に1度か2度、行ったこと
があるくらいで、全くといっていい
ほど、行っていない。理由は人が
多い!の一言に尽きる。桜を見にい
っているのか人波に揉まれにいって
いるのか分からない。遠い昔のこと
ながら、前にも後にも自由にならず
人の流れに押されて立ち止まって桜
を愛でる余裕も風情もなかったという
記憶だけは鮮明に残っている。また
何故か風が冷たく寒かった、という
記憶もある。花冷えという言葉もある
くらいだからきっとまだ気温も低かった
のだろう。
他にも、花見で風邪まで引いた記憶がある。
大阪城で夜桜見物をしたのだが、私は
下戸なので、体を温める術がなく、
春なのに寒風すさぶ夜に桜をじっと
眺めるという行為を2時間ほど続け
同僚たちは盛り上がっていたが、私は
とても寒くてその日から風邪を引いた。
それ以来夜桜見物もしなくなった。
だから、桜は名勝といわれる場所で
なくとも、どこかの寺の軒先や公園、
学校などに毎年咲いている桜を通り
すがりに見るだけで充分だと思う。
桜という木は、ただそれだけでも、
心を洗い、癒してくれる。日本人の
心を捉えて離さない存在なのだ。
まあ、欲をいえば、切りがない。
何年かに1度くらいはタイミングよく
旅行先で見事な桜見物ができることも
あるので、ちゃんとした花見はそれで
良し。春はとにかく本当に忙しい。
それ故、忙殺され疲れた心で、ふと
目にした桜にほんの一瞬、吸い寄せら
れ、「ああ、春だなぁ。本当に桜は綺麗
だ。」と呟いてみると、心と体が軽く
なる。これぞ当に花見の効用というものだ
と思う。