所謂ガンブルーですね。
ブルーイング又は黒染めなどとも呼ばれる金属の表面仕上げに使われるものです。
一般的に“染める”と言いますが、実際は 塗料や染料とは違い 薬液で表面に化学反応を起こさせて酸化皮膜を形成する金属特有の処理法です。
酸化皮膜という言葉に馴染みの無い方も居られると思いますので、一般的な表現に変えると“錆(サビ)”です。
鉄は、空気に触れると酸化して、錆 (酸化鉄) が発生します。
錆にも色々種類があるのですが、一般に知られている錆はゆっくりと時間をかけて発生する赤錆(第二酸化鉄)で、分子の密度が低いためボロボロと崩れてしまいます。
しかし一定の条件下で更に酸化が進むと黒錆(四三酸化鉄)に変わり、こちらは非常に密度が高い強固な皮膜になるため、それより内側に酸素が侵入することが出来なくなり、錆によって錆を防ぐという効果があります。
この黒錆を人工的に作り出すのが黒染め、つまりブルーイングです。
古くは鉄を高温に熱することにより酸化させていましたが、現在では強アルカリの薬液によって同様の黒錆を発生させるのが主流になっており、鉄はもとより融点の低いアルミや亜鉛合金等でも同じ様な仕上げが可能になっています。
さて、画像のSuper Blueですが、都内の某ショップで見つけて購入しました。
以前、ご紹介したS&W MODEL2 ARMY。
ヘビィ・ウェイト素材なのでブルーイングできるようですので早速試してみました。
中々、良い感じに染まってくれたようです。
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shima
jun2
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