第1
第2
第3
第4
crescendo~diminuendo
今回アドリブで即興したところ
先立っての木曜日、2月9日に私はオペラアリア" Ah sì ben mio "を収録致しました。ですが公開を見合わせ、また今度撮り直した上で自分に満足いくようであればそのとき公開したいと思います。
libretto(歌詞)の暗記、今回はそれにつまづくように難儀を覚え時間を取られました。この" Ah sì ben mio "のlibrettoのどこが難しいのだろうと思うのですが、頭がついていきませんで、覚えた頃には(仕上がりでは)スコアの一部をないがしろにしていました。なにより今回分公開せず、撮り直しをする意義がどこにあるかというと、撮り分では、曲の後半部分で声楽声が成立していなかったからに他ならないのですが、これは不可抗力である気管のこわばりがためです。次回無いよう願うばかりです。
4つに区分されるひと続きのくだりは、通しで云うとずっと同じテンポです。第1の" ch'io resti fra le vittime "と続く第2の" dal ferro ostil trafitto "は呼応した音階になっており、二巡目となる更に続く" ch'io resti ~, dal ferro ~ "も第3と第4とで先立つフレーズとは違いつつ同じく呼応した音階になっています。
まず第1・第2と第3・第4との対としての違いを明瞭にしなければならず、同時に、二巡目の第3はcon forzaを置いた上でcrescendoになっており、続く第4はその逆のdiminuendo(decrescendo)と、ひと続きのbelcanto唱法を指示されていますが、ですけれど、第3の始まり" ch'io re "はcrescendoの始まりでもあり、16分ながらhigh Cとなっており、以降最後の" ~ vittime "まで音符としては盛り上がっていませんし、それを収斂させる続く第4のdiminuendoの音階も平板で、この一連の第3・第4をその上で指示どおりふくらませて行き縮めてゆかなければならないという訳なのです。
最後のlibretto(セリフ)の前のくだり、一度"e solo in ciel "を演ったあとに続く" e solo in ciel ~ parrà "のくだりはアドリブの即興を今回試みました。バックグラウンドの演奏はここのところが消音となっておりそのような都合も効くのです。次回再度やるとき、そこをアドリブの即興でやるか、スコアどおりにやるか再考してみます。