昨日、JR大阪駅のアネックスビルであるノースとサウスの2棟の内のノースの方にあるシネコン、大阪ステーションシティシネマというシネコンに、メットライブビューイング(METLiveViewing)を鑑賞しに行ってきた。メットのこの期間の出し物はヴェルディ作曲「ドン・カルロス」だ。
おとといだかに、私はセブンネットに注文していた3人の作曲家のそれぞれの交響曲全集併せて3つのCD集を店舗で受取り、手にしていた。支払いはむろん高くなるので分割だ。今、私はこれを書きながら、その内のメンデルスゾーンを聴いている。指揮は人気のClaudio AbbadoでオーケストラはLondon Symphony Orchestraだ。
今回プロデュースされた「ドン・カルロス」は初演と同じくフランス語版だ。そして多くのオペラできかれもするが、この「ドン・カルロス」はとりわけフランス語感を抜いていた。
カルロス(キャスト:マシュー・ポレンザーニ)とエリザベートの恋やカルロスとポーザ侯爵であるロドリーグの男同士の仲が大きな2本柱になるこのオペラだが、フィリップ2世やカルロスに一方的に想いを寄せる女性の歌いも面白い。
このオペラプロダクションは、だが、声楽としてみると、大した作品ではなかった。
スペインの皇太子ドン・カルロスとフランス王女のエリザベートは恋仲で婚約している。ところが、戦争中のスペインとフランスがその戦争を終わらせるのと引き換えに、エリザベートが政略結婚でスペイン王フィリップ2世の妻となり、カルロスの皇太子妃になるはずだったのが、カルロスの義母としてスペイン王妃となった。このくだりは物語としては面白いかもしれないが、作曲したヴェルディも時を経て今回の演出家もそこへはあまり注力しているようには思われない。それよりも、2人共、カルロスとロドリーグとの熱く悲劇的な友情と絆に傾倒していたようで、視聴していてもぐっとくる。感動的だった。カルロスは、最後には死んでしまうのだが、その絆にはあやかりたいと思う。
さて、近日手中にした3作曲家によるそれぞれの交響曲全集CD。一つは先程も触れたメンデルスゾーン(Claudio Abbado conducts London Symphony Orchestra)で、あとはチャイコフスキー(Evgeny Svetlanov conducts State Symphony Orchestra of Russian Federation)とシベリウス(藤岡幸夫指揮関西フィルハーモニー管弦楽団)だ。シベリウスが日本人が携わったものと知ったのは、商品が届いてからだ。
日本人が携わった私所有の交響曲全集は他に既に2点あり、ブラームスの交響曲全集が、小澤征爾指揮によるSaito Kinen Orchestraのもの、レーベルはDECCAで、ラフマニノフの全集がAlexander Lazarev指揮であるがオーケストラが日本の日本フィルハーモニー交響楽団、レーベルがEXTONのものだ。
今回購入した3作曲家分を含めて、持っている交響曲CDの作曲家は15人にわたる。とりわけ全集となると11人になる。全集が11作曲家にまたがるとなると、結構なもんでしょ?皆さんは何かコレクションなさっているものがありますでしょうか?