ファンの皆さんこんにちは。
私は5月から6月にかけて都合3回にわたって「初めての陶芸教室」に通うため大阪府吹田市にある千里山コミュニティセンターに訪れていました。
完成作品が仕上がって受け渡しの期日の2日目の7月25日に私は全作品を手に入れた運びとなります。
講師である先生は味舌秀樹さんとおっしゃる方で、味舌工房を主宰され、また吹田市の文化功労者でもあられる方です。この方がとても紳士的で受講者の作業を見回るときも物腰柔らかにとても親切に指導なさって下さいます。私も先生の手ほどきにあずかった者の一人です。また、私はよく存じませんが彩色・釉薬・焼き等の我々がする土からの成形以降の作業は先生ないしは工房の方々がなさるという式を取られていましたので、今回のタイトルで石川勝敏陶器作品集となっておりますが実際には合作といってよいでしょう。
上に筒状に延びる陶器は、紐(ひも)と呼ばれる、土をある程度の太さで円柱状にこねたものを、下地から円周分を一本一本乗せてゆくという風に立体化し作り上げていきます。この方法は花瓶と小鉢で採用されております。他に作品としては角皿2つを作りました。
では私の分を紹介していきますね。
「花瓶」
この画像では周りを反射し色々な色が感じられますが、実物は先生のお使いになる専門用語で云うと「オリベ」という緑色系の色で彩色されていて、私が選択したこの色がまずかったのだと思います、緑単色がのっぺり拡がっている印象を与え芸術性に欠けます。また、幅広になったが為に花瓶としては底に剣山を置くより花を生けようがありません。こういったことが反省点ですが、見方を変えれば茶道に用いられる湯呑みとして使えます。
「小鉢」
この小鉢は赤黒い「茶香」という色で彩色されております。これは形も色もうまくいってます。渋さひときわです。残念ながら肉眼で見る程には画像では表れてませんが。これは色彩が色彩なだけに、上に盛る料理も神経を使わざるを得ません。
「角皿①」
この角皿の色付けは専門用語で紺の「ルリ」と白地に青緑を溶かしつけたような「トルコ」との二分割で成り立っています。目にも鮮やかでなんて美しいこと。今頃の暑い折になにか冷えた料理かデザートを一品盛り付けたい、そんな気にさせます。
「角皿②」
このふた色は各々「キセト」と「イラボ」といいます。黄土色と濁りがかったベージュのどちらがどちらなのかわたくしメモっていませんでしたので、今ではわかりません。まさしく実用性と芸術性が混交しております。どんな料理のどんな色彩をも受け入れる寛容な陶器ではないでしょうか。
皆さんいかがでしたでしょう?一番最初の花瓶以外はわたくし全て気に入っています。
皆さんも是非こういう機会を捉まえて一度土に触れられることをおすすめ致します。ほんと楽しゅう御座いますよ。