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青瑛のハンドメイド作品紹介

宝石の硬度と劈開のお話

2021-08-29 11:14:00 | アクセサリーの話
〜モース硬度と劈開性〜

 ダイヤモンドは宝石の王様、もっとも硬い宝石、と世間では言われています。
ダイヤモンドのモース硬度は最高の10、確かにトップクラスです。

 でもこのモース硬度とは何なのでしょうか?
私は石そのものの硬さだとずっと思っていましたが、正解はひっかきキズのつきにくさ、ひっかきに対する強さです。
 なので、トンカチ等で勢いよくゴチン!と衝撃を与えたらダイヤだってキズついてしまうそうです。ダイヤをキズつけられるものはダイヤだけだと思っていましたが。勿体なさすぎて実験はしたことありません。
 ちなみにプラチナは硬度4、ゴールドは硬度2.5です。意外にもひっかきキズには強くない?


 硬度が高い宝石は、全部ジュエリーとして適しているか、といえばそうでもありません。劈開のあるなし、強弱も重要ポイントです。

 劈開は、宝石の結晶に対して、一定の方向に割れやすい性質をあらわします。
結晶に対して、縦に割れやすい、横に割れやすい、などです。
 劈開がない宝石もあります。ルビー、サファイアのコランダムが有名ですね。
 ダイヤモンドは四方向に劈開を持ちます。でもその劈開を上手く利用してカットしたのが、ダイヤモンドのカットでおなじみ、ブリリアントカットなのです。




 ダイヤモンドやエメラルドなどに同じカットが多いのは、劈開性を上手く利用してカットした結果だと言えます。
 カットされたジュエリーは割れやすい方向に既にカット済みと言えますが、やっぱり丁重に扱いましょう。


 綺麗で硬度が高くても劈開の方向が多い、また強すぎたりすると、
職人がカット出来ない、身につけるジュエリーには不向き、
となり、ジュエリーショップに並ばない宝石もあります。
美しいけれど劈開の強い希少石、ユークレースが有名ですね。



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