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青瑛のハンドメイド作品紹介

宝石のお話〜グリーンガーネット②〜

2021-09-27 11:14:00 | 宝石の話
ディマントイドガーネット
Demantoid Garnet,Andradite Garnet
 
鉱物種:アンドラダイトガーネット
硬度:7
 
 ガーネットのグリーン色でミントガーネット、ツァボライトの他に有名なものに、
ディマントイドガーネットがあります。
 


 
 
 鉱物種アンドラダイトガーネットです。分散光はダイヤモンドよりも強いです。
 
 ディマントイドガーネットは、馬の尾のような細長い、ホーステールインクルージョンが特徴です。インクルージョンが多いと宝石の価値が下がりますが、ホーステールインクルージョンは綺麗に入っている方が高値がつきます。写真のようにサイズが小さいとよく見えませんが、、。ディマントイドガーネットを対面売買する時は、ホーステールインクルージョンを見せてもらいましょう。
 
 
 アンドラダイトガーネットの黄色のものはトパーズに似ていることから「トパゾライト」、黒色のものは「メラナイト」と呼ばれます。
 
 グロシュラライトとアンドラダイトの固溶体の黄色のガーネットは、「マリガーネット」と呼ばれます。
 
 ガーネットは本当に種類豊富です。

宝石のお話〜グリーンガーネット①〜

2021-09-26 11:14:00 | 宝石の話
ミントガーネット、ツァボライト
Grossularite Garnet, Tsavorite

鉱物種:グロシュラライトガーネット
硬度:7

 ガーネットのグリーン色で有名なものに、

ミントガーネット(またはライムガーネット)




ツァボライト


があります。


 ミント(ライム)ガーネットとツァボライトは、鉱物種グロシュラライトです。
屈折率がサファイアに近く、硬度も7と高めで、宝飾品に適しています。

 ミント(ライム)色のものがミント(ライム)ガーネットと呼ばれます。
稀に、紫外線によって蛍光発色するものもあります。
ほんとに美味しそうな色をしてます。個人的に大好きです。

 ケニアのツァボ公園から発掘された濃い緑色のグロシュラライトを、ティファニーが「ツァボライト」と命名し、世に広まりました。エメラルドとはまた違う、綺麗な緑色です。

 
 グロシュラライトは、緑色だけでなく、無色、黄色、茶色もあります。
赤褐色のものはヘソナイトと呼ばれます。
 
 色によって名前が違うので、同じ鉱物とは思えないですよね。奥が深いです。

宝石のお話〜ガーネット〜

2021-09-24 11:14:00 | 宝石の話

ガーネット

Garnet

鉱物種:ガーネット

硬度:7



 1月の誕生石として知られるガーネット。一般的に、赤黒いザクロ色のガーネットを想像するでしょうが、実はガーネットは色々なカラーがあります。






 そもそもガーネットは化学組成が近い鉱物のグループをまとめたものになります。


 大きく分けてアルミニウムガーネット、カルシウムガーネットの2種類に分けられます。


 さらにアルミニウムガーネットは、パイロープガーネット、アルマンダイトガーネット、スペサルタイトガーネットの3種の鉱物に分けられます。


 カルシウムガーネットは、グロシュラライトガーネット、アンドラダイトガーネット、ウバロバイトガーネットの3種の鉱物に分けられます。


 合計で6種の鉱物になります。さらに、一般的なザクロ色のガーネットは安価のイメージがついてしまっているため、ザクロ色でないものは名称を変えたりもして、バリエーション豊かな宝石となっています。







 ほとんどの色があるガーネットですが、青色だけはないと長年言われ続け、小説の題材になったりもしましたが、最近「ベキリーブルーガーネット」という青いガーネットが発見されました!定説を覆す大発見ですね!


 宝石は鉱山が閉山されて新たに入手できなくなるものもあれば、新発見されるものまであって、知れば知るほど奥深いですね。