
約1時間の登坂でした…。大胡桃山を前に山頂をクリアして古道に抜けるか、楽な迂回コースを行くか相談し「もしかしたら…もう二度と来(れ)ないかもしれないから。せっかくだからッ!!」と言う事で、標高934mの山頂を目指す事に…。


そこから大寒川林道へ通ずる分岐点までは、ほぼ100%乗車可で、時間に余裕があるならばこのまま古道を下り石渕ダムを目指したかったのですが…帰り道の舗装路35㎞に要する時間を逆算すると…今回は諦め、岩手側林道終点に下る事にしました。

お互いの健闘をたたえ合い、この時の為にと持参した麦酒で乾杯!!
しか~し、目標の峠道は終えたものの、先はまだ長く…先を急ぐ事に。

すると『猿岩』と呼ばれる岩山をくり貫いた隊道(トンネル)が…。1㎞もあるのに勿論照明のたぐいなど全くなく、対向工事車両のハイビームに照らされながら、はるか先に見える遠くない未来を目指すかの様に歩みを進めました。
画は上流側入り口より。無数の雪虫が元気に舞っていました。1週間後にはこの辺りは白い世界に身を換えているのかもしれません…。
数分後、ほどなく対岸のダム無料休憩所へ到着したのですが、残り35㎞の行程を考慮し数分の休憩で出発しました。
日が影って来て途端に気温も下がり始めました。焦る気持ちと裏腹に夕暮れの空は、星空へと変貌し始めました。県境からの下りでは凍える手先・つま先をごまかしながらの星空ツーリング…。
スタート地点の手倉地区に到着する寸前、見かねた軽トラのオジ様から「アンちゃん、乗っけてくど~!」とお声をかけて頂く始末…。
ゴールと同時に見上げた空には天の川が…。それだけ「空気もキレイで、明かりも少ない、ピュアなフィールドなんだ」としみじみ思い、かじかんでうまく動かない指先をムリやり使いながら、帰り支度を整え…この日の小旅行は幕を閉じたのでありました。