『ゆく人 くる人』ゆく人とは旅人なり・・・SEKICYCLE・M店長のブログ

vol.926 S北街道走破に成功!!~後編~

長い川渡り区間もツナギ沢で終了、600m付近まで下げた標高を登り返します。押したり、担いだり、押し上げたり…しばし我慢の時が続きます。
約1時間の登坂でした…。大胡桃山を前に山頂をクリアして古道に抜けるか、楽な迂回コースを行くか相談し「もしかしたら…もう二度と来(れ)ないかもしれないから。せっかくだからッ!!」と言う事で、標高934mの山頂を目指す事に…。

そこにはこれまでの行程を労うかの様に、思っていた以上の御馳走(360°パノラマ)が待ち構えてくれていました!!焼石岳をバックにハイポーズッ!!

南を向けば栗駒山(中央奥)が…。本峠道2番目の標高ながら、最高の絶景でした。
そこから大寒川林道へ通ずる分岐点までは、ほぼ100%乗車可で、時間に余裕があるならばこのまま古道を下り石渕ダムを目指したかったのですが…帰り道の舗装路35㎞に要する時間を逆算すると…今回は諦め、岩手側林道終点に下る事にしました。

分岐から駐車場までの下りが結構エグく「やっぱただでは帰してくれないなぁ…」と意味もなしに納得する事数分…感動のゴール!!
お互いの健闘をたたえ合い、この時の為にと持参した麦酒で乾杯!!
しか~し、目標の峠道は終えたものの、先はまだ長く…先を急ぐ事に。

石渕ダム上流では更にダムを建設中(胆沢ダム)で、頻繁にやってくるダンプを尻目に国道R397号を目指します。
すると『猿岩』と呼ばれる岩山をくり貫いた隊道(トンネル)が…。1㎞もあるのに勿論照明のたぐいなど全くなく、対向工事車両のハイビームに照らされながら、はるか先に見える遠くない未来を目指すかの様に歩みを進めました。
画は上流側入り口より。無数の雪虫が元気に舞っていました。1週間後にはこの辺りは白い世界に身を換えているのかもしれません…。
数分後、ほどなく対岸のダム無料休憩所へ到着したのですが、残り35㎞の行程を考慮し数分の休憩で出発しました。
日が影って来て途端に気温も下がり始めました。焦る気持ちと裏腹に夕暮れの空は、星空へと変貌し始めました。県境からの下りでは凍える手先・つま先をごまかしながらの星空ツーリング…。
スタート地点の手倉地区に到着する寸前、見かねた軽トラのオジ様から「アンちゃん、乗っけてくど~!」とお声をかけて頂く始末…。
ゴールと同時に見上げた空には天の川が…。それだけ「空気もキレイで、明かりも少ない、ピュアなフィールドなんだ」としみじみ思い、かじかんでうまく動かない指先をムリやり使いながら、帰り支度を整え…この日の小旅行は幕を閉じたのでありました。

コメント一覧

M店長
土谷君、お久しぶりで~す!!
そうですねぇ、土谷君の縄張りでしたね(笑)。…にしても、ママチャリで行くには距離が?!その時から、スーパーアスリートだったんですねッ!
今年はあまりレース会場でお会いできなかったので、どうされてるのかなぁ?と時折り気にしておりましたが…。
よければメールでもくださいネッ!!
土谷
お疲れ様です!!司馬○太郎、いや「イケメン二人が街道を行く」ですね。実は猿岩隋道には思い出深く、中学生の時は水沢からママチャリにて隋道を越えて前川上流まで釣りに行っておりました。(パンクとの闘いでしたが)石淵ダムの上流域には所々鉱山跡があり町史などで調べると銅山後だったようです。それに伴う古道もあり胸をときめかせながら歩いたものです。そんな石淵ダムや猿岩隋道も新しく出来るダムの底に沈んでしまいますね。少し寂しい感じがします。
実はウソ!って感じですが猿岩の頂上には神社もあるんですよ!!それに沢渡りをした付近は巨大サンゴ化石の宝庫です。
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