『ゆく人 くる人』ゆく人とは旅人なり・・・SEKICYCLE・M店長のブログ

vol,646 魅惑の『八十里越え』・行程












↑福島県側入り口 ↑新潟=福島県境『八十里峠』↑後半ハイライト『松ヶ崎』

スタート地点に車で乗りつけ…雨上がりで怪しい天候&「遅場地区にて熊の目撃情報が多発しておりますので、御注意下さい!!」との町内放送。
テンションが下がる中7:35am出発。2年前の中越地震で崩壊し寸断された吉ヶ平までの道路が未だ工事中、通行止めのため4kmを余計に歩くハメに…。
やがて山道に入り、心細くなるものの熊対策につけた鈴の音に頼りつつ、今の体力では何時間かかるかも未知なため足早に登りつめ、まず『椿尾根』へ到着。ここから『山の神』の碑が立つ地点の間で昨年道に迷ったので、慎重に踏み跡を辿り進みます。
『番屋乗越』『火薬跡(昔、道を作るため爆薬を使用した跡らしいです)』…とハイペースを保ちつつクリア。次第に天候も回復して来ました。
そして『ブナ沢』ココも昨年、先の道をなかなか見つけ出せず苦労したポイントでした。確かな記憶が残っており今回は迷わずクリア。
『空堀小屋跡』『空堀』を通過、その昔お殿様が清水で喉を潤した場所とされる『殿様清水』を過ぎ、いよいよ鬱蒼と背の高い雑草の生い茂る中、キャンバー気味の急坂で高度を稼いで進みます。
見落としそうな踏み跡を確認しながら歩くも何度か間違いながら、昨年の経験を生かし即コースに復帰、ロープのある激坂を登りつめると、急に目の前が開け『鞍掛峠』着。予想以上に早く、吉ヶ平から約3時間半で到着しました。しかしまだ行程の半分…昼食のパワーバーを10分でたいらげ出発。
そして素晴しい景色と見事なブナの原生林を眺めながら『小松横手』『田代平(寄り道をし横道を下ると湿原地帯がありますが、昨年見物したので今回はパス)』を順調に進み、この古道最大のポイント八十里峠とも呼ばれる『木の根峠』到着。その昔ココに宿小屋があったそうですが、今はそのカケラもありません。自然の力の偉大さを思い知らされます。
そして30分ほど歩くと眺望の素晴しい『松ヶ崎』に到着。ココでもひとつパワーバーを補給しながら10分休憩。綺麗な紅葉の中、先を急ぎました。
やがて鬱蒼とした『化物谷地』を過ぎ、地面が大きく崩落した2箇所を回り道で通過したり、仮設橋を渡ったり、木こりのお爺さん(この長い道のりで唯一遭遇した人!!)に挨拶したり、九十九折れにさしかかり、やがて遠くに工事現場の物音が聞こえる様になると峠の終わりの近づきです。
舗装路の福島県側入り口に到着した頃には背負った2ℓの水分も底をつき…体力の限界を超えた脚を無理やり推し進めます。
3?q程工事中の舗装路を歩いた時、後から近づいて来た軽トラが横付けして来ました。「アンちゃん、乗っていっガぁ~?!」と先ほどのお爺さん。「お願いできますか~」とすかさずお言葉にあまえ、残り2?qの道のりを荷台で心地良い風を浴びながらゴールへ。
pkの顔を見た時には嬉しさでいっぱい熱いものが込み上げ…安堵感に包まれました。用意してもらっていたビールの美味いこと美味いこと。
「正直もうたくさん!!」と直後は思いましたが、少し時間が経つと不思議に「また来てもイイかなぁ」と思ってしまう自然と同化した長い一日でした…。

PS:来月、メンバーの皆さんと行くのは楽な行程の(MTBですとわりと乗車率の高い)福島県側だけですよ、因みに!!それと、今回の全線ルートは非常に迷いやすい地点が点在します。初めてでの単独行は避けた方が良いと思います。
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