タンチョウが絶滅危惧種の保護鳥だからである。感染が判明すると即、飼育場すべての鶏が殺処分されるのとは大違いである。閉鎖的な鶏場で飼われている鶏よりも自由に場所を移動するタンチョウのほうがはるかに感染拡大の危険性が高いのに、殺されず税金でエサまで与えられている。
感染していなくても殺される鶏。いずれ食糧として殺されるとしても、食糧に至らない幼い鶏も殺処分である。
高齢者庶民と政治家。
鶏とタンチョウ。
どこか似ている。
今、この国ではオミクロン感染が拡大し、医療体制が逼迫。発熱して苦しくなっても、診療が受けられない状態にある。連日、何百人という高齢者が死んでいる。
しかし、政治家は簡単に診療が受けられる。岸田も二階も手厚い治療ですぐ回復した。きのう自宅で発熱した郡和子仙台市長も即、抗原検査ができ、医師のPCR検査で感染が判明した。市民はそう容易く検査が受けられない。医師に診察してもらえない。発熱外来は手一杯で、駐車場にさえ入れない車が路上で列をなす有り様である。しかし、市長の感染だけはすぐ医師が確認した。
政治家は
タンチョウだからである。
診察も受けられず死んで行く高齢者は、鶏なのだろうか。
鶏たちよ、意地を見せろ。
タンチョウだけでなく、自分たちも助けろ!と。
萩生田政調会長が、感染拡大しても、経済活動は止めないと胸を張った。旧統一教会とのバーベキューで体力を培ったタンチョウは感染しても手厚く保護されると思っているのだろう。
「経済活動は止めない」が、
「年寄りは死んでも構わない」に聞こえて来る。
高齢者が次々に死ねば、
医療費も年金支出も抑えられる。政府も政権与党の自民党も笑いが止まらないだろう。84歳の二階も82歳の麻生も高齢者だが、こっちのタンチョウは手厚い診療が受けられるから滅多に死なない。
昔の与党公明党ならここで歯止めをかけた。高齢者の死亡が多すぎるから国民の行動制限措置を取れと。ところが公明党の斉藤国土相は全国旅行支援の旗を大きく振る。他の公明党議員も創価学会の屋台骨が崩されかねない旧統一教会新法を阻止することだけに熱心だ。
しかし、そんな自民党政権もどんどん追い込まれ、年明けには解散だろう。
今度こそ、
タンチョウ議員に投票してはいけない。
命を疎外されている高齢者よ、意地を見せろ!
人類にとって
見かけだけの
ちやほやタンチョウより
人類のあすの命を支えてくれる実直な鶏がはるかに有意義である。